1. けんちん汁に合う副菜はどんなもの?

けんちん汁はあっさりとした味付けなので、いろいろな料理と相性がよい。しかし、かえって何を合わせたらよいのか迷うこともあるかもしれない。ここでは定番の副菜の味付け、酢の物、おひたし、煮物の3種類からおすすめのメニューを紹介していきたい。
きゅうりとわかめの酢の物
淡色野菜のきゅうりと、わかめを使用した酢の物は副菜の定番でもある。ごはんとけんちん汁、メインの食材と酢の物があれば栄養はもちろん、味のバランスもよい。
健康食材としても人気の高い食酢は、日本の食卓には欠かせない調味料である。健康法の1つとして酢の物をとり入れている人もいるだろう。
健康食材としても人気の高い食酢は、日本の食卓には欠かせない調味料である。健康法の1つとして酢の物をとり入れている人もいるだろう。
ほうれんそうのおひたし
ほうれんそうのおひたしは、ほうれんそうを湯通しして、鰹節と醤油で和えればあっという間に完成する一品だ。けんちん汁は根菜の量は多いが、ほうれんそうなどの青菜を加えることはあまりない。副菜にほうれんそうのおひたしをそろえておけば、色味が増して食卓が華やかになるだろう。
ひじきの煮物
けんちん汁に肉じゃがや筑前煮のような煮物を合わせた場合、材料が被ってしまい、同じような味わいになってしまう。けんちん汁に入れることのないひじきの煮物をチョイスしてみよう。ひじきは海藻類でミネラル成分が豊富だ。大豆や人参などを合わせると見た目が華やかになるので試してみてほしい。
2. けんちん汁はどんな主菜に合わせたらよい?

けんちん汁は副菜の役割も兼ねているが、たんぱく質が多くとれる食材は豆腐のみ。栄養バランスを整えるためには、肉や魚を使った主菜となるメインのおかずを組み合わせるのが理想的である。けんちん汁に合わせて、和食のおかずをそろえてみよう。
焼き魚
脂質が少なめのけんちん汁は、鮭や青魚などの脂質が多めの魚と合わせるのもよい。焼き魚は見た目にもボリュームがあり、健康的で身体にもやさしい。魚を焼くだけでOKなので、調理の手間をかけず食事の準備ができるのも嬉しいポイントだ。
豚肉の生姜焼き
肉を使うと洋風の料理になりがちだが、醤油と生姜で下味をつけて焼く豚肉の生姜焼きは和風の味付けを楽しめる。皿にサラダや千切りキャベツを添えれば野菜もしっかりと摂ることができるのでおすすめである。
3. けんちん汁に試してほしい変わり種食材

けんちん汁は基本的には動物性食品を使用しないためアレンジの幅は限られてきてしまう。しかし、野菜の種類を工夫したり、味付けを変えてみたりすると見た目や味の変化を楽しめるのでぜひ試してみてほしい。ここではけんちん汁におすすめの変わり種食材を紹介していく。
きのこ類
しいたけやしめじ、舞茸、えのきだけなどきのこ類にはいろいろな種類がある。けんちん汁にはスライスしたしいたけを入れることはあるが、ほかのきのこはあまり入っていない。けんちん汁は和風の味付けなので、しいたけ以外のきのこでも美味しく食べられる。たまには気分を変えていろいろな種類のきのこを試してみよう。
油揚げや厚揚げ
けんちん汁には豆腐を使うことが多いが、ほかの大豆製品に変えてみるとまた違った味わいに変わるだろう。油揚げや厚揚げは油で揚げているので、コクがプラスされる。そのまま汁に入れてしまうと風味がよくないので、油抜きをしてから使用しよう。
豚肉
けんちん汁は元々は精進料理なので、動物性の食品を使用しないのが基本だ。しかし、けんちん汁に豚肉を入れて味噌を溶かせば、豚汁へ変化させることも可能である。いろいろなアレンジ方法があるので、決まった具材にこだわらず好きなもので作ってみよう。
結論
けんちん汁は野菜をしっかりと摂ることができるが、シンプルな味わいゆえにどんな料理を合わせたらよいのか悩むこともあるだろう。けんちん汁で野菜を摂りつつ、足りない栄養素をほかの料理でカバーしていこう。また、基本の材料にこだわらず、いろいろな食材を試して新しい組み合わせを探してみるのもけんちん汁を楽しむポイントの一つである。