1. 肉じゃがに使う肉は豚?牛?どっち?

肉じゃがの肉には、鶏肉やラム肉などが使われることもあるが、基本的には豚肉か牛肉が使われることが多い。
豚肉を使った肉じゃがの特徴・味わい
豚肉は牛肉に比べるとあっさりとした味わいが特徴である。脂による甘みを楽しむこともできる。基本的にはこちらがおすすめだ。
牛肉を使った肉じゃがの特徴・味わい
牛肉を使うと、肉本来の濃厚なうま味を感じられる。豚肉より高価なので、少しだけリッチな食事にしたいときにおすすめだ。
肉じゃがに使う肉には地域差がある
肉じゃがに使う肉の種類には地域差があり、一般的に「東日本は豚肉、西日本は牛肉」といわれている。元来、東日本と西日本で連想する肉食文化が異なることが関係しているようだ。東日本では、農耕用の牛しかいなかったため豚肉を中心とした肉食文化が発達した。一方、西日本では食用の牛を多く育ており、牛肉を中心とした肉食文化が形成された。(※1)(※2)
2. 肉じゃがにおすすめの部位は?コレを選べば間違いない!

肉の種類とは別に、もうひとつ問題となるのが「部位」だ。肉にもさまざまな部位があるが、どれを選べば間違いないのだろうか。
こま切れ肉が定番。変わり種としてモツもアリ
肉じゃがの肉の部位は「こま切れ肉」が定番。こま切れ肉とは、さまざまな部位の切れ端を集めた肉のことで、赤身や脂身などが含まれている。柔らかい食感に仕上げたい場合は適度に脂肪を含んだ部位、食べごたえを楽しむなら赤身がおすすめだ。モツが好きならモツもよい。少々変わった肉じゃがが完成するがこちらも美味しい。
肉じゃがに使う肉選びのポイント
上述のように肉じゃがはこま切れ肉が定番だが、ひとつの部位だけ使った「切り落とし肉」でもOK。切り落とし肉を使うときは、部位の特徴を踏まえて選ぶのがポイントだ。たとえば「豚バラ肉」は濃厚な味わいが特徴で、「豚肩ロース」はコクが楽しめる赤身肉。脂身と赤身のバランスも考えて選ぶようにしよう。
厚みはどれくらい?できれば薄めの肉を
ブロック肉・厚切り肉・薄切り肉などがあるが、肉じゃがには一般的に薄切り肉を使うことが多い。「生姜焼き用」「しゃぶしゃぶ用」などあるが、中でも薄いものを選ぶのがおすすめだ。火の通りが早く短時間で美味しい肉じゃがを作れる。もちろん厚切り肉やブロック肉を使った肉じゃがもある。
3. 初心者でもプロの味に!【絶品肉じゃが】レシピ紹介

最後に「オリーブオイルをひとまわし」のレシピ集から、基本的な肉じゃがの作り方を紹介する。なお、ここでは牛肉を使っている。以下に紹介している材料をそろえたらさっそく作ってみよう。
肉じゃがの材料(4人分)
- ●ジャガイモ:6~7個(500~600g)
- ●ニンジン:1本
- ●玉ネギ:1個
- ●牛肉:200g
- ●しらたき:200g
- ●醤油:大さじ5
- ●みりん:大さじ5
- ●だし汁:100ml
- ●きぬさや:4本
肉じゃがの作り方・手順
- 油を引いたフライパンで下処理したジャガイモを炒める
- ニンジンを軽く炒めて玉ネギ・牛肉を加え炒める
- 牛肉が色付いたら醤油とみりんを加えて軽く煮絡める
- だし汁としらたきを加えて15分程度じっくり煮込む
- 煮込み終わったら器に盛り付けきぬさやを乗せて完成
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結論
美味しい肉じゃがを作るには肉選びが重要だ。豚肉でも牛肉でも、基本的には「こま切れ肉」や「薄切り肉」を選び、加熱しすぎないようにするのがポイントである。豚肉も牛肉もそれぞれの美味しさがあるため、たまにはいつもと違う肉を使ってみるのもよいだろう。
(参考文献)
- ※1:Jタウンネット「「肉じゃが」といえば牛肉?豚肉?」
https://j-town.net/2020/02/21301904.html?p=all - ※2:中央畜産会「肉食文化について」
http://jlia.lin.gr.jp/cali/manage/87/k-semina/87ks1.htm
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