1. 【長円筒型ピーマン】とは?

ふつうのピーマンと長円筒型ピーマンの違いは、名前からも分かるように形の違いである。ピーマンはとうがらしを品種改良し、辛味をなくした野菜だ。その名残から、少し丸みを帯びてはいるが、とうがらしに似た形をしている。最近ではさらに品種改良が進み、ピーマンの形も多種多様になってきている。長円筒型ピーマンも品種改良によって生まれた新しいピーマンだ。ふつうのピーマンよりも縦に長いのが特徴的である。
長円筒型ピーマンの代表品種
市場に長円筒型ピーマンという名で出回ることはない。ほとんどがブランド名で出回っている。長円筒型ピーマンで有名なブランドピーマンは「とんがりパワーピーマン」だ。長円筒型であることをとんがりという言葉で表している。とんがりパワーピーマンの注目点はほかにもある。ふつうのピーマンと比べてサイズが大きいのだ。一般的にピーマンといえば手に収まるサイズだが、とんがりパワーピーマンは手のひらよりも大きい。長円筒型であること、サイズが大きいことからピーマンの形を活かした料理などに最適なピーマンだといえる。また、嬉しいことにピーマン嫌いの原因となりやすいピーマン特有の苦みと青臭さが少ない。
2. 長円筒型ピーマンの旬と選び方

ふつうのピーマンよりも大きい長円筒型ピーマンだが、ほかのピーマンと同じく6~8月に旬を迎える。栽培地によっては気候の違いで9月頃まで収穫できることもあるが、市場に多く出回るようになるのは夏の時期と思っていて問題ない。しかし、一般的な緑ピーマンよりも生産量が少なく、認知度も低いため、一般のスーパーで購入する機会はなかなかない。長円筒型ピーマンの一つである、とんがりパワーピーマンの種を入手して自分で栽培したほうが手っ取り早く食べることができる。ほかのピーマンと同様に家庭菜園が可能であるため、ぜひチャレンジしてみてほしい。
長円筒型ピーマンの選び方
一般的なピーマンよりもサイズ感が大きい長円筒型ピーマンだが、選ぶときのポイントはさほど変わらない。ピーマンを選ぶときに気になるのが鮮度と品質だが、見るべきポイントを2つおさえていれば大丈夫だ。
ポイント1 ヘタは変色していないか
長円筒型ピーマンを収穫してからどのくらい時間が経っているかは、ヘタの部分を見れば推測できる。収穫から時間が経つほどヘタが変色するからだ。変色の具合だが、黒ずんでくることが多いため、ほかの長円筒型ピーマンとも比較しやすい。ヘタが変色していないものを選ぶようにしよう。
ポイント2 皮の状態はよいか
皮の状態が悪いと当然ながら料理の見た目にも影響してくる。そのため、長円筒型ピーマンを選ぶ際は皮の色が鮮やかであるか、皮にハリがあるかをチェックしよう。ハリについては実際に触って確認するとより確実だ。
3. 長円筒型ピーマンのおすすめの食べ方

ふつうの緑ピーマンより縦に長い長円筒型ピーマンは、縦に細切りにして炒め物に加えるだけでも存在感を十分に出せる。しかし、長円筒型ピーマンの中でもとりわけサイズの大きいとんがりパワーピーマンを使うなら、細切りにして炒め物に入れるだけではもったいない。ピーマンを丸々使えるピーマンの肉詰めがおすすめだ。ピーマン嫌いの子どもがいると敬遠されがちだが、とんがりパワーピーマンは青臭さや苦みが少ないため食べやすいだろう。また、ソースを照焼き風にしたり、ケチャップソース風にしたりすることで味のバリエーションも増えるため、食べやすい味も模索できる。
ピーマンの肉詰めの作り方
まずはピーマンを切るのだが、2通りの切り方がある。メジャーなのは縦半分に切るやり方だ。イメージとしては、ピーマンの皿の上にハンバーグがのっているような感じだ。とんがりパワーピーマンは大きいため、肉をたっぷりのせることができる。もう1つは、ピーマンの上部を切り取るやり方だ。とんがりパワーピーマンは上部に種が集中しているため、ヘタと一緒に上部を切り取り、中に肉だねを詰めることができる。ピーマンの形をまるごと活かせる切り方だ。どちらの切り方でも問題ない。ピーマンを切ったら、中に肉だねを詰める。肉だねは、豚ひき肉に玉ねぎ、パン粉、卵を混ぜて塩こしょうで味付けする。フライパンで焼いて、好みのソースをかければピーマンの肉詰めの完成だ。
結論
ふつうのピーマンよりも縦に長い長円筒型ピーマンだが、中でもとんがりパワーピーマンは手のひらほどの大きさがあり、見る者にインパクトを与える。ピーマン独特の青臭さや苦みが少ないため、ピーマンの肉詰めなどその形と大きさを活かした料理に使うのがおすすめだ。