1. そもそもバターはどうしてできる?

バターが生乳からできるということは、周知の事実だろう。しかし、バターの作り方までは知っている人は少ないのではないだろうか?生乳の中には、膜に包まれた細かい粒子状の乳脂肪が浮遊している。その粒子を集めて固め、練り上げて作ったものがバターなのだ。生乳がバターになるまでのプロセスを見てみよう。
- 分離
生乳を遠心分離機にかけ、クリームと脱脂乳に分ける。 - 加熱・殺菌
クリームを70~80℃まで加熱し、殺菌処理する。この工程により、保存性を高めることができる。 - 熟成
加熱したクリームを急速冷却する。乳脂肪の結晶の安定性を高めるため、3~10℃で8~12時間熟成させる。 - 攪拌
10℃前後にしたクリームを激しく攪拌する。この振動によりバター粒とバターミルクに分け、バターミルクを除去する。 - 水洗
バター粒を冷水で水洗する。 - 練圧
バター粒を十分に練圧する。よく練ることで、なめらかなバターに仕上がる。
これらの6つのプロセスによりバターは作られる。
このプロセスで作られたバターを「非発酵バター」という。日本国内で市販されているバターの多くがこのタイプである。ヨーロッパ等でポピュラーな「発酵バター」は、生乳を分離した際、分離したクリームを、乳酸菌を使って発酵させたバターのことだ。
このプロセスで作られたバターを「非発酵バター」という。日本国内で市販されているバターの多くがこのタイプである。ヨーロッパ等でポピュラーな「発酵バター」は、生乳を分離した際、分離したクリームを、乳酸菌を使って発酵させたバターのことだ。
2. 手作りバターのレシピ

それでは、自宅でバターを作るときはどのように作ればいいのだろうか?手作りバターの作り方を紹介しよう。
・準備する材料・道具
生クリーム(「種類別 クリーム」と記載されているもの)...200ml、食塩...1g、350~500mlのペットボトル、ハサミ、木べら
・手作りバターの作り方
5~10℃に冷やした生クリームをペットボトルの中に入れ、フタを締めてからしっかりと振る。次第に液状の生クリームがホイップされていき、塊状になっていく。そのまま振り続けると、乳脂肪の塊と液状のバターミルクに分離するので、ペットボトルの口からバターミルクのみを出そう。その後、ペットボトルをハサミなどで切り、乳脂肪の塊を取り出す。その塊をトレーや皿などの上で練っていく。木べらを押し付けるように使うといいだろう。最後に食塩を加えたのち、滑らかな状態になるまでよく練りこんだら手作りバターの完成だ。
ペットボトルを振って作る手作りバターは、手軽で誰でも簡単に行える。ペットボトルをシャカシャカと振る工程は、子どもでも楽しみながらできるだろう。バターを作る工程を実際に目にすることは、食育にもつながる。是非、親子でバター作りを楽しんでほしい。
また、手作りバターは市販の物より日持ちしないので、作ったら、2~3日で食べきるようにしよう。
ペットボトルを振って作る手作りバターは、手軽で誰でも簡単に行える。ペットボトルをシャカシャカと振る工程は、子どもでも楽しみながらできるだろう。バターを作る工程を実際に目にすることは、食育にもつながる。是非、親子でバター作りを楽しんでほしい。
また、手作りバターは市販の物より日持ちしないので、作ったら、2~3日で食べきるようにしよう。
3. 手作りバターをアレンジする

手作りバターは、アレンジによりいろいろな楽しみ方ができる。手作りバターのアレンジ方法を紹介しよう。
- ガーリックバター
手作りバターに、ニンニク・ハーブソルト・ブラックペッパー・パセリを加えるとガーリックバターに。ガーリックトーストはもちろん、料理にも活用できるガーリックバター。是非一度試して欲しい。 - フルーツバター
室温に戻した手作りバターに、刻んだドライフルーツやナッツを加えたフルーツバター。棒状に形成して再び冷やし固めると、パーティーにもぴったりのフォトジェニックなフルーツバターが出来上がる。スライスして、クラッカーなどに乗せると、簡単にオシャレな1品が完成する。 - りんごバター
SNSなどでもブームとなったりんごバター。手作りバターでも是非挑戦してみたい。カットしたりんごに、バター・きび砂糖・レモン汁を加えて鍋で煮る。ハンドミキサーでピューレにしたら完成だ。さっぱりして甘すぎないのが魅力。トーストやパンケーキなどとともに試してみてはいかがだろう? - バターミルクも活用
手作りバターを作る際にできるバターミルク。実は栄養豊富で、美容にもいい代物だ。せっかくできたバターミルクをそのまま捨ててしまうのは何とももったいない。パン作りやお菓子作りなどに活用して、余すことなく楽しんでほしい。
結論
意外に簡単な手作りバター。材料も少なく、アレンジも楽しめるので、作ってみたくなったという人もいるのではないだろうか?自分で作ったバターの味は格別。今度の休日に、子供と一緒に挑戦してみてはいかがだろう。
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