1. ささみの基本的な栄養価

「日本食品標準成分表」には、生・焼き・ゆで・ソテー・天ぷら・フライなどさまざまなささみの栄養価が収録されている。そこでまずは基本となる「ささみ(若どり/生)」の栄養価を確認しよう。
ささみ(若どり/生)100gあたりの栄養価
・エネルギー:98kcal
・たんぱく質:23.9g
・脂質:0.8g
・炭水化物:0.1g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.17g
・一価不飽和脂肪酸:0.22g
・多価不飽和脂肪酸:0.13g
・ビタミン
・ビタミンA(レチノール):5μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.7mg
・ビタミンK:12μg
・ビタミンB1:0.09mg
・ビタミンB2:0.11mg
・ナイアシン:12.0mg
・ビタミンB6:0.62mg
・ビタミンB12:0.2μg
・葉酸:15μg
・パントテン酸:2.07mg
・ビオチン:2.8μg
・ビタミンC:3mg
・ミネラル
・ナトリウム:40mg
・カリウム:410mg
・カルシウム:4mg
・マグネシウム:32mg
・リン:240mg
・鉄:0.3mg
・亜鉛:0.6mg
・銅:0.03mg
・マンガン:0.01mg
・ヨウ素:0μg
・セレン:22μg
・クロム:0μg
・モリブデン:4μg
・食物繊維:0g
・たんぱく質:23.9g
・脂質:0.8g
・炭水化物:0.1g
・脂肪酸
・飽和脂肪酸:0.17g
・一価不飽和脂肪酸:0.22g
・多価不飽和脂肪酸:0.13g
・ビタミン
・ビタミンA(レチノール):5μg
・ビタミンD:0μg
・ビタミンE:0.7mg
・ビタミンK:12μg
・ビタミンB1:0.09mg
・ビタミンB2:0.11mg
・ナイアシン:12.0mg
・ビタミンB6:0.62mg
・ビタミンB12:0.2μg
・葉酸:15μg
・パントテン酸:2.07mg
・ビオチン:2.8μg
・ビタミンC:3mg
・ミネラル
・ナトリウム:40mg
・カリウム:410mg
・カルシウム:4mg
・マグネシウム:32mg
・リン:240mg
・鉄:0.3mg
・亜鉛:0.6mg
・銅:0.03mg
・マンガン:0.01mg
・ヨウ素:0μg
・セレン:22μg
・クロム:0μg
・モリブデン:4μg
・食物繊維:0g
2. ささみの特徴的な栄養素

ささみは、脂質量や炭水化物量が少なくて、たんぱく質が豊富となっている。そのため、低カロリー・高たんぱく食材として知られている。また、たんぱく質だけでなく、さまざまな種類のビタミン類やミネラル類を含んでいる。そこで、ささみの特徴的な栄養素を確認しておこう。
その1.たんぱく質
ささみは、たんぱく質を100gあたり23.9g含んでいる。たんぱく質には筋肉・臓器・皮膚・毛髪などを構成したり、ホルモン・酵素・抗体などを調整したりする役割がある。また、炭水化物や脂質などと同じで身体を動かすためのエネルギー源にもなる(※2)。成人男性(18~64歳)の1日あたりの推奨量は65gとなっているため(※3)、ささみを100g食べるだけで1食分のたんぱく質を補える。
その2.ビタミン類
ささみはビタミンA、ビタミンE、ビタミンK、ビタミンB群、ビタミンCなど、ビタミンD以外のビタミン類を含んでいる。特に、ナイアシン、ビタミンB6、パントテン酸といったビタミンB群の含有量が多い。これらビタミン類は、身体の機能を正常に保つために欠かすことができない(※2)。
【ナイアシン】
ささみは、ナイアシンを100gあたり12.0mg含んでいる。ナイアシンは体内では補酵素として働き、エネルギーの産生や、糖質・脂質・たんぱく質の代謝、DNAの修復・合成など、さまざまな機能に関わっている。成人男性(18~64歳)の1日あたりの推奨量は14~15mgとなっている(※3)。
【ビタミンB6】
ささみは、ビタミンB6を100gあたり0.62mg含んでいる。ビタミンB6も補酵素として働き、特にエネルギー代謝に欠かせない。また、ヘモグロビンを形成したり、免疫機能を正常に維持したりすることにも関わっている。成人男性(18~64歳)の1日あたりの推奨量は1.4mgとなっている(※3)。
その3.ミネラル類
ささみはカリウム、マグネシウム、リン、鉄、亜鉛などのミネラル類も含んでいる。ミネラル類も身体を健康な状態に保つ作用があり、それぞれのミネラル類が互いに影響を与え合っている。体内では合成できないため、食品からバランスよくミネラル類を補う必要がある(※2)。
【カリウム】
ささみは、カリウムを100gあたり410mg含んでいる。カリウムは、体内では細胞の浸透圧を調整する働きがある。また、ナトリウムを排出する作用があるため、塩分の摂取量が多い日本人にとって重要な栄養素だ(※2)。成人男性(18~64歳)の1日当たりの目標量は3,000mg以上となっている。
3. 調理法によるささみの栄養素の変化

「日本食品標準成分表」には、生のささみ以外にも焼き・ゆで・ソテー・天ぷら・フライなどの栄養価も収録されている。このうち特に注意したいのが「ゆで」による水溶性の栄養素の流出だ。
ささみ(若どり/ゆで)100gあたりの栄養価
・ナイアシン:11.0mg
・ビタミンB6:0.63mg
・パントテン酸:1.72 mg
・カリウム:360mg
・ビタミンB6:0.63mg
・パントテン酸:1.72 mg
・カリウム:360mg
ささみを調理するときのポイント
ささみをゆでると、水溶性の成分であるカリウムやビタミンB群が流出してしまう。そのため、ささみの加熱は蒸したり、焼いたりするなど、ゆで以外で行うのがおすすめとなっている。もしささみをゆでて食べたいなら、汁物やスープにして汁ごと飲むようにしよう。
4. ささみは1日にどれくらい食べていい?

ささみの1日あたりの摂取量は決められていない。しかし、たんぱく質に注目すると、たんぱく質の1日あたりの推奨量は成人男性(18~64歳)の場合で65gとなっている。ささみの1本あたりの重さは40~50gであり、1本あたりのたんぱく質量は9.6g~12g程度と計算できる。そのため、多くても1日あたり5~6本程度までにするとよい。なお、ほかの食品からのたんぱく質の摂取にも注意しよう。
結論
ささみはたんぱく質が多いことで有名だが、実はビタミン類やミネラル類も多く含んでいる。そのため、日々の食事に取り入れることで、栄養バランスを整えるのに役立つ。サラダ・スープ・炒め物など、さまざまな料理で美味しくささみを食べるようにしよう。
(参考文献)
- ※1:文部科学省「日本食品標準成分表2020年版(八訂)」
https://fooddb.mext.go.jp/ - ※2:e-ヘルスネット「トップページ」
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/ - ※3:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
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