1. 冷蔵庫の余り物・玉ねぎの活用法

基本の保存方法
玉ねぎは常温保存が可能な野菜のひとつ。特に寒い冬であれば、風通しがよく、涼しいところに置いておけば、しばらくは日持ちする。ただこれは皮をむかず、丸ごと保存した場合にのみ適応する期間。カットしたら、切り口をラップで包み、冷蔵庫に入れて数日のうちに食べ切るのが正解だ。
生で食べるなら
メイン食材として扱われることが少ない玉ねぎだが、玉ねぎメインのレシピも実は存在する。代表格とも呼べるのがオニオンスライス。地味に見えがちだが、ファンも多いはず。オニオンスライスに限らず、生食する場合はスライスした後、水に放って辛味を中和させるひと手間が重要。スライサーを使うと薄く切ることができる。サラダのトッピングにはもちろん、焼いた油揚げの上に乗せるなどの使い道もあり。繊維を断ち切る方向でスライスすると柔らかく、食べやすい。
火を通すなら
余っている玉ねぎがあるのならぜひトライして欲しいのが、丸ごと煮込んだスープ。玉ねぎの旨みがたっぷりとしみ出たスープと、とろとろに溶けた玉ねぎがたまらない。十分メインになる料理である。皮をむき、そこに十字の切り込みを入れて、水とブイヨンで玉ねぎがやわらかくなるまで煮たら、最後にバターを加え、塩で味を調えるだけと、作り方もとても簡単。仕上げにとろけるチーズをのせると、オニオングラタンスープのような濃厚さが味わえる。
2. 冷蔵庫の余り物・人参の活用法

基本の保存方法
人参は冷蔵保存が基本。ただ、そのまま冷蔵庫に入れてしまうと乾燥してしまうので、必ず新聞紙か湿らせたキッチンペーパーで包んでから、保存袋に入れて冷蔵庫へ。階下など、気温が低いところに保存することができる場合は、冷蔵庫に入れずそちらでもよい。
生で副菜に
人参は、生で食べるとみずみずしい美味しさが引き立つ。どうしても脇役感が否めないという人は、ほかの素材は加えず、人参だけでサラダやマリネにするとよい。見た目の美しさも食欲をそそる。我が家では細い千切りにした人参を塩で揉み、ごま油で和えたナムルが定番だ。人参3本分作ってもあっという間になくなってしまう。サンドウィッチの具材としても重宝するし、レモンなどを加えてもよい。
火を通してメインに
断然天ぷらがおすすめ。細く千切りにした人参に薄い衣をつけて揚げれば、サクサク美味しいかき揚げになる。塩やクミン塩で味付けをすると、さらに美味しい。人参はスパイスとも相性がいいので、クミンやガラムマサラなどで炒めても美味しくいただける。大胆に2~3本分で作れば、常備菜としても活躍してくれる。
3. 冷蔵庫の余り物・ジャガイモの活用法

基本の保存方法
和洋中、問わず活躍してくれるジャガイモも家庭料理には欠かせない存在である。ジャガイモの保存における鬼門は、やはり芽が出てしまうところにある。芽が出るのを遅らせるには、リンゴを一緒に保存するとよい。新聞紙を敷いた段ボールやカゴにジャガイモとリンゴを入れて、上からも新聞紙をふんわりとかぶせ、できる限り涼しいところに置いて保存しよう。
朝ごはんには
これからの季節、朝ごはんにぴったりなジャガイモレシピが、ポタージュ。少なめの水でジャガイモを柔らかくなるまで茹で、そのままハンドブレンダーで潰し、ミルクや生クリームを加えてひと煮立ちさせれば完成。自家製とは思えないほど、濃厚なスープになる。ジャガイモだけでなく、いくつか野菜を組み合わせてもよい。ジャガイモはとろみづけの役割も担っている。
夜ご飯には
ジャガイモは、千切りにして水にさらし、フライパンでさっと温める程度に炒めると、独特のシャキシャキ感が生まれる。通常食べるホクホクとしたジャガイモとは、まるで違う食感が楽しい。味付けはシンプルに塩胡椒のみ。仕上げに大葉の千切りをトッピングしてもよい。同様に千切りにして、水にさらさず、そのままフライパンでこんがり焼いてガレット風にするのもおすすめだ。
結論
玉ねぎ・人参・ジャガイモが脇役として活躍できるのは、汎用性の広さを兼ね備えているからこそ。和洋中、あまり既成概念にこだわることなく、さまざまな料理に投入してみて欲しい。これで、余らせることもなくなるはず!?