目次
- 1. はちみつの代用品11選
- 2. はちみつの代わりに砂糖を使う際の分量は?
- 3. はちみつの代用品に向かない食品は?
- 4. はちみつの代用品を使う際の注意点
- 5. はちみつの代用品についてよくある質問
- 6. はちみつの代用品で作るおすすめレシピ
- 7. はちみつの代用品を使うときは分量に気をつけて
あわせて読みたい
1. はちみつの代用品11選

さっそく、はちみつが切れてしまったときの代用品を紹介していこう。さまざまな代用品があるが、どれを選ぶかは料理によって異なる。
【メープルシロップ】パンケーキやデザート作りに
メープルシロップは楓の樹液から作られる甘味料。ミネラル、ビタミンなどが豊富に入っており、パンケーキやデザート類のシロップに代用できる。はちみつに比べるとややあっさりしているが、味わいが上品で口当たりもよいので美味しく食べられる。
【砂糖】料理の隠し味に
はちみつを料理の隠し味に使う予定だったときは、砂糖で代用しよう。ただしはちみつは甘味が強く、使用する量はごく少ない。砂糖ではちみつと同じ甘さを出すとしたら3倍の量が必要になるので、糖分の摂取過多には注意しよう。
【みりん】魚の臭み取り・ツヤ出しに
はちみつには、魚の臭み取りやツヤ出しに効果がある。実はみりんも同じ働きをするので、代用品としては十分に機能するだろう。はちみつと同じ甘さを出すには、みりんに砂糖を加えるとよい。みりんは煮崩れを防ぐ効果もあるので、もしものときにはぜひ活用してほしい。
【水あめ】ケーキやチョコレート作りに
ケーキやチョコレートを作るのであれば、水あめで代用しよう。水あめは穀物や芋類のデンプンから作られる甘味料で、トロっとした食感ははちみつに近いものがある。すなわちトロみなどが求められる料理には応用できるというわけだ。
【米あめ】煮物やお菓子作りに
栄養価の高さで知られる米あめもはちみつの代用におすすめ。穀物の風味と優しい甘さが特徴で、ほどよいトロみもはちみつに近いものがある(メーカーや商品による)。常備しているご家庭は少ないかもしれないが、もしあれば、煮物料理やお菓子作りではちみつが足りないときに代用しよう。
【ココナッツシュガー】お菓子作りやジュースに
クセが少なくおすすめなのがココナッツシュガー。サラサラしているのでトロみを出したいときには向かないが、ミネラルが豊富で優しい甘さを持つ天然の甘味料である。ネックはやや価格が高いところなので、大量に使うときはおすすめしないがお菓子作りに少量、などであればおすすめだ。
【ジャム】生姜焼きの隠し味に
ジャムは生姜焼きの隠し味として活躍する。アプリコットやマーマレードなど、各種ジャムが使えるのでぜひ試してみよう。なお下味を付ける際のタレに混ぜておくと味がよくなじむ。
【ガムシロップ】料理の隠し味やお菓子作りに
ガムシロップはクセがなく溶けやすいので、料理の隠し味やお菓子作りなどにおすすめ。ただし、はちみつよりも甘さがないため、少し多めに使うかそのほかの甘味料と併用するなど工夫が必要だ。
【アガベシロップ】料理の隠し味やお菓子作りに
低GI値食品として健康志向の方に人気なのがアガベシロップ。テキーラの原料でもあるリュウゼツラン(アガベ)から採取できる天然の甘味料だ。ほぼ同量で代用できるので使いやすく、甘さもしっかりあるのに血糖値が上がりにくいという特徴がある。
【黒蜜】料理のコク出し・甘み出しに
黒蜜自体に濃厚なコク・甘みがあるため、はちみつの代用として煮込み料理などに使うのがおすすめだ。こちらははちみつよりも甘いので、使うとしても同量もしくはやや少なめに抑えるとよいだろう。
【オリゴ糖】料理やお菓子の甘み出しに
オリゴ糖は低カロリーで、ビフィズス菌を増やす働きがある人工甘味料。甘味も食感もあっさりしているので、はちみつの代用品としては少々物足りないかもしれない。だが甘味を出すアイテムとして機能はするので、ほかに何もないときはオリゴ糖を使ってみよう。
2. はちみつの代わりに砂糖を使う際の分量は?

はちみつは砂糖よりも甘みが強い。そのため同量を使った場合、砂糖では物足りなく感じてしまうだろう。一般的に、はちみつは砂糖の1.3倍の甘みがあるといわれている。また体積でいうとはちみつは砂糖の1/3で同じ甘さになるという。したがって「はちみつ大さじ1杯なら砂糖大さじ3杯」「はちみつ10gなら砂糖13g」を基準にするとよいだろう。
それ以外の代用品を使う場合の分量は、それぞれの甘さによって変わってくる。「どのレベルの甘さを求めるか」でも変わってしまうため、「はちみつよりも甘さが強いかどうか」をベースに、少しずつ様子を見ながら加えていくのがよいかもしれない。
3. はちみつの代用品に向かない食品は?

