1. カリフラワーを茹でる前の下処理
カリフラワーは、小房に分けずにまるごと茹でる方法がおすすめだ。旨みを閉じ込めることができ、茹でてから小房に分ければ花蕾も崩れにくい。しかし、火の通りをよくするためには簡単な下処理が必要だ。カリフラワーを茹でる前に行う、基本の下処理の方法を見ていこう。
葉
カリフラワーの葉は、付け根部分から手でちぎり取る。取りにくい場合は包丁で切り落としてもよい。葉も調理すれば食べられるため、捨てずにとっておこう。
茎
カリフラワーの長く太い茎の部分も、茹でる前に切り落としておく。枝分かれしているギリギリのところで茎を切り落とそう。茎は厚めに皮をむき芯の部分を輪切りにすれば、房と一緒に茹でて食べることができる。
花蕾を洗うのも忘れずに
カリフラワーの花蕾や茎の間には、汚れや埃がたまりやすい。そのため、茹でる前にしっかり洗っておこう。ボウルに水を張り、花蕾を浸けて水のなかで揺するように洗うと、汚れなどが浮き出てくる。
2. カリフラワーのまるごとの茹で方と茹で時間
下処理が済んだカリフラワーをまるごと茹でる場合は、カリフラワーがすっぽり入る大きさの鍋を用意しよう。茹で方の手順と茹で時間について解説していく。
1.沸騰した湯に茎から茹でる
鍋にたっぷりのお湯を沸かし、カリフラワーの茎を下にして入れ、切っておいた茎の芯も入れる。
2.裏返して茹でる
裏返して花蕾の部分を茹でる。
3.ザルに上げて冷ます
茎に竹串が刺さるくらいまで柔らかくなったら取り出し、ザルに上げて冷ます(水で冷やすと水っぽくなり調理したときに味が薄まるため、余熱のあるまま自然に冷ます)。
茹で時間の目安
目安は、茎側1分、花蕾側1分の合わせて2分間だ。ただしカリフラワーの大きさによっても異なるため、1分茹でて裏返したら竹串を茎に刺して茹で具合を確かめるとよい。カリフラワーは茹で過ぎると崩れやすくなるため、かために茹でよう。歯ごたえがあるほうが食感もよく美味しい。また、ザルに上げ余熱で火を通すことでちょうどよいかたさに仕上がる。
3. 小房に分けたカリフラワーの茹で方と茹で時間
カリフラワーを小房に分けてから茹でるなら、フライパンを使う方法がおすすめだ。まるごと茹でる場合よりも少量の湯で茹でられるため、時短にもなる。手順と茹で時間を見ていこう。
1.フライパンで湯を沸かす
フライパンの深さ2cm程度まで水を入れ、沸騰させる。
2.カリフラワーを小房に分け水洗いする
湯を沸かしている間に、カリフラワーの茎に切り込みを入れ、手で割りながら小房に分け汚れを水で洗い落とす。
3.茹でる
小房に分けたカリフラワーを沸騰した湯に入れて茹でる。
4.ザルに上げて冷ます
まるごと茹でる場合と同様に、水にさらさずザルに上げて冷ます。
茹で時間の目安
小房に分けた場合は、まるごと茹でるよりも火が通りやすい。そのため、茹で時間は1分程度を目安にするとよい。茹で時間はサイズによって調整しよう。
4. 電子レンジを使ったカリフラワーの茹で方と茹で時間
お湯を使わず電子レンジで茹でる方法なら、より手軽にカリフラワーを茹でることができる。ただし、まるごと加熱するとムラができるため小房に分ける必要がある。電子レンジでカリフラワーを茹でる方法と茹で時間の目安を紹介しよう。
電子レンジでカリフラワーを茹でる方法と茹で時間の目安
- カリフラワーを小房に切り分けて洗う
- 耐熱容器に間隔をあけて並べ、ふんわりとラップをする
- 600Wの電子レンジで加熱する
電子レンジでカリフラワーを加熱する場合、茹で時間は1分~1分半ほどがちょうどよい。600Wの場合100gあたり1分が目安となるため、量により調整しよう。
5. カリフラワーの茹で上がりの確認方法と上手に仕上げるコツ
