1. セロリの味や食感などの特徴
「セロリのスープ」のアイデアを確認する前に、まずはセロリの特徴について確認しておこう。以下に紹介しているセロリの特徴を理解しておくことで、より美味しいスープを作れるようになるはずだ。
セロリの味・香り・食感などの特徴
- 味わい:苦味が強く大人向けの味である
- 香り:セリ科特有の豊かな香りがする
- 食感:みずみずしくてシャキシャキとしている
- その他:少量だがビタミンやミネラルなどを含む
スープにセロリを使うときのポイント
このようにセロリは独特な苦味や香り、シャキシャキとした食感を楽しめる食材である。そのため、セロリをメインにして味を引き立てるか、スープの味をメインにしてセロリ感を抑えるかなどが作るときのポイントになる。このポイントを意識しながら、美味しいセロリのスープを作ってみよう。
2. セロリを使った洋風スープ4品
セロリは、ミネストローネをはじめとする洋風スープに使われることが多い。また、コンソメスープやミルクスープなどにも使っても美味しい。まずはそんな洋風スープを4種類紹介しておこう。
その1.ミネストローネ
セロリを使った定番スープといえば「ミネストローネ」である。作り方は、角切りにしたセロリ・ジャガイモ・ニンジン・玉ねぎなどを鍋で炒めてから、トマト缶(トマトジュース)・水・コンソメを加えて煮立たせる。それから10分ほど煮込んで、塩・コショウなどで味を調えれば完成だ。酸味のあるトマトとセロリの苦味がマッチするおすすめの一品となっている。
その2.セロリのコンソメスープ
セロリやキャベツなどの野菜を大量に使った「コンソメスープ」もおすすめだ。作り方は、小さくカットしたセロリ・キャベツ・にんじんなどに、コンソメを振りかけてから軽く炒める。その後、コンソメと水で煮込んで、最後に塩コショウで味を調えれば完成だ。野菜たっぷりでも美味しいが、ベーコンやウインナーなどを加えてみてもよい。
その3.セロリのミルクスープ
セロリやベーコンなどを使った「ミルクスープ」もよい。作り方は、バターを溶かしたフライパンでカットしたベーコンを炒め、そこへ細かく切ったセロリを入れる。しっかりと炒めたら牛乳・水・コンソメ・塩を入れて沸騰する直前まで温めれば完成だ。セロリの風味とミルクのコクがマッチした美味しいスープである。また、セロリの葉が余ってしまったときにもおすすめの一品だ。
その4.セロリのポタージュ
セロリを存分に楽しみたいなら「ポタージュ」にするのもおすすめだ。作り方は、まずセロリと玉ねぎを適当な大きさに切ってから、白ワインとコンソメを入れたお湯でしんなりするまで煮る。それから、ミキサーに入れて滑らかになるまで攪拌。もう一度鍋に戻し、牛乳を加えてから加熱すれば完成だ。塩コショウで味を調えてから、滑らかなセロリのポタージュを楽しもう。
3. セロリを使った和風スープ3品
セロリは洋風スープに使われるイメージがあるが、実はすまし汁や味噌汁のような和風のスープに使っても美味しい。そこでここではセロリを使った和風スープを3種類紹介しておこう。
その5.豚肉とセロリのすまし汁
豚肉とセロリを使ったあっさり味の「すまし汁」はおすすめ。作り方はお湯が入った鍋で、薄切りにした豚肉を煮る。そして、煮立ったら千切りにしたセロリの茎を入れて加熱する。最後に顆粒だし・酒・塩・しょうゆなどで味付けし、セロリの葉を加えて一煮立ちさせたら完成だ。お肉が入っているためボリューム感もあり、鍋料理のようなほっこりと温まれる一品となっている。
その6.セロリの味噌汁
