スコップ料理とは？パーティー向きの調理法を紹介！

巷では、ざくっと大きなスプーンですくって食べる大皿料理のことをスコップ料理と呼ぶらしい。人気のきっかけは、スコップコロッケの登場にある。スコップコロッケは、揚げないコロッケの代表格。コロッケの具材を耐熱容器に入れて、パン粉を振って焼いた料理だ。

スコップ料理は簡単な上、見栄えがする。これがウケた最大のポイントであろう。しかもコロッケにおいては、揚げるという作業自体がいらないので、時短にもなる。焼くだけの状態にしておけばいいので、おもてなし料理として紹介されることも多い。見た目のインパクトはしかり、大きなスプーンですくう動作も盛り上がるので、パーティー向きだ。

コロッケなど、衣をつけるレシピは、洗いものが多い。スコップコロッケであれば、衣付けの必要がないので、洗い物が少なくてすむ。さらに大皿で作り、器ごとテーブルに出すことも洗いものを減らす鍵になる。そのほか、既存のレシピよりもヘルシーに作ることができるものもある。

大きな器でグラタンを作れば、スコップグラタンに変身。具材はなんでもOK。王道のマカロニグラタンならば、チキンやマッシュルーム、エビとブロッコリー、ソーセージと玉ねぎなど、簡単なものでもいい。マカロニなしのグラタンは、より簡単でおすすめ。ミートソースとナスを重ね焼きにするムサカ風、ジャガイモを牛乳で茹でて焼くドフィノア、マッシュした里芋とブルーチーズなど、アレンジの幅も広い。

スコップコロッケの進化版がこちら。スコップメンチカツもスコップコロッケ同様、揚げる必要がないので、ずいぶんとヘルシー。成形が難しいキャベツをたっぷりと入れたキャベツメンチもスコップレシピなら楽ちんだ。

ご飯系もスコップ料理にはもってこい。ちらし寿司だけでなく、フライパンパエリアやドリアなどもスコップ料理といえよう。ちらし寿司もアレンジの効くレシピのひとつ。大人向けであれば、たっぷりの薬味を混ぜ込んだ酢飯にスモークサーモンとアボカドをあしらう、ホタテの刺身とザーサイをトッピングするなど、お好みの具材で作ることができる。子どもにおすすめなのは、ハムやチーズ、卵、インゲンなどをトッピングする洋風タイプ。

スコップ料理はスイーツにもぴったり。なかでもプリンは、その代表ともいえる存在。好きなだけプリンをすくえるなんて、それだけでテンションも上がりそうだ。ややかたい食感のクラシカルなプリンにするとすくいやすくていい。

ティラミスもスコップレシピの定番。難しい料理と考えられているが、実はとても簡単。ベース部分は市販のフィンガービスケットやカステラなどでOK。濃いめに落としたコーヒーを染み込ませ、あわ立てた卵とマスカルポーネチーズをまぜたフィリングを重ねていくだけである。

ケーキ類も型から出さない前提で作れば、スコップ料理に。チーズケーキは、ケーキのなかでも簡単に作ることができるレシピが多い。ただ混ぜて焼くだけ、といったものが多数なので、ぜひトライしてみよう。抹茶やマーブル、ブルーベリーなど、アレンジも自在だ。

好きな量を自分ですくうという行為こそ、スコップ料理の醍醐味。たくさんのスコップレシピを並べて、テンションの上がるその行為を存分に楽しむパーティーなんていうのもいいかも。