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話題の海外フルーツ【ベビーキウイ】実は日本でも食べられていた?

投稿者:
オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:
管理栄養士 南城智子(なんじょうさとこ)

2019年6月26日

食材の保存方法、郵送手段の発展は日々進化している。おかげで、いまや日本には世界中からさまざまな、見たこともないような食材が輸入されるようになった。「ベビーキウイ」もそのひとつだ。最近、日本にも輸入されるようになった話題のフルーツだ。その名の通り、小さなキウイフルーツである。もちろん、ただ小さいだけでは話題にならない。なぜ人気なのか、その魅力を紹介する。

1. 小さなキウイ、ベビーキウイの特徴

一見、とてもキウイの仲間には見えない姿かたちをしているが、カットしてみるとやはりキウイで、なかなかフォトジェニックな果物だ。

外見的特徴

特徴的なのは、その見た目だ。大きさがプチトマトほどしかないのだ。薄緑の皮はつるんとしていて、キウイ特有のゴワゴワした果皮毛はほとんどない。ベビーキウイは皮ごと食べることができるほど、皮が薄い。一見すると、とてもキウイフルーツには見えない。青いミニトマトか小さめの青梅か、という外見だ。だが切ってみると、真ん中の白い芯の部分を囲むようにプチプチとした黒い種があり、芯以外の果肉はみずみずしい緑色をしている。まさしく小さなキウイフルーツである。ベビーキウイは、キウイフルーツを大きくなる前に摘み取ったものではなく、完熟しても大きさは2~3㎝ほどにしかならない。そういう種類のフルーツなのだ。ヘイワードキウイフルーツという一般的な緑のキウイは5~6㎝なので、その差はインパクトがある。

味わい

とにかく甘い。店頭でよく見る黄色いキウイ(サンゴールドキウイ)の糖度が16度前後だが、ベビーキウイは17度前後と、勝るとも劣らない。だが緑のキウイ(ヘイワードキウイフルーツ)と同じくらい酸味もあるため、味が濃いと感じるようだ。ベビーキウイは果肉が甘く、皮が酸っぱい。皮は手でむくことができるほど、薄くて柔らかい。イメージはぶどうに近い。酸味が気になる人には、包丁いらずで簡単に皮をむくことができるのも魅力のひとつだ。

産地と旬

日本に輸入されるベビーキウイは、アメリカ産とチリ産である。アメリカ産は9月~10月、チリ産は2~3月頃に旬を迎える。だが、日本に輸入されてくる期間はもっと短い。基本的に、国産品は市場に出回っていないので、輸入果物を扱う場所で買うしかないだろう。しかし、まだまだベビーキウイは研究開発の余地があるため、将来の市場に期待したい。

2. 実は日本にもあった?ベビーキウイ

アジア原産のサルナシ

ベビーキウイは、和名で「サルナシ」という。実は日本をはじめとする、アジア原産の果物である。「見つけたらすぐ収穫しないと、猿が我を無くして食べつくすほど美味しい」といわれたことから、サルナシと名付けられたと伝えられている。古くから日本の山間部に分布し、比較的耐寒性が高いため、北海道でも自生している。もともとサルナシは、日本では栽培するものではなかった。人間のみならず、猿や熊、鳥類が好んで食べる山の幸であった。日本でもサルナシの砂糖漬けや、こくわ酒、その他加工品は古くから好まれ、食べられていた。

品種改良の末に誕生したベビーキウイ

現在流通しているベビーキウイは、アメリカで平成4年に品種改良して誕生した比較的歴史の浅い果物である。これはキウイフルーツを祖としたものではなく、同じマタタビ科のサルナシの親戚である。サルナシには多くの系統が存在する。その中で、食味や香りのよいものを品種選抜して栽培したものが、ベビーキウイと呼ばれるようになったようだ。ちなみに、ベビーキウイ、ミニキウイ、キウイベリー、そしてサルナシ、こくわと、様々な名前で呼ばれている。

3. ベビーキウイの高い栄養価

普通のキウイ(ここでは緑のヘイワードキウイフルーツを指す)も、栄養価と含まれる栄養バランスがよいので、健康フルーツと呼ばれるが、ベビーキウイも豊富な栄養素を含む。ビタミンC、食物繊維などは普通のキウイと同じく優れた供給源である。普通のキウイより優れているものを主に紹介する。

クロロフィル

ほとんどの果物では、未熟な頃はクロロフィルを含み緑色をしているが、成熟の段階で失われる。普通のキウイにも含まれているが、ベビーキウイには、クロロフィルが豊富に含まれているのだ。

カロテノイド

β-カロテンは、キウイフルーツの3.2倍。ルテインは1.8倍と、カロテノイドも豊富。特にルテイン濃度に関しては、常備果物の中ではトップクラスだ。また、皮ごと食べたときのカロテノイド濃度は、さらに高い。手軽で優れたカロテノイド供給源なのだ。ほうれん草などの緑黄色野菜にも豊富に含まれているが、手軽に食べられる点が嬉しい。

アクチニジン

マタタビ科特有の消化酵素だ。これがあるために、キウイフルーツはゼリーになりにくいといわれる。アクチニジンは、消化促進効果があるといわれている。消化管で食物由来タンパク質の消化を促進し、アミノ酸吸収の効率を高めるそうなのだ。近年、その消化促進作用が注目されている。要するに、消化吸収を助けるので、食後のフルーツには持ってこいである。特に、脂っこい食事の時はおすすめだ。ベビーキウイには、普通のキウイの約2倍のアクチニジンが含まれている。

結論

ベビーキウイとキウイフルーツは、似て異なるフルーツである。しかし、キウイフルーツによく似た食味であるということが、初めて見る海外フルーツであっても抵抗感を薄くしている。ベビーキウイを手に入れるには、育てるか旬の時期を狙うしかない。スペースがあれば比較的育てやすく、苗も販売している。一口サイズで、デザートやお弁当の彩り、そのほか果実酒やスムージーにも使いやすいので、見かけたらぜひ一度試してみよう。
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