目安の茹で時間を守り、余熱で火を通せば失敗することは考えにくいが、不安な場合はしっかり茹で上がっているか確認できる方法がある。また、茹でる際にひと手間加えることで、カリフラワーをより美味しくキレイに仕上げることができる。
茹で上がったかどうかの確認方法
カリフラワーを裏に返して茎を見よう。茎の部分が透明になってきたら火が通っているサインである。そのタイミングで竹串を刺して、なかまで通るくらいのかたさになったら火を止める。お湯に入れたままにするとカリフラワーに火が通り過ぎてしまうため、すぐに取り出すのが美味しく仕上げるコツだ。
酢や塩、小麦粉などを加えるのもおすすめ
カリフラワーのアク抜きは、茹でるタイミングで同時に行うことができる。沸騰したお湯に酢、塩、小麦粉などをそれぞれ大さじ1杯程度加えてカリフラワーを茹でる方法だ。酢を入れて茹でるとカリフラワーを白く仕上げることができ、酸味は残らないためサラダや付け合わせなどに適している。酢がない場合はレモン汁でも代用可能だ。塩を加えるとカリフラワーの甘みが引き立ち、塩味が残っているため味付けせずそのままでも十分に美味しくいただける。小麦粉を使用すると、小麦粉がカリフラワー全体を保護してくれるので口当たりもよく、素早く茹で上がる。
6. 茹でたカリフラワーの冷凍保存と解凍方法
カリフラワーはあまり日持ちがしないが、冷凍すれば長期保存が可能だ。カリフラワーは冷凍保存しても食感があまり変わらず、調理にも便利である。冷凍と解凍の方法を解説しよう。
茹でたカリフラワーを冷凍保存する方法
- かために茹でたカリフラワーを小房に分ける(または小房に分けてから茹でる)
- キッチンペーパーなどで水気を拭き取る
- ジッパー付きの保存袋に入れて、空気を抜いて密閉し冷凍庫に入れる
小房を3~4個まとめてラップに包んでから袋に入れると、より使いやすい。カリフラワーに水気が残ったまま冷凍すると傷みやすくなるため、しっかり拭き取ることが大切だ。冷凍庫で1ヶ月ほど保存可能である。
冷凍保存したカリフラワーの解凍方法
下茹でしてから冷凍してあるため、凍ったまま調理することができる。基本的には、炒め物やスープなどにそのまま入れて加熱調理しよう。また、ピクルスやマリネに使うこともできる。
7. 切り落としたカリフラワーの葉は捨てずに活用しよう
カリフラワーは葉も食べることができる。キャベツのようなシャキシャキとした食感が特徴だ。葉と芯の部分を分けて使おう。芯はかたいため取り除いてもよいが、薄くスライスすれば食べられる。
カリフラワーの葉のおすすめの活用方法
カリフラワーの葉は、食感を活かした簡単な調理で美味しく食べきろう。とくに、ざく切りにして炒め物にする食べ方がおすすめだ。味付けは和風、中華風のほか、バターや粉チーズを使い洋風に仕上げても美味しい。また、細かく切った葉を煮込んでスープにしたり、乾煎りしてじゃこなどと和えてふりかけにしたりすることもできる。
8. カリフラワーの茹で方のコツと茹で時間の目安を覚えておこう
カリフラワーは火が通りやすい食材のため、茹で時間を誤るとあっという間に柔らかくなってしまう。まるごと茹でるなら茎側1分花蕾側1分の計2分、小房に分けるなら1分が目安となる。ザルに上げれば、余熱でちょうどよいかたさになると覚えておこう。電子レンジを使う場合は、100gほどの少量ずつ加熱すると火の通りが均一になりやすい。
結論
カリフラワーの茹で方にはさまざまな方法があり、茹で時間も方法によって異なる。いずれの場合も、短時間で茹で上げたほうが食感が残り、美味しくいただける。冷凍保存する際にも固茹でが推奨されている。茹で時間やコツをおさえて、好みの茹で方でカリフラワーを美味しくいただこう。
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