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吹き寄せとは?秋風に吹き寄せられたような風情ある料理を詳しく紹介

吹き寄せとは?秋風に吹き寄せられたような風情ある料理を詳しく紹介

投稿者:食生活アドバイザー 吉田昌弘

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2022年9月22日

秋~冬に提供される献立である「吹き寄せ」。季節の野菜、キノコ、銀杏などを使い、風に吹き寄せられたかのような風情ある見た目に仕上げていることが特徴だ。また「吹き寄せ」という言葉は料理だけでなく、お菓子や着物の模様などにも使われている。今回はそんな吹き寄せについて詳しく解説する。

  

1. 吹き寄せとは?

吹き寄せ
吹き寄せとは、主に秋~冬の季節に提供される献立の一種で、煮物や揚げ物、焼き物などを彩りよく盛り合わせた料理のこと。また、その名前のとおり、風に吹き寄せられたかのような風情ある見た目が特徴的である。吹き寄せに使う料理は別々に調理し、それを最後に一緒に盛り付けて仕上げることが多い。煮物などは大きく作り、前菜などは小さめに作るのがポイントになる。

2. 「吹き寄せ」と名前が付く料理

吹き寄せ
「吹き寄せ」という名前は、料理名に使われることもある。例えば、吹き寄せ煮物、吹き寄せご飯、吹き寄せ寿司、吹き寄せ鍋、吹き寄せ卵などがある。以下で主な料理の特徴を確認しよう。なお、この場合の吹き寄せは、さまざまな具材を使っていることが特徴になる。

1.吹き寄せ煮物

吹き寄せ煮物とは、秋の味覚を煮付けて、色とりどりに盛り付ける煮物のこと。野菜などを紅葉やイチョウなどの形に整えて作るため、見た目の美しさも特徴的となっている。また、料亭などでは松茸や栗、銀杏といった食材を使うこともある。一つの鍋で作るのが一般的で、煮えた食材から取り出すようにする。家庭で吹き寄せ煮物を作るときは、無理のない範囲で作るようにすると良い。

2.吹き寄せご飯

吹き寄せご飯は、いわゆる炊き込みご飯のこと。使われる具材はレシピによって異なるが、秋鮭、キノコ類、豆類、栗、根菜など秋の味覚が多く使われる。栄養バランスが優れているため、学校給食などで出されることもある。一般的な炊飯器で作ることもできるため、家庭で楽しむことも可能だ。

3.吹き寄せ寿司

吹き寄せ寿司とは、いわゆる関東風のちらし寿司のこと。吹き寄せ寿司に使われる具材には、茹でエビ、酢で締めた魚介、錦糸卵、葉っぱの形に切ったニンジンなどが使われることが多い。また、銀杏や栗といった秋の味覚が使われることもある。さまざまな具材を彩り良く盛り付けるようにしよう。

4.吹き寄せ鍋

吹き寄せ鍋とは、秋の魚や野菜などを使った寄せ鍋のこと。吹き寄せ鍋に使われる具材に決まりはないが、秋鮭、キノコ類、銀杏、葉っぱの形に切ったニンジンなどが使われることが多い。また、レシピによっては栗、かぼす、レンコンなどが使われることもある。紅葉を連想させる見た目が美しい。

3. 料理以外の吹き寄せとは?

吹き寄せ
吹き寄せは和菓子や着物など、料理以外でも使われることがある。ここではそんな料理以外に使われている「吹き寄せ」について詳しく確認しよう。

和菓子の吹き寄せ

和菓子の吹き寄せは、さまざまな種類の干菓子(ひがし)を寄せ集めたもの。関東ではせんべいや昆布などが入っていることが多く、関西では落雁、雲平、有平糖などが入っていることが多い。また、市販品にはこうした和菓子のほかにもクッキーや落花生などが使われていることもある。

着物の吹き寄せ

着物にも「吹き寄せ(吹き寄せ文)」と呼ばれる柄がある。紅葉、松葉、松毬、イチョウなどの植物が描かれることが多く、それらの葉っぱや花が風に吹かれて寄せ集まったところが描かれている。近年はさまざまな植物が描かれていて、季節を問わず着用できるものもあるという。

結論

料理で使われている吹き寄せとは、煮物や揚げ物、焼き物などを、風に集められたように彩りよく盛り合わせた料理のことだ。また「吹き寄せ」と付く料理には、吹き寄せ煮物、吹き寄せご飯、吹き寄せ寿司、吹き寄せ鍋、吹き寄せ卵などの種類がある。秋の季節になったら、こうした吹き寄せ料理を楽しんでみるのも良いだろう。
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  • 公開日:

    2019年2月17日

  • 更新日:

    2022年9月22日

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