1. 野菜をジャムにすると何がよいのか?
野菜ジャムの大きなメリットは3つ。まず、砂糖を使って煮詰める効果で菌の働きが抑えられ、体積も減るので、野菜を生より長く、場所をとらずに保存できるようになる。次に、野菜を柔らかくなるまで茹でることで、小さな子どもはもちろんお年寄りも食べやすくなる。さらには、いつでも手軽に野菜を食べられること。パンに塗ったり、ヨーグルトにかけたり、ケーキやクッキーに混ぜたり...。カレーやドレッシングの隠し味にもよいし、牛乳とシェイクして「野菜ラテ」にするのもおすすめだ。
2. 人参とトマト、2つの野菜ジャムの作り方
【人参ジャムの作り方】
人参の皮をむいて重さを量り、その40%に当たる重さの砂糖を用意する。鍋に1口大に切った人参と水を入れ、柔らかくなるまで茹でたらミキサーでペースト状にする(ミキサーがスムーズに回るくらいまで茹で汁を加える)。ペーストを鍋に移して砂糖と少量のレモン汁を加え、弱火でもったりとするまで煮詰めれば完成。清潔な瓶に入れて保存を。
※同じ作り方でジャムにできる野菜:さつまいも、かぼちゃ(食材の甘味が強いので砂糖を30%に)、大根、キャベツ、ゴボウなど
※同じ作り方でジャムにできる野菜:さつまいも、かぼちゃ(食材の甘味が強いので砂糖を30%に)、大根、キャベツ、ゴボウなど
【トマトジャムの作り方】
トマト(ミニトマトも可)の皮を湯むきして重さを量り、その40%に当たる砂糖を用意する。鍋にトマトと砂糖、少量のレモン汁を加えて混ぜ、1時間程放置。トマトから充分に水分が出たら火にかけ、弱火でとろりとするまで煮詰めれば完成。
※同じ作り方でジャムにできる野菜:ナス(最初に皮とヘタを除いて細かく刻み、水にさらしてアクを抜く。以下はトマトと同じ)、パプリカ、ズッキーニなど
※同じ作り方でジャムにできる野菜:ナス(最初に皮とヘタを除いて細かく刻み、水にさらしてアクを抜く。以下はトマトと同じ)、パプリカ、ズッキーニなど
結論
野菜ジャムの作り方は意外にカンタン。加熱すると栄養が失われるのでは?と思いきや、確かにビタミンBやビタミンC、カリウム、一部の酵素などは加熱によって成分の何割かを失うものの、そのほかのビタミンやβカロテン、ミネラル、食物繊維やポリフェノールなどは比較的損失が少ないという。野菜の新しい食べ方、野菜ジャムを、ぜひお試しあれ。