冒頭で挙げた以外にもはちみつの代用品になり得る食品はあるが、失敗しがちなのが「練乳」。確かに甘い練乳だが、色が変わってしまうし甘くなりすぎてしまうおそれがある。ごく少量ならアリかもしれないが、使う際はくれぐれも慎重に判断しよう。
4. はちみつの代用品を使う際の注意点

はちみつの代用品として身のまわりにある食品や調味料を使う際の注意点をまとめた。
栄養素は代用品では賄えない
はちみつは糖類、ビタミン類、酵素、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなどさまざまな栄養素が豊富に含まれる食品だ。同じ甘味料でも、ほぼ糖類だけで構成される白砂糖と比べると栄養価の高さは際立つ。ただし代用品ではこれらの栄養を摂取できない。
風味や色合いなどが変わることがある
分量にもよるが、代用品を使うことによって、はちみつを加えた場合と比較して料理の色合いが変化することもある。原料が異なるため風味も変わってしまうリスクがあることも知っておこう。やはり代用品はその場しのぎにとどめ、できればコンビニなどに買いに走ることをおすすめしたい。
5. はちみつの代用品についてよくある質問

はちみつの代用品を探す際によく浮かぶ疑問と、その答えをまとめた。
Q:はちみつの代わりに使える食品や調味料は?
本稿で紹介した「メープルシロップ」「砂糖」「みりん」「水あめ」「米あめ」「ココナッツシュガー」「ジャム」「アガベシロップ」「黒蜜」「オリゴ糖」あたりは、はちみつの代用品になり得る。詳しくは『はちみつの代用品11選』をご覧いただきたい。
Q:はちみつの代用品を選ぶ・使い分けるポイントは?
甘さを出したいときは「メープルシロップ」「砂糖」「アガベシロップ」「オリゴ糖」などがおすすめ。一方、料理のコクや照りを出したければ「みりん」「水あめ」「米あめ」「ココナッツシュガー」「ジャム」「黒蜜」などがおすすめだ。
Q:砂糖をはちみつの代わりに使うときの分量は?
はちみつは砂糖の1.3倍の甘さがある。はちみつ大さじ1杯であれば砂糖3杯、はちみつ10gであれば砂糖13gを基準にしよう。詳しくは『はちみつの代わりに砂糖を使う際の分量は?』でも解説している。
Q:はちみつの代わりに使わないほうがよい食品は?
練乳は甘いが、色が変わってしまうだけでなく甘くなりすぎるおそれもあるため、できれば控えたほうがよいだろう。
Q:ケーキシロップもはちみつの代わりになる?
ケーキシロップもはちみつの代わりに使うことができる。ただし調味料としてではなく、パンケーキにかける、ワッフルにかけるといった使い方が一般的なようだ。
Q:ラカントや練乳もはちみつの代わりになる?
ラカントははちみつの代わりになる。天然の甘味料エリスリトールが原料である。甘さが砂糖に近いので、はちみつ大さじ1杯であれば砂糖3杯、はちみつ10gであれば砂糖13gを目安にするとよいだろう。一方、上述のように練乳はごく少量であればよいが、できれば避けたほうが無難だ。
6. はちみつの代用品で作るおすすめレシピ

せっかくなので、はちみつの代わりに使う砂糖やメープルシロップを使ったおすすめレシピも紹介しておこう。
卵・強力粉・砂糖で作る昔ながらのカステラ
はちみつ・みりん・水飴・牛乳などを加えて味わいに変化をつけることもできるが、基本的には卵・強力粉・砂糖があれば、昔ながらの美味しいカステラが作れる。詳しいレシピはこちらをご覧いただきたい。
昔ながらの甘〜いカステラが簡単に作れるレシピ!
メープルシロップとナッツのパンケーキ
卵ときび砂糖(砂糖)、メープルシロップで作るシンプルなパンケーキ。市販のものより甘さが控えられており、添加物も必要以上に入っていない。そんな、朝食にもなるパンケーキのレシピをこちらの記事で紹介している。
朝食にもピッタリ!添加物が最小限のパンケーキのレシピ
7. はちみつの代用品を使うときは分量に気をつけて

はちみつを切らしたとて、代用品は身近にたくさんある。むしろ代用品のほうが美味しかった・好みの風味に仕上がったなど、思わぬ発見があるかもしれない。しかしはちみつと代用品とでは甘さが異なるため、くれぐれも分量には気をつけよう。不安なときは、面倒でもコンビニまで買いに走ることも考えよう。
結論
はちみつがないときは身近にある代用品を。砂糖、メープルシロップ、みりん、水あめ、ジャム、オリゴ糖など意外と多くあるので、料理によって使い分ければ十分美味しく仕上がる。はちみつをうっかり切らしてしまったときは、ぜひ本稿を思い出してほしい。