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【ところてん】の栄養や美味しい食べ方を紹介!保存方法も解説!

【ところてん】の栄養や美味しい食べ方を紹介!保存方法も解説!

投稿者:ライター 岡畠紘美(おかはたひろみ)

監修者:管理栄養士 児玉智絢(こだまちひろ)

鉛筆アイコン 2020年7月31日

ところてんは、中国から仏教とともに精進料理の一つとして日本に伝わった。低カロリーながら、普段の食生活で不足しがちな食物繊維を含んでいる優秀な食材だ。ところてんの原材料は海藻だが、どのような方法で作るのだろうか。今回は美味しい食べ方や保存方法なども含めて、一挙に紹介する。

  

1. ところてんに含まれる栄養とカロリー

ところてんは、ほとんどが水分でできているため非常にカロリーが低い食品である。ところてんの水分を除いた残りの成分の中には炭水化物がある。ところてんの炭水化物はすべて食物繊維だ。食物繊維は人が消化できない物質であるため整腸作用をもつ。ところてんには水溶性、不溶性と2種類の食物繊維が含まれており、便秘の予防効果が期待できる。しかし、ところてんは腹持ちがあまりよくない食品でもある。食事をところてんに置き換えるなどといった取り入れ方をすると、空腹になり食べすぎる可能性があるためおすすめできない。また、ところてんに黒みつなど高カロリーの食品をかけるのも、ダイエット中はやめた方がよい。
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2. ところてんをアレンジして美味しく食べる方法

ところてんは、一般的には酢醤油や黒みつをかける食べ方が多いが、そのほかの食べ方をご存知だろうか。ところてん自体にはあまり味はなく、磯の風味が少しある程度のため、アレンジの幅は広い。おすすめは、野菜と合わせてドレッシングをかけた、ところてんサラダである。ところてんの食感が野菜との相性もよく、手軽に作ることができる。また、ところてんは酸味のきいた食材と相性がよいため、冷たい麺料理にも適している。ただし、ところてんは加熱すると溶けてしまうので、麺の代わりにスープと一緒に煮込んでしまうことのないよう、気をつけよう。
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3. ところてんの原材料と作り方とは?

ところてんの原材料は、テングサと呼ばれる海藻である。しかし、現在市販されているところてんは、オゴノリといわれる安価な輸入材料が使われているものが多い。乾燥したテングサからところてんを作るにはボウルや鍋、バット、濾すための器や布が必要だ。できれば「てん突き」と呼ばれるところてんを押し出してカットする道具もあればよいだろう。まず、テングサをボウルに入れ水の中で汚れを取り除く。次に、テングサを鍋に入れ、水から沸騰するまで強火にかける。沸騰したら火を弱め、テングサが柔らかくなるまで煮込んだら、濾してバットに流し込み冷やし固めるのだ。最後にてん突きか包丁でカットしよう。簡単に作るのであれば、寒天を煮出してところてんに作り直すことも可能だ。
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4. ところてんにおすすめの保存方法

市販のところてんには常温で長期保存できる商品もある。保存期間の違いの要因はところてんに使用されている保存水にある。市販のところてんは酢を薄めた保存水に浸けられて雑菌の繁殖を防いでいるため、保存期間が長く常温保存が可能になるのだ。しかし、手作りのところてんや、真水に浸けて売られているところてんは基本的に冷蔵保存で早めに食べきるのがおすすめである。真水に浸けたところてんは、すぐに食べないのであればこまめに水をかえる必要もある。ちなみに、ところてんの冷凍保存はできない。ところてんのほとんどは水分であるため、凍らせると食感が台なしになってしまうからだ。冷蔵保存をするときも、万が一凍ってしまわないよう注意した方がよいだろう。
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5. 地方によって食べ方の違うところてんの歴史

テングサは凝海藻(こるもは)といわれていた。さらに凝海藻を煮凝らせたものはこころふとと呼ばれていたため、ところてんは心太となったそうだ。中国から精進料理として、こんにゃくなどと一緒に伝来したとされている。奈良時代や平安時代の頃には贅沢品で、庶民の口に入らなかった。室町時代末期頃になると一般的に海藻を食べるようになり、ところてんを食べるという文化が浸透したようだ。ところてんは関東では酢醤油で食べられている。東北では生姜醤油や味噌、四国ではめんつゆや出汁をかけ、おかずとしてなじみがある。一方、関西では黒みつをかけて食べることも多い。沖縄ではもろみ酢をかけるなど、ところてんはその土地ならではの調味料を使って食べられているのだ。
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6. ところてんと寒天の違いの秘密に迫る

ところてんと似ている食品である寒天。どちらも原料はテングサやオゴノリといった海藻である。これらの海藻を真水で洗い天日干しすることを繰り返すと、だんだんと脱色されところてんや寒天の原料となるのだ。ところてんと寒天の原料は同じだが製法が異なる。ところてんはテングサをお湯で煮溶かし、濾して固めたもの。寒天は、乾燥させたテングサを煮溶かして固め、凍結と乾燥を繰り返して作られる。つまり、ところてんをフリーズドライにした食品だ。歴史にも違いがあり、ところてんは奈良時代頃から、寒天は江戸時代頃から食べられている。また、ところてんと違い寒天には種類がある。粉末や棒になっているなど形状に違いがあり、用途に応じて使い分けるのだ。
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結論

ところてんは、歴史が古く名前の由来もおもしろい。低カロリーでダイエット中も楽しめる食品だ。地方によってさまざまなバリエーションで食べられており、アレンジも豊富で親しみやすいのが魅力である。
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  • 更新日:

    2020年7月31日

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