1. フランス料理とは

世界三大料理のひとつに数えられ、食の都パリという言葉があるくらい、世界の食文化の中でも格別華やかな印象をもつフランス料理。テーブルマナーが確立していることでも知られている。日本ではフレンチなどと呼ばれることもある。ちなみに日本で広く一般化されたのは、近年になってから。
多彩な地域性
フランス料理は芸術性に富んでいることでも知られているが、当のフランス人たちがいつでもタキシードとドレスを着て、かしこまってフランス料理を食べているわけではない。地域性が強く反映されている料理も多く、実際に訪れてみると我々がイメージする格式高いフランス料理は、そのほんの一部に過ぎないということがよくわかる。
ワインが必須
フランス人はワインを日常的に飲むことでも知られている。料理も自ずとワインに合うものが多い。ブルゴーニュやボルドーがよく知られているが、実はワインも地域性に富んでおり、ブドウの品種もさまざま。近頃はヴァンナチュールと呼ばれる自然派ワインも注目を集めている。
2. フランス料理の格付け

フランス料理には日本では大きく分けてカフェ、ブラッスリー、ビストロ、レストラン、オーベルジュ、グランメゾンと6つの名前がある。なかなか難しいのが名前=格付けにはならないというところ。ただこれらの名前には雑誌やwebなどでもしばしば取り上げられることからもわかるよう、総じてそれぞれ印象のようなものが存在する。
ブラッスリーとビストロとは?
ブラッスリーはそもそもビール製造所という意味を持つ言葉で、お酒が気軽に飲める大衆酒場を指すことが多い。またビストロは居酒屋を指す言葉。どちらもカジュアルなイメージで、基本的にドレスコードもなく、気軽にフランス料理を食べることができる店として紹介されることが多い。
グランメゾンとは?
こちらは一般的に、超がつく高級フランス料理店を指すもの。具体的に日本では有名グルメガイドで三ツ星を獲得するレベルのレストランを指している。料理の質はもちろん、ウエイティングバーがあることや専門パティシエがいる、ソムリエ、メーテルの格など、総じてクラス感がある。基本的にドレスコードが設定されている。
3. フランス料理店の選び方

店名と格付け
まずカフェ、ブラッスリー、ビストロ、レストラン、オーベルジュ、グランメゾンの名前は、必ずしも格付けとはいえないという前提を知っておくことが重要である。極端な話をすれば、グランメゾンであってもブラッスリー〇〇やビストロ〇〇という店名をもちいている場合があるということだ。格付けをきちんと知りたい場合には、由緒あるガイドブックを利用することをおすすめする。
情報は多角的に
今どきの店選びの定番はSNSであろう。SNSは上手に活用すれば、自分の仕様のガイドブックになりうる。食の好みが合いそうな人、憧れの料理家、お気に入りの店をフォローして情報を収集。ガイドブック、友人のリコメンドなど、いくつかの情報を合わせて、シーンに合わせた店選びをするのが正解である。絶対に外せないシーンならば、1度訪れてみるのもおすすめだ。
ドレスコードや年齢は要確認
フランス料理に限ったことではないが、外食は食事だけでなくその場を楽しむものでもある。あまりにも品のないファッションで訪れるのは大人としてマナー違反である。店によっては明確なドレスコードや年齢制限があるので、予約時に確認するのがおすすめ。
結論
フランス料理店には、名前の区分はあれど、それが=格付けにはならないということがお分かりいただけただろうか。誰とどんな店でどんな風に食べたいのか?を考え、店を選ぶことが重要だ。わからないことはお店の人に聞けばOK!肩肘張らずに、まずはカジュアルそうな店からトライしてみるといいだろう。特別な日ならば、しっかりとリサーチをしてから訪れたい。