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昆虫食が世界の食糧難を救う!?タンパク質豊富な注目の食材を解説。

昆虫食が世界の食糧難を救う!?タンパク質豊富な注目の食材を解説。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 藤江美輪子(ふじえみわこ)

鉛筆アイコン 2020年10月 1日

食に不自由しない現代の日本においては、ピンとこないかもしれないが、地球はこの先、食糧難に見舞われる危険性を秘めており、世界中で多くの研究者が警笛を鳴らしている食糧難に陥る理由は地球温暖化、異常気象、人口の増加、水不足などさまざまだ。このような異常事態に直面し、多くの対策が検討されているが、そのなかでも注目を集めているのが昆虫食である。

  

1. 昆虫食の現状は?

日本における昆虫食

昆虫食とはその名の通り、昆虫を食べるという意味である。日本でも、昆虫を食糧としていた時期がある。現代においても、一部の地域ではイナゴやハチの子が食べられている。おもに佃煮にして食べることが多いようだ。

世界に普及する昆虫食

世界に目を向けると、アフリカや南米、アジアなどでは、今でも日常的に昆虫を食べる地域がある。例えば、タイでは屋台などで昆虫料理が広く販売されている。タガメやイモムシなどを、唐揚げにして食べることが多いようだ。

トレンドレストランでも昆虫食を導入

世界で名の知れたミシュランレストランなどでも、昆虫がメニューに組み込まれて話題を集めた。北欧の有名レストランでは、アリがトッピングされたボタンエビや、コオロギで出汁をとったスープなどが提供された事例もある。

2. 昆虫食が食糧難を救う?

きっかけは国連の報告書

2013年に国連食糧農業機関がある報告書を発表した、その報告書では、来たる食糧難の時代を乗り切る一手として、昆虫食が推奨されたのだ。この報告書の発表から、昆虫食にスポットライトが当てられるようになった。

これからの地球と食糧難

日本に住んでいると、食糧難という言葉にリアリティを感じられないのが現状だ。しかし、世界の人口はあと10年足らずで90億人に達するとみられている。重ねて、多くの国や地域で都市化が進み、中流層が増えるなかで食材の需要も増え続ける一方。これらの需要に対して十分な食材を供給をするには、用地が必要となる。そこで森林が破壊され、温暖化がさらに加速することになる。まさに負のスパイラルと言える。

なぜ昆虫食なのか?

世界が、このままのシステムで進み続けることに警笛を鳴らしたのが、先に挙げた国連の報告書であった。では、なぜ昆虫食が推奨されたのか?これには、昆虫食のコストパフォーマンスの良さが挙げられる。昆虫は、食肉などの家畜と異なり、飼育に広い用地を必要としない上に、飼料も少なくて済む。さらに近年は、家畜が排出する温室効果ガスについても話題になっている。しかし昆虫であれば排出される温室効果ガスも格段に少なくて済む。昆虫食がどこまでもエコであり、そして地球に優しいことが十分に理解できるであろう。

3. 豊富なタンパク質が摂取できる昆虫食

タンパク質は人間に必要不可欠

ご存知の通り、人間のカラダにはタンパク質が欠かせない。人間のカラダの約60~70%を占めているのが水であり、次いで多いのがタンパク質で、全体の約20%を占めている。タンパク質の役割はとても重要で、まず筋肉や血液、爪、髪の毛、皮膚など、さまざまな組織をつくり出す源となる。また、体内で生成できない必須アミノ酸というアミノ酸がある。これらは食事から摂取しなければいけない。

昆虫食とタンパク質

昆虫には、このタンパク質がとても豊富に含まれている。さらに、現代人に不足しがちだと言われているビタミンやミネラル、食物繊維の含有もあり、同時に摂取することができることも大きな魅力である。

昆虫食マーケット

国連の報告書をきっかけにスポットが当たった昆虫食であるが、着々とマーケットが広がっている。事実、大手企業などが昆虫食の開発に乗り出しているという情報もある。今や昆虫食は、ビジネスチャンスと捉えられているのだ。しかし裏を返せば、それほどまでに食糧難が鬼気迫る状況ということでもある。日本でも、コオロギ由来のプロテインバーが開発されるなど、昆虫食が少しずつ広がりを見せはじめている。

結論

昆虫を食べる。今までは罰ゲームのように感じていた行動が、今後はトレンドに、もっと言えば食のスタンダードになるかもしれない。現状は違和感が否めないのも確かだが、その背景にある食糧難という大きな問題を思えば、トライするべきなのかもしれない。まずは、姿が見えない調理法のものを選んで、一体どんな味なのか挑戦してみてはいかがだろう。
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  • 公開日:

    2020年3月18日

  • 更新日:

    2020年10月 1日

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