1. にんにくの保存の基本
にんにくは、基本的に冷暗所や冷蔵庫で保管することが多い。しかし、常温保存や冷蔵保存だけでなく、冷凍庫で保管したり、保存食に加工したりするのも可能だ。ただし、これらの保存方法はやり方や保存期間の目安が異なるので、まずはそれぞれの保存方法の大まかな特徴を確認しておこう。
にんにくの保存方法の早見表
- 常温保存:丸のままでの保存が可能/保存期間は2週間程度
- 冷蔵保存:丸のままでも1片ずつでも可能/保存期間は2か月程度
- 冷凍保存:1片ずつでもカットしてでも可能/保存期間は6か月程度
- 保存食:オイル漬けなど調理が必要/保存期間は1年程度
- 保存期間はあくまで「目安」なので早めに食べ切るようにしよう
2. にんにくの常温保存のやり方
にんにくは常温保存が可能な野菜で、正しく保管すれば2週間程度は鮮度をキープできる。ただ、ほかの保存方法に比べると、芽が出るのが早い点には注意が必要。芽が出始めたら、早めに食べるようにしよう。また、常温保存のやり方はいくつかあるが、以下の方法が比較的簡単なのでおすすめだ。
にんにくの常温保存のやり方・手順
- にんにくを丸のまま紙袋に入れる
- 冷暗所など風通しのいい場所に置く
3. にんにくの冷蔵保存のやり方
にんにくは冷蔵庫で保管することが多いが、間違った方法で保管していると早くに芽が出てしまうこともある。冷蔵保存のポイントは「温度管理」と「乾燥対策」の2つで、これらを意識して正しく保存すれば1~2か月程度は鮮度をキープできる。それでは正しい冷蔵保存のやり方を確認しよう。
冷蔵1.皮付きのにんにく
- にんにくをキッチンペーパーで包む
- 包んだら保存袋やビニール袋に入れる
- 口をしっかり閉じてからチルド室で保存する
冷蔵2.皮なしのにんにく
- にんにくをばらし、薄皮をすべて剥く
- 1片ずつキッチンペーパーで包む
- 包んだら保存袋やビニール袋に入れる
- 口をしっかり閉じてからチルド室で保存する
4. にんにくの冷凍保存のやり方
にんにくは、冷蔵保存が可能だ。冷凍保存の利点には「長期保存ができる(※切ったものは2週間程度)」「ニオイが漏れにくい」「すぐに使える」などがある。また、冷凍保存のやり方には「1片ずつ保管する方法」と「切ったりすりおろしたりしたものを保管する方法」の2種類がある。
冷凍1.1片ずつ保管する方法
- にんにくをばらしておく(※皮は剥かない)
- 分けたにんにくを冷凍用保存袋に入れる
- 保存袋のまま冷凍庫に入れて保管する
冷凍2.切ってから保管する方法
- にんにくを用途に合わせてカットする
※スライス・みじん切り・すりおろしなど - 1回分に分けて食品用ラップに包む
- 冷凍庫に入れてから、冷凍庫で保管する
5. にんにくの保存食の作り方
にんにくは、オリーブオイル漬けや醤油漬けなどに加工して保存することも可能だ。これらの保存食は、清潔な保存瓶などに入れておけば最長で1年近く保存できる。ニンニクを使った保存食にはいくつか種類があるが、ここでは「オリーブオイル漬け」や「醤油漬け」の2つの作り方を紹介しよう。
保存食1.にんにくのオリーブオイル漬け
- にんにくをばらし、薄皮をすべて剥く
- 清潔な保存瓶などににんにくを詰める
- にんにくが被るくらいまでオリーブオイルを入れる
- 保存瓶ごと冷蔵庫に入れて保管する
※1週間程度漬ければ食べられる
保存食2.にんにくの醤油漬け
- にんにくをばらし、薄皮をすべて剥く
- 清潔な保存瓶などににんにくを詰める
- にんにくが被るくらいまで醤油を入れる
- 保存瓶ごと冷蔵庫に入れて保管する
※3日程度漬ければ食べられる
6. にんにくが劣化したサイン・見分け方
前述したような正しい方法で保管していても、時間が経てばにんにくは傷んでしまう。芽が出てくるくらいなら食べられれるが、以下のような異変が見られる場合は食べずに捨てよう。
にんにくが劣化したサイン・ポイント
- カビ:皮・実・目などにカビが生えている
- 色味:皮が黒色や茶色に変色している
- 中身:皮を剥くとネバネバとしている
- ニオイ:腐敗臭や酸っぱいニオイがする
結論
料理の味や香りを引き立てるのに役立つにんにくは、家に常備しておきたい野菜の一種である。しかし、にんにくは日持ちしやすいものの、間違った方法で保存しておくと早く劣化してしまう可能性もある。今回紹介した正しい方法で保管し、いつでも美味しいにんにくを使えるようにしておこう。
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