1. にんにくの保存方法とは?

にんにくを常備しているご家庭も多いだろう。家庭菜園でも人気で、一度に大量に栽培・収穫して保存しておき必要なときに使うという方も多いはずだ。葉物野菜など日持ちしないものに比べ、にんにくは正しい方法で保存すれば長持ちさせられる。
風通しのよい日陰で保存
収穫したてのにんにくはまだ水分が抜けきっていないため、野菜ネットなどに入れて吊るしておくとよい。十分に乾燥したことが確認できれば、冷蔵保存や冷凍保存をしてもよいだろう。長期間吊るしておくと水分が抜けすぎて、中がスカスカになってしまうので注意が必要だ。
冷凍保存
詳しくは後述するが、冷凍すると比較的長く保存することができる。冷凍方法は簡単で、冷凍後もすぐ使うことができるため便利だ。
冷蔵保存
同じく後述するが、皮付きのままでも薄皮をとった状態でも保存できる。使いかけのにんにくも冷蔵がおすすめだ。
加工して保存
オイル漬け(ガーリックオイル)やにんにく醤油、味噌漬けなどに加工して保存する方法もある。調理の際にんにくの香りを移す工程が不要なため、時短にもつながる。日常的ににんにくを使うご家庭にはまさに最適な保存方法だ。
2. にんにくを冷凍保存する方法

まずは、にんにくを冷凍保存する方法から解説していこう。大きく「皮をむかずに保存する方法」と「むいてから保存する方法」をお伝えする。
冷凍保存にはメリットが多い
にんにくを冷凍保存すると、変色や発芽を防げる。そのうえ保存している間も「におい」が気にならないなど利点が多い。ぜひ冷凍保存の方法を覚えよう。
皮付きのまま冷凍保存
もっとも長持ちするのは、皮つきのまま冷凍保存した場合である。1片ずつに分け、皮付きのままラップして保存バッグに入れて冷凍庫に置いておこう。
皮をむいた状態で冷凍保存
使いやすいようにカットしてから保存するのがおすすめだ。薄切りやみじん切り、すりおろしなど用途に合わせてカットまたはすりおろし、1回分ずつ小分けにしてラップに包んでから、冷凍用の保存バッグに入れよう。
保存期間の目安
皮付きのまま冷凍保存すれば半年ほどは持つ。大量に購入した場合など、長期保存したいときにおすすめだ。また皮をむいたにんにく は傷みやすいため、2週間程度を目安に使い切ろう。
3. 冷凍にんにくの解凍方法と使い方

冷凍保存したにんにくの解凍方法についても知っておこう。
皮付きのまま冷凍した場合の解凍方法
にんにくは冷凍しても固くなりすぎないため、冷凍庫から出してすぐに包丁を入れることができる。根元を切り落とし、少しの間水に浸けておくと皮がむきやすくなる。皮がむけたら、そのまま料理に使おう。
カットして冷凍した場合の解凍方法
カットまたはすりおろして冷凍した場合も解凍は不要で、凍ったまま使える。そのままフライパンなどに投入しよう。
4. にんにくを冷蔵保存する方法

店で購入したにんにくや、吊るして十分に乾燥させたにんにくは冷蔵保存してもよい。
冷蔵保存は温度がポイント
多くの野菜は冷蔵庫の野菜室に入れて保存するが、野菜室の温度は6℃程度のため、低温保存がよいとされるにんにくには向かない。にんにくを保存するのであれば、0℃程度のチルド室またはマイナス1℃からマイナス3℃程度のパーシャル室がよいだろう。
皮付きのまま冷蔵保存
皮をむかずにそのままの状態で保存する場合は、新聞紙などで包みビニール袋や保存バッグに入れるとよい。新聞紙に包まずむき出しのまま袋に入れてしまうと、蒸れてカビが生えるおそれがあるので気をつけよう。
皮をむいた状態で冷蔵保存
料理に使いやすいよう皮をむき、1片ずつに分けて保存することも可能だ。手順は同じように新聞紙などで包みビニール袋や保存バッグに入れよう。
保存期間の目安
皮付きのまま冷蔵保存した場合は1〜2カ月ほどが目安になる。同じ皮付きの冷凍保存ほどではないが、比較的長期間保存できる方法だ。逆に、皮をむいた状態で冷蔵保存した場合は劣化が進むため、できるだけ早く使い切るようにしてほしい。
結論
存在感のある風味で料理の味を引き立てるにんにくは、ほかの食材で代用することのできない重要な香味野菜である。お伝えしてきたように冷凍や冷蔵で簡単に保存でき、すぐに使うことができるので、常にストックしておくと安心だ。正しい保存方法を覚えて、上手に使っていこう。
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