1. ゆずの保存方法の基礎知識

ゆずの一般的な保存方法には「常温保存」と「冷蔵保存」がある。ここでは、それぞれの保存方法のポイント、保存期間の目安、保存する際の注意点について確認しておこう。
ゆずの常温保存の基本
ゆずは一般的に常温保存することが多い。常温保存のポイントは乾燥を防ぐために新聞紙に包んでおくことと、冷暗所などの涼しい場所で保管することだ。このように正しく保存すれば1~2週間程度は美味しく食べることができる。しかし、1週間を過ぎると香りが弱まってしまうという欠点がある。
ゆずの冷蔵保存の基本
カットしたゆずなどは冷蔵保存するほうが良い。冷蔵保存するときのポイントは、しっかりと断面をラップに包んでおくことだ。また、低温になり過ぎないよう野菜室に入れて保存すると良い。なお、冷蔵保存では保存期間が3日~1週間程度なので、早めに食べ切るほうが望ましい。
2. ゆずを冷凍するメリット

ゆずを冷凍するメリットには「長期保存できること」や「調理がしやすくなること」などがある。保存方法にもよるが、冷凍ゆずの保存期間の目安は3か月程度とされている。また、冷凍することで組織が崩れやすくなるためジャムやシロップ漬けなども作りやすくなる。その上、ゆずのえぐみ・苦味が抑えられるため、マイルドな味わいに仕上がるというメリットもあるのだ。
3. ゆずの冷凍保存のやり方

ゆずを長期間保存したいなら、常温保存や冷蔵保存ではなく冷凍保存するのがおすすめだ。冷凍保存することで3か月程度は美味しく保存できるという。ゆずの冷凍保存のやり方には「丸ごと保存する方法」と「皮と果汁を分けて保存する方法」がある。それぞれのやり方を確認しておこう。
1.丸ごと冷凍保存する方法・手順
1.ゆずの皮を丁寧に水洗いする
2.水分を拭き取ってからラップに包む
3.保存袋に入れてから冷凍庫で保存する
2.水分を拭き取ってからラップに包む
3.保存袋に入れてから冷凍庫で保存する
2.皮を冷凍保存する方法・手順
1.ゆずの皮を丁寧に水洗いする
2.ゆずの皮を大きめに切り取る
3.切り取った皮をラップに包む
4.保存袋に入れてから冷凍庫で保存する
※千切りにして保存するのも良い
2.ゆずの皮を大きめに切り取る
3.切り取った皮をラップに包む
4.保存袋に入れてから冷凍庫で保存する
※千切りにして保存するのも良い
3.果汁を冷凍保存する方法・手順
1.ゆずの実を絞り器で絞っておく
2.ゆずの絞り汁を製氷皿に入れる
3.一度、冷凍庫に入れて完全に凍らせる
4.保存袋に移し替えて冷凍庫で保管する
2.ゆずの絞り汁を製氷皿に入れる
3.一度、冷凍庫に入れて完全に凍らせる
4.保存袋に移し替えて冷凍庫で保管する
4. 冷凍ゆずの基本的な使い方

冷凍したゆずは、基本的には解凍せずにそのまま使うことが可能だ。しかし、保存方法によって向いている料理が異なる。ここでは「丸ごと保存した場合」と「皮と果汁を分けて保存した場合」に分けて冷凍ゆずの基本的な使い方を紹介しておこう。
丸ごと冷凍している場合の使い方
丸ごと冷凍したゆずを薬味として使いたい場合は、おろし金(おろし器)で削ってから使うようにしよう。また、冷凍したゆずは組織が壊れやすくなっているため、ジャムやシロップ漬けなどを作るのにも向いている。なお、このように調理する場合は早めに食べ切るようにしよう。
皮と果汁を分けて冷凍している場合の使い方
事前に千切りにしておいた冷凍ゆずは、そのまま薬味やトッピングなどとして使うことが可能だ。味噌汁や麺料理、煮物などにパラパラと振りかけて使うようにしよう。また、冷凍果汁はそのままお湯に溶かしたり、調味料と合わせたりすることで、ゆず本来の豊かな香りを堪能できるだろう。
結論
冬を感じさせてくれる「ゆず」は、さまざまな料理に使えるが余りやすい果物といえる。しかし、冷凍保存することで数か月程度は美味しく食べられるようになる。春頃まで美味しいゆずが楽しめるようになるため、大量に手に入ったときにはぜひ冷凍保存を試してみよう。
(参考文献)
- ※:JAグループ「ユズ(柚子)」
https://life.ja-group.jp/food/shun/detail?id=68
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