1. 手作り焼売の正しい保存方法
チルドや冷凍の市販品であれば、パッケージの記載にしたがって保存すればよいので難しいことはないだろう。ここでは、手作り焼売の正しい保存方法について解説する。
加熱して冷凍が基本
手作り焼売は、加熱後に冷凍保存するのが基本になる。小籠包など一部例外もあるが、点心の多くは蒸した後に冷凍することを知っておこう。生のまま冷凍したほうがよさそうなイメージがあるかもしれないが、美味しい焼売を食べるには加熱後の冷凍が鉄則だ。
2. 焼売を冷凍保存する方法
さっそく、焼売を冷凍保存する方法を見ていこう。
冷凍保存の仕方
まずは焼売を中までしっかり火が通るまで蒸し、粗熱をとっておく。次にアルミ製のバットにラップを敷き、粗熱がとれた焼売を並べていく。その上からさらにラップをかぶせて冷凍庫へ入れ、急速冷凍する。冷凍に時間がかかると風味が低下するので気をつけよう。また焼売の皮同士がくっついてしまうと、食べるときに破れて肉汁が流れてしまう。なるべく隙間をあけて並べるのがポイントだ。
庫内のスペースに余裕がないときは、焼売が凍ってから袋などに移して保存しよう。なおラップが残り少ないといった場合のために、片栗粉を使って冷凍保存する方法も覚えておくと便利だ。
庫内のスペースに余裕がないときは、焼売が凍ってから袋などに移して保存しよう。なおラップが残り少ないといった場合のために、片栗粉を使って冷凍保存する方法も覚えておくと便利だ。
片栗粉を使った冷凍方法とは?
バットに片栗粉をまぶして焼売を並べ、上からラップをかけて冷凍庫に入れるだけである。これならラップを使う量を減らせる。粉っぽさが心配になるかもしれないが、再加熱して食べるためとくに問題はないはずだ。完全に凍ったら、くっつかないようにバラバラにしてから袋などに入れて保存しよう。食べたい分だけ出して使えるため、弁当のおかずにも大活躍だ。
保存期間の目安
正しい手順で冷凍保存した焼売であれば2週間程度はもつだろう。ただし冷凍とはいえ、長期になればその分冷凍焼けなどで風味が劣化するおそれがある。2週間あると余裕を持つよりは、できるだけ早く消費することを心がけよう。
3. 冷凍保存した焼売の解凍方法
続いて、冷凍保存した焼売を使うときの解凍方法について見ていこう。
解凍方法
冷凍食品の焼売はそのまま電子レンジで加熱すれば食べられるが、蒸してから冷凍した焼売も同じように簡単に解凍できる。耐熱容器に並べ、水を含んだキッチンペーパーをふんわりと上からかけたのち、電子レンジで加熱すれば完成だ。このように、焼売は蒸したあとでも冷凍できるので、一度にまとめて作っておけば忙しいときにサッと使えて便利である。
4. 焼売を冷蔵保存する方法と注意点
焼売を作ったはよいものの、多すぎたので保存したいというケースも十分想定される。お伝えしているように基本は加熱後の冷凍保存だが、加熱後の焼売を冷蔵保存するのであれば次のポイントを押さえておこう。
冷蔵保存の方法
器に盛られた状態であれば器ごとラップに包んで冷蔵庫へ入れよう。あるいはプラスチック製の保存容器などに移してラップまたはふたをして、できる限り密閉した状態で保存するのがポイントだ。
保存期間の目安
冷蔵保存した焼売は当日中、または遅くとも翌日には食べきるようにしよう。2日など時間が経ってしまったときは、必ず変色や異臭の有無、味などを確認し、わずかでも異常が見られればもったいなくても廃棄しよう。
冷蔵保存する際の注意点
冷凍保存と比べて風味が劣化しやすい。また皮が硬くなり食感が落ちることも考えられる。そもそも傷みやすい食べ物であるため、速やかに消費することを心がけてほしい。
5. 手作り焼売の簡単レシピ
最後に、ご家庭でできる焼売の簡単な作り方を紹介しておこう。
材料
- 豚ひき肉
- 玉ねぎ
- 醤油
- 砂糖
- 酒
- ごま油
- 片栗粉
焼売の皮は市販のものを用意しよう。それぞれの分量は、お好みや作る量などによって調節してほしい。また玉ねぎは先にみじん切りにしておくとスムーズだ。
作り方
- 豚ひき肉・みじん切りにした玉ねぎ・片栗粉をボウルに入れる
- 「1」に醤油・砂糖・酒・ごま油を加えてよくこねる
- 「2」を皮にのせて包み、形を整える
- 蒸し器に水を入れ、蒸し網(板)の上にクッキングシートを敷く
- 焼売をならべて所定の時間蒸せば完成
蒸すときはふたに布巾をかけておこう。このままいただくか、冷凍保存する場合は粗熱をとってから先ほど紹介した手順で冷凍しよう。
結論
自家製焼売は、一度にまとめて作って冷凍保存しておくと、その都度作る手間が省けるし食べたいときにサッと食べられて便利だ。「間隔をあけてバットに並べる」「時間をかけずに冷凍する」といったポイントを押さえておこう。餃子などにもいえることなので、ぜひ覚えておいて役立ててほしい。