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【アイスクリーム】には何種類ある?知られざる雑学と美味しい食べ方

【アイスクリーム】には何種類ある?知られざる雑学と美味しい食べ方

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 出口美輪子(でぐちみわこ)

鉛筆アイコン 2020年11月20日

1年中いつ食べても美味しい「アイスクリーム」。乳と卵と砂糖でできる、冷たくて甘いスイーツについて詳しくリサーチ。一見同じに見えるアイスクリームの種別や、美味しい食べ方について紐解こう。

  

1. アイスクリームの種類

イタリアでは「ジェラート」、フランスでは「グラース」、ロシアでは「マロジェーナエ」と呼ばれるアイスクリーム。今や世界中で愛されるアイスクリームの原型は、ヨーロッパで生まれ、その後新世界アメリカで、贅沢品から一般大衆のおやつにまで発展していった。

日本では主にアメリカの影響を受けて、1900年頃から少しずつ普及しはじめ、1930年代には日本各地の都市でアイスクリーム売りが出現。第2次世界大戦後にはカップアイスの製造が始まった。今では、デパートの地下やケーキ屋に並ぶ高級品から、特産品をフレーバーにしたご当地のもの、スーパーやコンビニに並ぶものまで、多種多彩なアイスクリームがある。

アイスクリームの主原料は乳製品、卵、砂糖、香料など。日本では食品衛生法などの法律にもとづき、以下のように種別される。定められているのは、乳脂肪分と乳固形分の量。乳固形分とは、乳製品の中の水分以外の部分を指す。乳脂肪分は、乳固形分に含まれる脂肪分のことで、バターやクリームになる成分を指している。

■アイスクリーム

乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上のもの。分類中、乳固形分と乳脂肪分が最も多く含まれ、ミルクの風味が濃厚。脂肪分の高さから、コクのあるリッチな味わいだ。つまり、アイスクリームはアイスの中でも特に「ミルクの比率が高く、乳らしい濃厚な味わいが楽しめるタイプ」といえる。

■アイスミルク

乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上のもの。牛乳と同程度の乳成分を含む。比較的あっさりした口当たり。

■ラクトアイス

乳固形分3%以上のもの。乳固形分に関する規定はなく、ミルクのようなまったりとした食感と味わいを出すために植物油脂を使っているものも多い。このため、ミルク感は少なく、価格も比較的安価になる傾向がある。植物性油脂を使っているものは、アイスクリームよりカロリーが高くなる場合もある。気になる場合は表示を要チェックだ。

■氷菓

乳固形分3%以下のもの。果汁等に甘味料などを添加して凍らせたシャーベットやアイスキャンディー、かき氷など。

■ソフトクリーム

液状のアイスクリームミックスを凍らせ、絞り出したもの。アイスクリームは-18度で保存するが、ソフトクリームの保存温度は-5~-7度。氷結晶の粒が細かいので、とろけるような滑らかな口当たりになる。

2. アイスクリームの特産地

アイスクリームの特産地を考えた時、イタリアンドルチェの代表格、ジェラートの存在が頭に浮かぶだろう。ジェラートとはイタリア語でアイスクリームのことだが、1で説明した、日本でのアイスクリームとは定義が異なり、イタリアでは凍った菓子類すべてを指す。日本のアイスクリームは法令上、乳固形分15%以上、うち8%は乳脂肪となっているが、イタリアでは一般的に5%前後という低い乳脂肪でジェラートを製造する。

イタリア国内のどの街でも見かけるジェラテリアは、誰もがお気に入りの店を持つほど多種多彩。ジェラートはその店独自の製法で手作りされ、原料そのものの風味を生かしたヘルシーなものが多い。定番の味としては、クリーム(ミルク)、チョコレート、ピスタチオ、レモン、イチゴなどで、季節のフルーツを入れたフレッシュなフレーバーなどが美味しさを競っている。

3. アイスクリームの選び方

乳脂肪がたっぷり入ったリッチな味わいのアイスクリーム。太りそうだとなんとなく敬遠してしまいがちだが、乳成分がたっぷり入っているということは、その分の栄養価も高いということだ。消化吸収のよい「ミルクカルシウム」がふんだんに含まれたアイスクリームは、カルシウム不足を補える食品。乳脂肪分8%のアイスクリーム100gで、日本人の成人1人当たりの1日摂取量の約15%を摂ることができ、子どもの成長にも、骨そしょう予防にも最適なスイーツといえるだろう。

コンビニなどで「何か冷たいものを」と選ぶ場合は表示を見て、「アイスクリーム」と記載されているものをチョイスするのもおすすめだ。

4. アイスクリームの美味しい食べ方

アイスクリームを家で美味しく食べるなら、何よりも気にしたいのは購入後の保存方法。冷凍庫の温度管理が、非常に大切になってくる。

アイスクリームは温度が高くなるとすぐに溶けはじめる。フリーザーで再び低い温度にしても、温度変化が頻繁になると、その度に氷の結晶が次第に大きくなってくる。これはヒートショックという現象。品質の劣化につながるので避けたいところ。つまり、持ち帰ったら、アイスクリームはすぐに食すのがベストなのだ。すぐに食べない場合は、購入時にドライアイスをもらう、保冷パックに入れるなどして、帰宅後は即行で冷凍庫へ入れよう。

結論

アイスクリームは、-18度の保存で雑菌が繁殖しにくくなることから、賞味期限表示が省略されることがある。お気に入りの品を冷凍庫に保存しておけば、いつでも美味しく栄養価の高いおやつが食べられるというわけだ。食べ過ぎには注意しつつも、冷凍保存が身近になった現代ゆえの冷たい味覚を存分に満喫したい。

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  • 公開日:

    2020年2月20日

  • 更新日:

    2020年11月20日

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