1. のっけご飯の極意

定義
のっけご飯は、いわゆる丼飯だけでなく、ご飯に具材を乗せて食べる料理の総称。定番の牛丼や親子丼を思い浮かべがちだが、それだけではない。頭を柔軟にして、様々なのっけご飯を楽しもう。
味付けの秘訣
のっけご飯は、ご飯と具材を一緒に美味しく食べるためのレシピ。だからこそ、味付けは気持ち濃いめがおすすめだ。とはいえ、汁気が多すぎるのはNG。水分が出ないよう上手に調理する必要がある。もし、汁気が多くなってしまったら、水溶き片栗粉でとろみをつけるなど、工夫が必要だ。
ご飯問題
のっけご飯の裏の主役は、ご飯。いつもなら柔らかめが好きという人もほんの少し水分量を減らして炊くことをおすすめする。というのも柔らかめのご飯に具材をかけると、どうしてもベシャッっとなってしまうのだ。これでは美味しさが半減。やや固めのご飯や歯ごたえが楽しい雑穀米などを使うのが正解だ。
2. 成功に導く3ステップ

材料の色
のっけご飯はワンプレートで食事が完結するのも良いところ。素材は栄養バランスを考えてチョイスしたい。その際、キーワードになるのが素材の色だ。トマトや人参などビタミンAやリコピンが豊富な赤の野菜、主にビタミンCや食物繊維が多い緑の野菜、肉や魚など茶のタンパク質類。これらをバランスよく取り入れると見た目にも美しく、栄養的にもバッチリだ。
味付けの種類
のっけご飯は、味付けを気持ち濃いめにするのが鉄則だ。味の種類はどんなものでもOK。丼物のようにしょうゆやだしをベースにした和風味、トマトやガーリックなどでまとめた洋風味、鶏がらスープやオイスターソース仕立ての中華味、なんでもご飯に合う。素材に合わせてアレンジしよう。
食べる直前が鍵
のっけご飯は、食べる直前に具材をかけるのが正解。時間差で食べるような場合は、ご飯と具材は別にしておき、直前にかけて食べよう。さらに一手間加えるなら、ちょっとした箸休めを用意すると良い。千切りにした野菜を塩もみしたものや簡単な漬物などでもOKだ。さらに辛味調味料やゴマなどのトッピングを用意しておけば、飽きずに食べることができるはずである。
3. 新感覚!のっけご飯

トマトチリののっけご飯
洋風ののっけご飯は、子供達からの評判もよく、見栄えもするのでおすすめ。具材はチキンや豚のヒレ肉などを使うと美味しい。ニンニクで肉と玉ねぎを炒め、トマト缶と塩胡椒、チリパウダーで味付けして、煮詰めれば完成だ。コーンを入れると見栄えも良くなる。仕上げにパセリを振れば出来上がり。
梅たこしそののっけご飯
これは火を使うことなくとにかく簡単に作れるので、デイリーにはもちろん、飲んだ後のシメにも最適だ。材料はタコとしそ、ミョウガ、梅だけ。刺身用のたこをスライスし、刻んだしそ、ミョウガ、梅で和え、醤油をたらす。ご飯に乗っけて、あとはもんだ海苔をかければ出来上がり。アボカドなどを散らすとさらに見栄えも良い。
アジアン塩そぼろ
塩そぼろは、常備しておくと便利な食材のひとつ。鶏ひき肉300gをフライパンでさっと湯通しし、水気を切る。フライパンにみじん切りにした玉ねぎ半分、酒大さじ2、砂糖大さじ1、塩大さじ1/2を入れ、先ほどのひき肉を戻し、水分がなくなるまで炒める。そぼろができたらボウルに取り分け、刻んだパクチーやねぎなどの香味野菜とナンプラー小さじ1、レモン汁、ごま油で和えて、ご飯に乗せれば完成だ。ラー油などをトッピングしていただくと良い。
結論
のっけご飯は、おかずをご飯に乗っけるだけで完成するもの。自由な発想で、楽しく、おいしいのっけご飯を楽しもう。