セロリをたっぷりと使って「味噌汁」を作るのもよい。作り方は簡単で、まず鍋にだし汁とセロリの茎を入れて加熱する。そしてセロリがしんなりしてきたら味噌を加えれば完成となる。また、お椀に盛ってから、セロリの葉をトッピングするとオシャレになる。具材はセロリだけでもいいし、油揚げや豆腐、ほかの野菜を入れてみてもよい。
その7.セロリの和風スープ
セロリやニンジン、玉ねぎを使って野菜たっぷりの和風スープを作ってみるのもよいだろう。作り方は、お湯が入った鍋の中に千切りにした野菜を入れる。それから一煮立ちさせて、顆粒だし・酒・醤油などの調味料を入れ、塩コショウで味を調えれば完成となる。透き通った色味のあっさりとした和風スープに仕上がる。
4. セロリを使った中華スープ3品
セロリの一種に「キンサイ(チャイニーズセロリ)」があるように、セロリと中華料理との相性はいい。そのため、セロリを中華スープに使うのもおすすめだ。ここでは中華スープを3種類紹介する。
その8.卵とセロリの中華スープ
まろやかな味わいの卵と風味豊かなセロリを使って「中華スープ」を作るのもよい。作り方は、ゴマ油を引いた鍋で千切りにしたセロリを炒める。そして水を加えて一煮立ちさせたら、鶏ガラスープの素・酒・塩コショウを加える。その後、水溶き片栗粉でトロミをつけてから、溶き卵を入れて火を通せば完成だ。最後にセロリの葉っぱをトッピングすると見栄えもよくなる。
その9.セロリのワンタンスープ
セロリをタップリと使って「ワンタンスープ」を作ってみるのもおすすめだ。作り方は、セロリの葉っぱを一つまみ分使ってワンタンの餡を作り、それをワンタンの皮で包んでおく。ゴマ油と生姜を加えた鍋でセロリを炒めて、そこに水と鶏ガラスープの素を入れて煮る。それからワンタンを入れて、2分程度煮れば香りが豊かで食欲をそそるワンタンスープの完成だ。
その10.野菜たっぷり酸辣湯
セロリなどの野菜をたっぷりと使い、酸っぱさが美味しい「酸辣湯(サンラータン)」を作ってみよう。作り方は、まずお湯を入れた鍋にカットしたセロリなどの野菜と鶏ガラスープの素・ゴマ油・お酢を入れて煮立たせる。それから水溶き片栗粉を回し入れてよくかき混ぜ、ラー油や塩コショウなどで味を調えたら完成だ。盛り付け後にお酢やラー油などで味を調整してもよい。
5. セロリを使ったその他のスープ2品
ここまでセロリのスープを洋風・和風・中華と分けてみてきたが、このほかにもナンプラーなどを使ってエスニック風にしたり、コチュジャンを使って韓国風にしたりするのもおすすめだ。ここではそんなそんなセロリを使ったその他のスープについても紹介する。
その11.セロリのエスニックスープ
セロリの独特な味わいや香りは、エニックス料理との相性もばっちり。エスニックスープの作り方はいくつかあるが、例えば、セロリを加えて鶏ガラスープの素で味付けしたスープに、ナンプラーとレモン汁を加えるだけでも簡単に作れる。また、具材にニンジンやキノコ類(エリンギ・エノキ)などを加えてみても美味しい。
その12.セロリのピリ辛スープ
辛いスープが楽しみたいなら、コチュジャンや粉唐辛子などを使った韓国風スープを作ってみよう。こちらも作り方はいくつかあるが、例えば、セロリなどの具材を鍋で煮てから、コチュジャン・粉唐辛子・しょうゆ・酒などで味付けすればピリ辛スープが作れる。もっと簡単に作りたいなら、味付けにキムチ鍋の素などを使うとよい。
結論
苦味がほどよいアクセントになる「セロリ」は、洋風スープをはじめ和風スープや中華スープなどにも使うことが可能だ。また、味付けや合わせる具材を変えることでさまざまなセロリのスープを楽しめるようになる。もしセロリを使ったスープにお困りなら、ここで紹介したスープを試してみてはいかがだろうか。
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