1. もやしは冷凍保存が可能?
もやしは、冷凍保存が可能となっている。しかし、他の野菜と同様でもやしを冷凍すると組織が壊れて水分が出てしまい(※2)、シャキシャキとした独特な食感が損なわれてしまう。そのため、シャキシャキとした食感を楽しむ料理には不向きになる。つまり、もやしの冷凍保存は可能だが、使い道が限られてしまう可能性があると覚えておこう。
2. もやしを冷凍保存する2つのメリット
もやしを冷凍保存することのメリットには、どのようなことがあるのだろうか。ここではもやしを冷蔵保存した場合や他の野菜を冷凍保存する場合などと比べながら、もやしを冷凍保存することのメリットについて確認する。
メリット1.長期保存が可能になる
もやしの一般的な賞味期限は2~3日以内であり、すぐに傷んでしまうことが欠点となっている。一方で、冷凍保存すれば2週間~1か月程度の長期保存が可能となる。そのため、購入したけれどすぐに使う予定のないもやしは、冷凍庫に入れて鮮度を保つようにしよう。
メリット2.袋のままでも保存できる
もやしは他の野菜と異なり、切るなどの下ごしらえが不要である。そのため、購入してきた袋のまま保存することが可能となっている。このように冷凍保存をするにあたり、下処理などの負担が少ないというのはメリットといえるだろう。
3. 基本的なもやしの冷凍保存のやり方
もやしの冷凍保存のやり方はいくつかあるが、ここでは「水洗いしてから冷凍保存する」という方法を紹介する。この方法では水洗いしているため、もやし臭さを和らげることが可能だ。それほど難しいやり方ではないので、以下の手順を参考にしながらもやしの冷凍保存を行おう。
もやしを水洗いしてから冷凍保存する方法
- もやしをザルにあけて水洗いする
- 水洗いしたもやしの水気をよく切っておく
※水分が残っていると霜の原因になるので注意する - 小分けしながら冷凍用保存袋に入れてチャックをする
- 冷凍庫に平たく広げながら入れて保管する
4. もやしを冷凍保存する際の2つのコツ
もやしを冷凍保存するときには、できる限りシャキシャキ感を残すために「急速冷凍」を心がけるのがおすすめ。また、冷凍焼けやニオイ移りなどを防ぐために「密閉保存」を行うようにしよう。
コツ1.急速冷凍を行おう
もやしは冷凍保存すると食感が悪くなってしまうことが多いが、これは急速冷凍を行うことで解決できる可能性がある。家庭用冷凍庫で急速冷凍を行う場合は、冷凍庫に装備されている「急速冷凍モード」を使ったり、熱伝導率のよい「アルミトレイ」を敷いたりするのがおすすめだ。これにより早く冷凍されるため、組織が壊れたり、水分が流出したりするのを減らせるようになる。
コツ2.保存用袋などで保存する
冷凍保存中は腐敗しにくくなるが、乾燥や酸化といった「冷凍焼け」や「ニオイ移り」などが起こる可能性はある。これらを防ぐためには、チャック付きの保存袋やフタ付きの保存容器などに入れるのがおすすめだ。できる限り空気に触れないようにして、美味しさをキープするようにしよう。
5. 冷凍したもやしを美味しく解凍する方法
もやしは、冷蔵・冷凍を問わず必ず加熱してから食べるようにしよう。おすすめの解凍方法は、凍った状態のもやしを、そのまま炒め物やスープなどに入れるというもの。また、電子レンジで温めて解凍してから、ナムルなどにしても美味しく食べられる。自然解凍させるともやしから水分が出てしまい、ますます食感が悪くなり美味しくなくなってしまうので注意しよう。
結論
もやしは、消費期限内に使い切れるのであれば冷蔵保存でも構わないが、しばらく使わないときや余ったときなどは冷凍保存がおすすめとなっている。また、冷凍した場合には必ず加熱調理してから食べるようにしよう。凍ったまま炒め物や汁物などに入れればいいので簡単に使うことが可能である。
【参考文献】
■※1:もやし生産者協会「もやしの栄養」
http://www.moyashi.or.jp/nutrition/
■※2:農林水産省「ホームフリージングを行う際は、どんな点に注意すればよいですか。また、どのような食品がホームフリージングに向きますか。」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1810/01.html
http://www.moyashi.or.jp/nutrition/
■※2:農林水産省「ホームフリージングを行う際は、どんな点に注意すればよいですか。また、どのような食品がホームフリージングに向きますか。」
https://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1810/01.html
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