1. 作り置きしたい副菜の定番メニュー

一から作るとなると時間のかかる料理でも、作り置きしておけばすぐに食べられる。衛生面から食べるときに作ったほうが美味しい生野菜料理は作り置きには向かないが、副菜としてぜひ作り置きしたい料理を紹介しよう。基本的には、その場でサッと作るのが難しく保存がきくものから選ぶとよい。
■仕上がりまでに時間のかかる副菜
調理は簡単だが、漬けておく必要がある、長時間加熱する必要があるなど仕上がるまでに時間がかかる料理は一度に大量生産しておくのがおすすめだ。
- 味付け卵...茹で卵をしょうゆダレに一晩漬け込み味をしみ込ませる。
- ピクルス...好みの野菜の酢漬け。1~2週間ほど冷蔵保存ができる。
- コールスロー...キャベツや人参の千切りを塩もみで水分を出しマヨネーズなどで味付け。
- かぼちゃのそぼろあんかけ...かぼちゃの煮物に鶏ひき肉のあんかけ。
■手間がかかる副菜
多くの食材を使用しきるのが手間な料理や、巻く、包むなどの手のかかる工程がある料理も作り置きすれば副菜として気軽に食べられる。温めや解凍だけで手の込んだ副菜が食べられるのは嬉しい。
- ラタトゥイユ...夏野菜のトマト煮。何種類もの野菜を切ってトマトの缶詰で煮込む。
- ひじきと切り干し大根の煮物...甘めの出汁で煮込む和風副菜の定番。人参や大豆を加えれば栄養もボリュームも増す。
- ポテトサラダ...茹でたじゃがいもをつぶしてきゅうりやハムと合わせてマヨネーズで和えるのが意外と手間な副菜。冷凍保存はできないため冷蔵して食べきろう。
- 豚肉の野菜巻き...茹でたいんげん、人参、ごぼうなどを豚うす切り肉で巻いて焼く。長い状態のまま焼いて作り置きしておき、食べるときにカットするとよい。弁当のおかずとしても適している。
2. 副菜を作り置きからアレンジしよう

副菜を数種類作り置きしローテーションで食卓に出せば、飽きることもないだろう。しかし、長時間台所に立つことに慣れていない人にとっては、何種類も作り置きするのは難しい場合もあるかもしれない。そこで、一つの副菜を毎日食べても飽きないようアレンジする方法がおすすめだ。
■作り置きした副菜の味付けを変える
ポテトサラダなどマヨネーズ味の副菜は、カレー粉を加えても美味しい。ピクルスなど酢漬けされた副菜は、しょうゆとごま油を足すと中華風の味に早変わり。また、副菜によってはあえて味付けをせず食べる前に調味料を加えるという方法もある。同じ料理でも味付けを変えるだけで、まったく違った料理にすることができるのだ。
■まったく別の料理にアレンジ
少し時間に余裕があるときには、ほかの食材を追加して作り置きの副菜をアレンジしてはどうだろう。たとえばひじきの煮物を溶き卵に加えて焼けば味付けいらずの卵焼きに。ラタトゥイユは冷やして食べる副菜だが、チーズをかけてオーブンで焼いても美味しい。
3. 作り置き副菜を上手に保存するコツ

作り置きした副菜は、3~4日で食べきるなら冷蔵保存でよい。大量に作って長期保存したい場合は冷凍庫に入れよう。
■鮮度を保つコツ
熱を加えて作った副菜は冷めてから清潔な保存容器に入れる。なるべく空気を入れないよう密閉して保存しよう。雑菌が入らないよう、容器だけでなく取り分ける箸なども清潔なものを使うのがポイントだ。
■冷凍保存できない食材に注意
豆腐やじゃがいも、こんにゃく、生野菜などの食材を使った副菜は冷凍保存すると食感が変わってしまう。冷凍保存する際には、あらかじめ冷凍可能な食材か確認しよう。
■冷凍保存は小分けがおすすめ
冷蔵庫では3~4日しかもたない副菜も冷凍保存すれば1~2週間は作り置きできる。冷凍する場合は、大量にある場合は、そのまま保存するのではなく1回分ずつに分けるのがおすすめだ。弁当のおかずにする場合は、カップに小分けしてから密閉容器に入れて置くと便利である。
結論
冷蔵庫や冷凍庫に常に作り置きの副菜があれば、日々の食事作りの負担がかなり軽くなる。わざわざ週末にまとめて作ったりしなくても、余裕のあるときに副菜を多めに作って保存するということを繰り返せば、自然とストックできる。副菜を多めに作る日は、主菜は焼き魚など簡単なものにすれば無理がない。
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