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【瓜(うり)】の保存方法と保存期間。冷凍、冷蔵どっちがおすすめ?

【瓜(うり)】の保存方法と保存期間。冷凍、冷蔵どっちがおすすめ?

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年3月28日

万葉集の時代から歌に詠まれ、日本人の食生活にいにしえより溶け込んできた「瓜」。その昔は瓜といえばマクワウリを指していたが、現在では奈良漬けの材料となる「白瓜」を中心とした瓜類の総称になっているようだ。ここでは白瓜を中心に、美味しく食すための保存法をチェックする。

  

1. 瓜の保存方法・期間

主に熱帯から温帯に分布するというウリ科の植物は世界に600種以上もあるといわれている。きゅうり、かぼちゃ、冬瓜、メロン、スイカなどが含まれ、日常に欠かせない野菜や果実的野菜として消費されている。

その一種である「白瓜」(越瓜とも書く)は、きゅうりよりも日本での栽培が古く、3世紀頃から各地で様々な品種のものが食されてきた。果肉は柔らかいものから歯ごたえのあるものまで、大きさも皮の色も多彩で、在来種も多い。主に浅漬けや奈良漬けなど漬物の材料にされるが、生食や炒めもの、煮物などの調理にも適している。

日本料理店などでは「朝瓜」と呼ばれる白瓜。朝摘みのフレッシュ感が身上とされ、採れたてを食すのがベストだ。入手後は、新聞紙などでくるんでから風通しのよい冷暗所に置き、なるべく早めに食そう。

2. 瓜の下処理&冷蔵のコツ

酢の物やサラダなど、生で食すことができる白瓜。気温が高い夏場は特に冷蔵保存がオススメだ。だが、極端な冷気には弱いので、新聞紙やキッチンペーパーで包んでからラップにくるみ、保存袋などに入れて野菜室で保存すれば2、3日は美味しい状態をキープできるだろう。

調理する際は縦半分にカットして、中のワタと種を取り除き、食べやすい大きさにスライスする。皮は剥いても剥かなくてもOKだ。使いかけを保存する場合は、空気にふれないようしっかりラップでカバーしてから冷蔵庫へ。

ただしあまり日持ちしないので、残りは浅漬けやピクルスなどに調理してから密封保存容器に入れて、冷蔵保存した方がベターだ。

3. 瓜の冷凍&解凍のコツ

きゅうりをはじめウリ科の野菜は水分が多く、一般的に冷凍には不向きとされる。それは素材が本来持っているみずみずしさが失われ、シャキッとした食感が変質してしまうからだ。

けれども、丸ごと1個使い切れない場合や、多めに入手した場合には、塩揉みするなど下味付けを兼ねて処理し、冷凍するという手もある。1か月ほど保存できるうえ、凍ったまま炒めものや鍋、スープに調理できて便利だ。自然解凍、あるいは湯通しして解凍すれば、和え物やサラダにも使える。

また、さらにひと手間かけて、佃煮になどに調理してから冷凍するという方法もある。こちらは食べる分だけ解凍すればOK。もう一品欲しい時や酒のつまみに重宝するので、ぜひお試しあれ。

4. 白瓜の「雷干し」

最後に古くからの白瓜の食べ方を紹介しておこう。その名も「雷干し(かみなりぼし)」は、白瓜の上下をカットして中のワタと種を出し、皮と実の部分を螺旋状につながるように切って干す、いわゆる一夜干しだ。塩を一振りしたり、塩水につけたりしてしんなりさせて干すと、その形が雷光の形に見えることからこの名がついたようだ。

表面が乾燥する程度に風を当てて数時間陰干しすれば完成。ただし、そんなに日持ちするものではないので早めに調理しよう。

適度に水分が抜けた白瓜は、パリパリと小気味良い食感が魅力で、かつては夏場の涼を呼ぶ酢の物の定番だったという。食べやすい
長さに切って、三杯酢をはじめ好みの味をつけていただこう。

結論

水分が多く、香りは淡く、際立つ個性がない白瓜は、歯ごたえを楽しむ野菜だと言える。この食感をそこなわないよう保存し、存分に旬の味を満喫しよう。生でも、炒めても、煮込んでも、漬けても、様々に美味しく食せるので、見かけた際はぜひ購入して瓜料理に挑戦してみてほしい。

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  • 更新日:

    2020年3月28日

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