1. わらび餅の原材料であるわらびはどんな植物?
きな粉や黒蜜に絡んだトロトロ食感の餅が美味しいわらび餅。実はコツさえつかめば、初心者でも失敗しにくい簡単レシピ。用意するものは、わらび粉・砂糖・水のみ。わらび餅を作る際の下ごしらえはすべての材料をよく混ぜ合わせるだけ。水は何回かに分けて少しずつ混ぜるのがポイントだ。混ぜた材料を鍋に入れ、中火で熱する。常に材料を練るように、ツヤが出るまでゆっくりヘラでかき混ぜよう。ある程度固まってきたら、保存容器に移して冷蔵庫へ。自分好みの硬さになるまで冷蔵庫で寝かせる。完成したらお好みできな粉や黒蜜をまぶしていただこう。
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2. わらび餅のカロリーとは?
シンプルな材料で作られるわらび餅は、涼しげなその見た目からヘルシーなイメージがあるが実は意外と高カロリーだ。炭水化物に分類されるわらび粉、そして餅に練り込む砂糖や黒蜜も高カロリーとなる要因のひとつ。大豆でできているきな粉には、たんぱく質や脂質、ミネラルが含まれるが、総じて栄養バランスが取れたメニューとは言いがたい。カロリーをなるべく抑えたわらび餅をいただくなら手作りが一番だ。わらび粉をアガーやサイリウムなどに置き換えたり、砂糖は糖質ゼロのものを使ったりすれば、よりヘルシーなわらび餅が完成する。糖質の高い黒蜜はなるべく避けた方が無難だろう。
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3. わらび餅の正しい保存方法
わらび餅は本来冷暗所での保存が正解ではあるが、そもそも生菓子のため長期保存は適していない。どうしても食べきれず冷蔵保存する場合は、2~3日で食べきるようにしよう。保存の際は、空気に触れないよう密閉容器に入れるのがポイント。ただし長時間の冷蔵保存により、わらび餅特有の透明感や食感が損なわれるため注意が必要だ。わらび餅によっては、冷凍で1ヶ月ほど保存が可能。冷凍保存できるわらび餅は餅に砂糖が練り込まれているものに限定される。砂糖は水分を保持する力があるため、冷凍してもぷるんとした状態を保ちやすいのだ。
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4. わらび餅とくず餅の違いとは?
夏になると食べたくなるのがわらび餅やくず餅など、つるんとした食感の涼菓子。味、見た目が似たイメージがあるが、両者の違いは原材料にある。わらび餅に使われるわらび粉は、植物のわらびから取り出したデンプンを乾燥させたものだ。大変手間がかかる作業で、わらび粉は昔から貴重品として扱われている。わらび粉を使ったお菓子として水まんじゅうも有名だ。くず餅に使われる葛は、マメ科の多年草から取り出したデンプンを精製して作られる。葛を使う以外にも、小麦デンプンを用いた久寿餅は関東の人ならなじみ深いかもしれない。三角や四角にカットされる久寿餅は、白くて弾力のある歯ざわりが特徴だ。三者三様それぞれ特徴があるため、機会があれば食べ比べてみてはいかがだろうか。
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5. わらび餅の原材料であるわらびはどんな植物?
春を告げる山菜として知られるわらび。「さわらび」「わらびな」とも呼ばれるシダ植物である。古くは万葉集の歌にも詠われるなど、日本人にはなじみ深い山菜のひとつ。わらびは、春先に出てくる若芽の部分が食用として扱われる。大体15~20cmほどの長さに到達するタイミングが食べごろだ。わらびの地下茎に含まれるデンプンは、わらび餅の原材料であるわらび粉となる。本物のわらび粉で作られるわらび餅は、もっちりとした独特の食感が魅力。わらび粉を作るには大変な手間を要するため、市販のわらび餅のほとんどがじゃがいもやタピオカのデンプンで作られている。
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結論
本物のわらび粉は希少価値が高いため滅多に食べる機会がないかもしれないが、市販のわらび粉を使っても美味しいわらび餅を作れる。きな粉や黒蜜のほかに抹茶粉をふりかけたりあんこを添えたりと、アレンジも自由自在。初心者でも失敗しにくいため、ぜひ食後のデザートとして家族全員で楽しんでもらいたい。