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真竹とは?刺身で食べても美味しいタケノコの一種について詳しく解説!

真竹とは?刺身で食べても美味しいタケノコの一種について詳しく解説!

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 中山沙折(なかやまさおり)

鉛筆アイコン 2021年6月25日

中国原産の竹の一種である「真竹(またけ/まだけ)」。その若芽である真竹のタケノコはコリコリとした食感が特徴で、採れたての新鮮なものはそのまま食べても美味しいといわれている。しかし一般的な孟宗竹に比べると流通量は少ないため、真竹について詳しく知らない人もいるだろう。そこで今回はそんな真竹の基本から美味しい食べ方までを一つずつ詳しく解説する。

  

1. 真竹とは?

真竹(またけ/まだけ)とは、中国原産(日本原産といわれることもある)の竹の一種である。「苦竹(にがたけ)」と呼ばれることもあり、その別名のとおり掘ってから時間が経った真竹のタケノコはアクが強くてやや苦味がある。しかし、採れたての新鮮なタケノコはアクが少なく、刺身にして食べても非常に美味しい。また、煮物や炒め物、汁物などにしても美味しく食べられる。

真竹の産地や旬の時期

真竹は青森以南の日本全国に生息している。また、食用としてだけでなく建築資材や工芸品などにも使われているため、竹林面積の約6割が真竹となっている(※1)。特に大分県などでの栽培が盛んである。しかし、食用である真竹のタケノコの流通量は少なく、一般的なスーパーなどには出回らないため、真竹のタケノコの旬である5~7月頃に産地の直売所などに行くのがおすすめだ。

2. 真竹の特徴や魅力を紹介!

食用のタケノコにはいくつか種類があるが、最も一般的なのが「孟宗竹(もうそうちく)」である。そこで孟宗竹と比べながら、真竹の特徴や魅力について詳しく確認してみよう。

特徴1.アクが少なくて食べやすい

新鮮な真竹のタケノコは、孟宗竹のタケノコに比べてアクが少なくて食べやすい。そのため、アク抜きをしないで、そのまま刺身にして食べることも可能である。ただし、収穫してから時間が経った真竹のタケノコはアクが強くなってしまう。時間が経ったものは孟宗竹のタケノコと同じように、米ヌカを使ってアク抜きを行おう。アク抜きの詳しいやり方は以下のページを参考にしよう。
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特徴2.見た目は細長くて茶色っぽい

食用とされる真竹のタケノコは全長30~50cm程度のものが多く、一般的な孟宗竹のタケノコに比べて細長い見た目をしている。また、皮は茶色っぽい色味で、黒い斑点があるのが特徴である。さらに産毛がなくツルツルとしている皮は見た目もよく、抗菌性や通気性などにも優れているため、古くから中華ちまき、おにぎり、お弁当のような食料品の包装にも使われてきたという。

特徴3.地下茎が浅くて掘りやすい

一般的によく食べられている孟宗竹のタケノコは、地下茎が深いため収穫時に掘り起こさなければならない。一方、真竹は地下茎が浅いため、地面に顔を出しているものも美味しく食べられる。そのため、孟宗竹のタケノコよりも真竹のタケノコのほうが簡単に掘り起こすことが可能だ。なお、自分で真竹を収穫する際は、地面から30~40cm程度出ているものを採るようにしよう。

3. 美味しい真竹の選び方

真竹のタケノコは流通量が少ないため、入手したいなら産地の直売所に行ったり、ネット通販を使ったりするのがおすすめ。また、直売所などに行く場合は、以下のような見た目・重み・切り口などのポイントを参考に選ぶようにしよう。
  • 見た目:ツヤ感があり、みずみずしいもの
  • 重み:持ったときに重量感が得られるもの
  • 切り口:キレイでみずみずしさがあるもの

4. 真竹の美味しい食べ方3選

新鮮な真竹のタケノコはアクが少ないため、刺身にして食べるのが最もおすすめだ。また、煮物・炒め物・汁物・和え物などにして、そのコリコリとした食感を楽しむのもよい。ここではそんな真竹の食べ方を3種類紹介しておこう。

食べ方1.真竹の刺身

真竹のタケノコを最も美味しく食べるなら「刺身」がおすすめだ。一般的な孟宗竹のタケノコと異なりアクが少ないため、そのままでも美味しく食べられる。また、時間が経ったものも柔らかくなるまで茹でてから、スライスすれば刺身感覚で美味しく食べることが可能だ。薄めにスライスした真竹のタケノコを醤油につけながら、刺身のようにして美味しく食べるようにしよう。

食べ方2.真竹のきんぴら

真竹のタケノコを使って「きんぴら」を作ってみるのもよい。真竹が柔らかくなり、甘みも増して美味しく食べられる。作り方は簡単で、下茹でしておいた真竹を適当な大きさにカットする。そして、カットした真竹と鷹の爪を、ゴマ油を引いたフライパンで炒める。最後に酒・醤油・みりんを加えて酒を飛ばせば完成だ。シンプルな料理ではあるが、お酒のおつまみにも合う絶品料理の一つである。

食べ方3.真竹の煮物

真竹のタケノコをシンプルに「煮物」にするのもよい。カットした真竹のタケノコと、コンニャクや油揚げなどの具材を、水・日本酒・砂糖などと一緒に煮込む。その後、真竹が柔らかくなってきたら麺つゆ(または出汁醤油)を加えて、味が馴染むまで煮込めば完成だ。真竹の煮物もご飯のおかずになるだけでなく、お酒のおつまみとしても美味しく食べられる。

5. 真竹の正しい保存方法

真竹のタケノコは日持ちしない食材である。そのため、すぐに食べないタケノコは事前に下茹でしておき、水を張った保存容器に入れて冷蔵庫で保存するとよい。また、毎日水を取りかえると3日ほどは美味しく食べることができる。下茹でしないと短時間で劣化してしまうため、冷蔵保存する場合は必ず下茹でしてから保存しよう。

結論

真竹のタケノコはあまり流通していないため、食べたことがない人も多いかもしれない。しかし、新鮮なものは生で食べても美味しく、時間が経ったものも下茹でしてから煮込んだり炒めたりすれば美味しく食べられる。一般的に孟宗竹のタケノコの旬が過ぎた5~7月頃に出回るので、興味があるならぜひこの時期にネット通販などで真竹のタケノコを探してみよう。
【参考文献】
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  • 公開日:

    2019年8月17日

  • 更新日:

    2021年6月25日

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