1. 油淋鶏ってどんな料理?

油淋鶏は中国料理である。油淋とは、そもそも食材に油をかけながら火を通す調理法のことを指している。衣をつけた鶏肉を揚げたもの、すなわちから揚げがベースだと捉えられているが、衣をつけないのが本来の作り方だ。ただ、現在の日本ではから揚げに甘酢ソースをかけたものを油淋鶏と呼ぶことが多い。
から揚げの作り方と同様?
油淋鶏のレシピを検索してみると下味をつけた鶏肉に片栗粉をまぶして揚げるものが多い。これは、から揚げの作り方とほぼ同じである。お店で頼んでみても、同じように衣のついた鶏肉が使われている。肉を大胆に1枚そのままで揚げたタイプと、食べやすくカットしてから揚げたタイプがある。
甘酢ソースと薬味
油淋鶏は、薬味の効いた甘酢ソースが味の決め手だ。薬味に使われるのはネギ、生姜、ニンニクが基本。細かいみじん切りにして、醤油・酢・砂糖・ごま油を混ぜ合わせれば、甘酢ソースのできあがりだ。タレに火を通す必要がないところも簡単で嬉しい。辛めが好み!という場合は、鷹の爪やラー油を加えるなどのアレンジも可能だ。
2. 火を使わない油淋鶏のレシピを公開!

電子レンジ調理で完結
油淋鶏は美味しいが、鶏肉を揚げるとなるとカロリーが気になる。また、揚げ物は調理法のなかでも比較的手間がかかるので、仕事から帰ってきたウィークデーにはなかなかハードルが高い。そこでおすすめしたいのが、電子レンジ調理である。これひとつで調理が完結するので、洗い物も少なく、時短も可能。一度作ると病みつきになる。
コツはオイル使い
一口大に切った鶏もも肉に、醤油と酒で下味をつける。5分ほど置いたら、全体に片栗粉をまぶす。耐熱容器に中心を空けて、丸くなるよう並べて、上からサラダ油やごま油をぐるりと1周かける。これで下準備は完成だ。この最後にかけるオイルが、ジューシーな肉感を演出する要だ。むね肉を使う場合は、下味の際に酒の量を増やし、砂糖少々を加えて、漬け時間を長めにするとやわらかく仕上がる。
火を使わないで完成
あとは電子レンジにお任せするだけ。機種にもよるが、我が家では600wで7分ほど加熱している。ここで、ラップはかけずに加熱することが重要だ。このおかげで適度に水分が飛び、表面がパリッと仕上がる。揚げたときのようなサクサク感は手に入らないが、ジューシーさは電子レンジも負けてはいない。
3. 火を使わない油淋鶏 アレンジ編

蒸し鶏でアレンジ
油淋鶏のアレンジとして、最近注目を集めているのが蒸し鶏を使用したもの。蒸し鶏も電子レンジで作ることができるので、こちらも火を使うことなく仕上げることができる。ヘルシーな蒸し鶏を使用したものなら、夜食にも食べやすい。鶏肉はもも肉、胸肉、ささみなど、どれで作っても旨い。
玉ねぎソースにアレンジ
ネギは少し苦手という人や子どもには、みじん切りにした玉ねぎで作るソースが人気。少し電子レンジで火を通すと、甘みがUPしてより食べやすい。調味料も砂糖ではなく、はちみつにアレンジするとよいだろう。
結論
鶏肉はもちろん、ネギソースが後を引く油淋鶏。千切りにしたキャベツやレタスを肉の下にたっぷりと敷いて、その上からタレをかけてみてほしい。見た目のボリューム感も出て、食べ応えも栄養バランスも満点だ。電子レンジ調理だけで完結する、火を使わない油淋鶏は、忙しいウィークデーはもちろん、お弁当にも最適。特有のふっくらジューシーな肉感を、ぜひ楽しんでみてほしい。