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心太(ところてん)とは?語源や名前の由来などの基本を詳しく解説!

心太(ところてん)とは?語源や名前の由来などの基本を詳しく解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

2021年4月23日

海藻の天草(テングサ)などから作られる「心太(ところてん)」。冷たくてスルスルと食べられることから、夏の風物詩としても有名だ。ところでなぜ「心太」という漢字で「ところてん」と読むのか気になったことはないだろうか。今回はそんな心太の歴史や名前の由来などについて紹介する。

  
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1. 心太(ところてん)とは?

心太(ところてん)とは、テングサなどの海藻類を茹でてできた寒天質を固めた食品である。一般的に「天突き」と呼ばれる専用器具で押し出して、糸状(麺状)にしてから提供される。また、心太自体には味が付いていないため、通常は醤油やお酢などをかけて食べることが多い。日本では古くから食べられており、特に夏に食べるものとして有名になっている。

2. なぜ「心太」と書くのか?

「心天」の歴史は古く、奈良時代に作られた正倉院文書にも「心天」という名前が複数回出てくる(※1)。そのため、もともと「心天」という漢字があり、これが時間とともに「ところてん」と呼ばれるようになったという説が有力である。しかし、中には「とごる(凝固する)」と「テングサ(天草)」が合わさったという説もある(※2)。そこでそれぞれの説について詳しく確認しよう。

その1.転訛したという説

一般論として最も多い理由が、「心太」が時間とともに「ところてん」と呼ばれるようになったというものだ。もともと「心太」は「こころぶと/こころてい」と呼ばれていたが、それが時間とともに「こころてん」になり、さらに「ところてん」になったと考えられている。ちなみに心太と呼ばれた理由は、原材料であるテングサの俗称が「心太(こころぶと)」であったからとされている。

その2.当て字という説

心太が当て字という説もある。これは関西地方の方言に「とごる(凝固する)」という言葉があり、それと原材料である「テングサ(天草)」を合わせたというものだ。また、漢字が「心」と「太」である理由は、「凝」と「心」にはそれぞれ固まるという意味があり、「天」と「太」にはそれぞれ大きいという意味があり、同音異字として漢字が当てられたとされている。

3. 心太はいつ日本に伝わったのか?

心太は正倉院文書に記載されているため少なくとも奈良時代にはあったとされているが、明確な伝来時期については分かっていない。ただし、一般的には「西暦538年の仏教伝来の時期」や「遣唐使の時期(飛鳥時代~奈良時代)」などと考えられている。また、当時は貴族だけが食べられる高価な食品であり、庶民が食べれるようになったのは江戸時代に入ってからといわれている(※3)。

4. 心太は「心天」や「瓊脂」と書くこともある

ところてんを漢字で書くときは「心太」と書くことが一般的だが、「心天」や「瓊脂」などと書くこともある。いずれも読み方は「ところてん」であり、意味が変わることはない。ちなみに「瓊」の訓読みは「たま」であり、「玉のように美しい」といった意味合いがある。

結論

ところてんに「心太」という漢字が使われている理由は、もともと「こころぶと」「こころてい」などと呼ばれていたからだと考えられている。また、それが時代とともに訛って「ところてん」と呼ばれるようになったようだ。なお、正倉院文書に「心太」と記されていることは事実であり、古くから「心太」という漢字が使われていたことは正しいといえる。
【参考文献】
■※1:東京大学史料編纂所「東京大学史料編纂所データベース」
http://wwwap.hi.u-tokyo.ac.jp/ships/
■※2:国立国会図書館「レファレンス事例詳細」
https://crd.ndl.go.jp/reference/modules/d3ndlcrdentry/index.php?page=ref_view&id=1000240916
■※3:JR西日本「食歳時記」
https://www.westjr.co.jp/company/info/issue/bsignal/04_vol_96/food.html
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  • 公開日:

    2019年7月18日

  • 更新日:

    2021年4月23日

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