1. お弁当を調理する時の注意点

実は、夏のお弁当の内側は、温度も湿度も高くなっており細菌の繁殖に適した環境になっている。そこで、お弁当の傷みを防ぐためには、調理する時からできるだけ余分な菌を付けないように注意することが大切だ。
お弁当箱を殺菌する
おかずなどを詰める前に、熱湯をかけて殺菌するか、水で薄めた酢で拭いたりする。お弁当の縁や溝の部分なども念入りに殺菌しよう。
素手で触らない
手には目に見えない菌がたくさん存在している。お弁当におかずを詰める際には、必ず菜箸などを使って詰めるようにしよう。
しっかり加熱する
食中毒の原因となる細菌は、75℃以上で1分以上加熱することにより死滅することが多い。しっかり加熱することで、細菌を確実に減らすことができる。特に、ハムやかまぼこなどは生で食べられる食材だが、お弁当に詰める場合には加熱するようにしよう。
しっかり冷ます
ごはんやおかずは、しっかり冷ましてから詰めるのも大切なポイントだ。ごはんは、平たいお皿などに広げるようにすると早く熱が取れる。
2. お弁当の味付けと作り方の工夫

お弁当に詰めるごはんやおかずが傷まないようにするには、味付けや作り方にもポイントがある。
ごはんはお酢を加えて炊く
水分を含んだごはんは、細菌が繁殖しやすい。そこで、少量のお酢を加えてごはんを炊くのが手軽でおすすめだ。これは、お酢の殺菌効果を活かした方法である。分量は、お米3合に対してお酢小さじ1杯程度。ちなみにお酢の香りは、炊いている間に飛んでしまう。
味付けはやや濃い目にする
塩分には、殺菌・抗菌効果がある。普段は薄味の料理を作っている方でも、お弁当のおかずづくりには、やや濃い目に味を付けることが大切だ。
水分を少なくする
煮物やお浸しなど水分の多い料理は傷みやすい。水気を切るか、すりごまや鰹節などで水分を吸わせるようにしよう。食材にドレッシングなどをかける場合には、別添えにして食べる直前にかけるようにするのがおすすめだ。
他に痛みを防ぐ食材としては、梅干しや生姜などがある。梅干しに含まれるクエン酸には細菌の繁殖を抑える効果があるため、細かくちぎってごはんに乗せるのもおすすめだ。
逆に夏場に避けたいのは、混ぜごはんや半熟の卵焼き、マヨネーズ系のサラダなど。もしどうしても卵焼きを入れたい場合には、しっかりと熱を通すようにしよう。
逆に夏場に避けたいのは、混ぜごはんや半熟の卵焼き、マヨネーズ系のサラダなど。もしどうしても卵焼きを入れたい場合には、しっかりと熱を通すようにしよう。
3. あると便利なお弁当グッズ

お弁当を傷みにくくするには、保管方法に気を付けることも大切だ。基本的には「冷えた場所で保管」することが大切だが、遠足や外での仕事などの時には難しいことも多い。そんな時には、こんなお弁当グッズがあるととても重宝する。
抗菌シート
お弁当のフタを閉じる前にシートを入れるだけ。使い捨てだが、便利なアイテムだ。
保冷剤
お弁当専用のものもあるが、ケーキなどを購入した際に付いているものでも大丈夫。保冷剤でお弁当を挟むようにして保存しよう。
冷凍食品や凍ったフルーツ
自然解凍で食べられる冷凍食品をおかずの真ん中に詰めておくという方法だ。もしくは、凍らせたフルーツを別の容器に詰めてお弁当と一緒に保冷袋に入れるという方法もある。どちらも、保冷剤の効果を発揮してくれる。
結論
お弁当を傷みにくくする工夫は、たくさんあることが分かった。手づくりのお弁当を安全でおいしく食べるために、まずは手軽に出来そうなことから取り入れてみよう。
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