1. レタスの正しい葉の取り方とは

まずはレタスについての基礎知識をおさらいしておこう。
・レタスってどんな食べ物?
レタスは、日本名で「ちしゃ」という。茎を切ると乳液のようなものが出ることからそう呼ばれていて、「乳草」と表記する。江戸時代の末期に欧米から伝わってきたといわれている。多く市場に出回る季節は、4月~9月頃だが、基本的には年中店頭に並んでいる。シャキシャキとした食感を楽しめる生食に適した食材だ。最近は、さまざまな品種改良により、サニーレタス、サラダ菜、リーフレタスなど種類も増えている。
・レタスの栄養と効能
レタスに含まれる主な栄養素は、食物繊維のイメージが強いだろう。そのほかにも、βカロテン、ビタミンC、E、鉄、カルシウム、カリウムなどが豊富に含まれている。期待される効能としては、貧血予防や動脈硬化予防といったものがあげられる。さらに、ナトリウムを排出させる働きを持つカリウムによって、高血圧予防にも効果があるとされている。加えて、抗酸化作用のあるβカロテンによって、免疫力アップに効果が期待できるというなんとも万能な野菜だ。
・美味しいタスの選び方
丸みがあり、大きさのわりに軽いものが甘いレタスとされている。また、芯の大きさが10円玉大のものを選ぶと鮮度が落ちにくい。切り口が変色していないかも確認しておこう。
・レタスの葉の正しい取り方
葉の取り方はおさえておきたい最低条件だ。まずは、芯を取ってみよう。レタスの芯の取り方は驚くほど簡単だ。まず、手のひらで芯を何度か軽く押してみよう。そのあと、少しひねって回すと簡単に取れてしまう。そのあと、その芯のあった部分に流水をかけると自然に葉がはがれていく。とても簡単な葉の取り方だ。手で少し手助けしてあげる程度の葉の取り方がちょうどよいだろう。
2. レタスのシャキシャキの食感を保つには

レタスの魅力のひとつは、シャキシャキの食感だ。買ってから時間がたったレタスでも、この食感を楽しむ方法があるので紹介していこう。
・シャキシャキレタスの作り方
まず、50℃くらいに熱した湯にレタスを1分ほどつける。その後、冷水につければあっという間にシャキシャキレタスの完成だ。さらにこの工程を2回繰り返せば、もっとシャキシャキの新鮮なレタスになるだろう。
・なぜシャキシャキになるのか
50℃の温度は、細胞同士をくっつける「ペクチン」を硬くする酵素が活性化するために、シャキシャキの食感が戻るといわれている。
3. レタスの包丁を使った切り方とは

正しいレタスの切り方はあまり知られていないかもしれない。レタスを切るとき、包丁を使っている人は多いだろう。しかし、実はレタスを切る際に包丁は使わないほうがいよいとされている。包丁を使うことで切り口が変色したり、そこから栄養分が逃げてしまったりするからだ。よって、レタスは包丁ではなく手でちぎるようにしよう。そうすることで、油やドレッシングも絡みやすくなるようだ。レタスならではの切り方を覚えておこう。
・正しいレタスのちぎり方
レタスをちぎる際は、ぞうきんを絞るように手早くぎゅっぎゅっとちぎっていこう。少しずつちぎっていくと、どんどん鮮度が落ちてしまうため、ちぎるときは「手早くざっくりと」と覚えておこう。
4. レタスを使った簡単レシピ

ここでは、レタスの食感を楽しむことのできる簡単なレシピを紹介しよう。
・時短!レタスとズッキーニのスープ
レタスの葉を5枚~7枚、たまねぎ1個、ズッキーニ1個を準備する。レタスは手でちぎり、たまねぎ、ズッキーニは適当な大きさにカットする。ひたひたのお湯に準備した材料と固形コンソメ2個と醤油小さじ2を入れて、お好みで塩コショウをふる。その後、フライパンで焦げ目をつけておいたベーコンを入れれば、野菜の食感を楽しめる簡単スープの完成だ。
・レタスの海苔巻き
こちらはヘルシーで大胆な男飯だ。巻き簀の上に焼きのりをのせレタス、かにかまを並べる。そしてマヨネーズをかけてぎゅっと巻けばあっという間に完成だ。レモンの果汁などにつけて食べるとさっぱりと大人の味に仕上がる。子どもから大人までライトに楽しめる簡単レシピだ。
結論
もっともポピュラーな野菜のひとつであるレタス。そんなレタスの栄養素や取り扱い方法、切り方などについて紹介した。レタスは、火を通して食べる方法もあるが、生食で美味しく食べられるのがポイントだ。栄養価も高いレタス、ぜひ日常的に取り入れてみてはいかがだろうか。