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絶妙な歯ごたえが魅力!出世魚「ボラ」の旬や特徴は?

投稿者:ライター 中村あずさ(なかむらあずさ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

2019年5月25日

出世魚であるボラは、そのまま刺身や塩焼きなどにして美味しく食べられるだけでなく、卵巣からは珍味のひとつ「からすみ」が作られる魚である。とくに旬のボラは、脂ものって格別だ。ここでは、ボラが美味しい季節やその特徴などについて、詳しく紹介しよう。

1. 1年中獲れるボラの旬はいつ?

ボラは基本的に1年を通して漁獲できるが、もっとも美味しく食べられる旬の季節は、10~1月にかけてである。とくに海水温が低くなる冬に獲られるものは「冬ボラ」と呼ばれ、脂がのっていて美味しいのが特徴だ。もちろん旬以外に食べる場合も、下処理をきちんとすれば味に問題はない。

また、秋から冬にかけては旬であるだけでなく、ボラの産卵期にもあたるため、卵を持っている可能性もある。ボラの卵といえば、日本三大珍味のひとつ、カラスミの原材料としても知られている。

2. ボラの味や見た目などの特徴

ボラは、「ハク」「オボコ」「スバシリ」「イナ」「ボラ」「トド」と呼び名が変わっていく出世魚である。細長い形をしており、表面には、頭から尾にかけて青っぽい線が入っているのが特徴だ。大きさは、ボラの段階で全長30~40cm、トドになると60cmほどに成長する。

皮は厚く、ウロコや骨が硬いのも特徴である。ボラの透き通った白い身は、甘みがあり、淡泊で上品な味わいだ。刺身で食べる場合は、ほどよい弾力があるため、絶妙な歯ごたえも楽しめるだろう。火を通して調理した場合は、生で食べるときとはまた違い、ふわふわとした食感を楽しむことができる。

なお、個体の大きさによって味の違いはさほどないが、大きいもののほうが、より脂がのっている可能性が高い。ボラは身の部分以外も調理に使われることがあり、白子や卵巣だけでなく、胃の入り口付近の「幽門」と呼ばれる部分も、酒によく合う珍味として知られている。

3. 美味しいボラが獲れる産地は?

続いて、ボラの産地について見てみよう。世界各国の温暖な海に生息するボラは、日本でも北海道以南の各地で見られる魚だ。中でも主な産地としては、長崎県、兵庫県、愛知県、大阪府、関東であれば千葉県などが挙げられる。

また、より美味しいボラを選ぶには、産地自体よりも釣られた場所に注意するといいだろう。ボラは汚染に強く、水が汚れた沿岸エリアでも生息できるのが特徴だ。「ボラは臭みがある」といわれることも多いが、これは水質の悪い環境で育ったボラに限ったことである。

つまり、臭みがなくより美味しいボラを食べたい場合は、河口付近から離れた水のきれいな磯付近や、沖合いなどで獲れたものを選ぶのがポイントといえるだろう。自分で釣る場合も同様である。

4. ボラに含まれる栄養

ボラに含まれる主な栄養としては、たんぱく質やビタミンB群などが挙げられる。そのほかにも、ボラを食べることで以下のような栄養素を摂取することができる。

ナイアシン(※1)

水溶性ビタミンの一種で、糖質や脂質、たんぱく質から、細胞でエネルギーを産生する際に働く酵素を補助する働きをする。不足すると、皮膚炎や下痢、精神神経症状が出ると言われている。

パントテン酸(※2)

糖や脂肪酸代謝に関わっている水溶性ビタミンの一種。広く食品に存在することから、どこにもあるという意味でこの名前がついたと言われており、体内で不足することは稀である。

ドコサヘキサエン酸(DHA)(※3)

魚類に多く含まれることでも知られる栄養素で、人間が生きていく上で欠かせない必須脂肪酸のひとつ。身体では作ることができないため、外から摂取する必要がある。DHAには、脂質の脂肪産生の抑制する働きがあり、また脂肪酸の分解が期待できることから、中性脂肪を減らす働きがあると言われている。

ボラにはこのほかにも、ビタミンDやビタミンE、カリウムやマグネシウムといったミネラルなど、さまざまな栄養素が含まれている。

結論

比較的安く手に入るボラは、さまざまな食べ方ができるうえ、栄養も豊富な食材のひとつといえる。ちなみに「結局のところ」を意味する「とどのつまり」という言葉は、出世魚であるボラの呼び名が語源である。トリビアとして覚えておくといいだろう。ボラは旬の時期以外でも釣れる魚なので、ぜひ毎日のメニューに加えてみてはいかがだろうか?
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