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わらび餅の作り方は混ぜて固めるだけ!?簡単に作れる下ごしらえ方法

わらび餅の作り方は混ぜて固めるだけ!?簡単に作れる下ごしらえ方法

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:管理栄養士 渡邉里英(わたなべりえ)

鉛筆アイコン 2020年10月 6日

ぷるぷるとした食感にきな粉や黒蜜の甘みが絡むのが美味しいわらび餅。近年ではコンビニなどでも気軽に購入できるが、その量は少なく、物足りないと感じることはないだろうか。そこでおすすめしたいのが手作りだ。わらび餅の作り方はとても簡単なのである。コツさえ押さえておけば、初心者でも失敗しにくいのでぜひ試してほしい。

  

1. わらび餅の食材の選び方はわらび粉が重要

わらび餅本体に使用する食材は、わらび粉・砂糖・水のみ。そのほか、できあがったわらび餅をからめるきな粉と黒みつを用意すればOKだ。
美味しいわらび餅を作るためには、これらの食材の中でもとくにわらび粉の選び方に気を配るとよいだろう。ここでは、わらび粉を大別する「国産本わらび粉」「わらび粉」「わらびもち粉」について、それぞれの特徴を解説していこう。

■国産本わらび粉

国産本わらび粉はわらびの根を100%使用したものであり、高級な和菓子に用いられることが多い。ほかのものが含まれていないため、わらびの根そのままの濃いグレーカラーが特徴だ。そのため、国産本わらび粉を使ったわらび餅は色が黒く、一般的なわらび餅とはかなり印象が異なって見えるだろう。しかし、粉っぽさがなくもっちりとしたわらび餅に仕上がるため、舌に味がじんわりと馴染むかのような上品な味わいを楽しむことができる。

■わらび粉

一般的なわらび粉には、本わらび粉のほかれんこんデンプンや加工デンプンが混ぜられている。本わらび粉の成分によりややグレーがかってはいるが、パッと見では白っぽく、これで作られたわらび餅は誰もが想像する白っぽくやや透明がかったものだ。国産本わらび粉で作った場合と比べるともっちりとした食感というよりは、ぷるんつるんとした弾力が強くなる。
値段もお手頃なため、よほどこだわりたいという場合でない限りはこのわらび粉で十分だろう。ただし、わらび粉の中にも品質の差があるため、食材の選び方としてはなるべく本わらび粉以外の成分が少ないものにしよう。

■わらびもち粉

商品名として上記のわらび粉をわらびもち粉として販売している例もあるが、一般的にわらびもち粉というと、さつまいものデンプンから作られたものを指す。わらびよりも手に入れやすいさつまいもを使用しているため、1kg単位ですら数百円で購入できてしまうほど安い。とにかく安く大量に作りたいといったときの選び方としては、わらびもち粉がよいだろう。また、作り方については後述するが、わらびもち粉の場合は電子レンジを使用して簡単に作ることができるのもポイントだ。
ただし、もちもち感はかなり少なくなるほか、「デンプンを食べている」といった味気なさを感じやすい。そのため、小さめサイズに作り、きな粉や黒みつをたっぷりかけて食べるべきだろう。

2. 下ごしらえでわらび餅づくりをスムーズに

わらび餅を作り始める前に、下ごしらえを終わらせておけば、初心者であっても失敗なくスムーズに作ることができるだろう。

■黒蜜を作っておく

わらび餅にかける黒蜜は市販のものを購入してもよいが、ここではせっかくなので下ごしらえの一貫として作り方を紹介しよう。とはいっても、黒蜜の作り方はとても簡単で黒砂糖と水を鍋に入れたなら火にかけ、好みのとろみが出るまで煮詰めるだけだ。ただし、黒砂糖は溶けやすくするために包丁で細かく刻んでおこう。
なお、作ったものは冷凍保存しておくこともできるため、残った分を保存しておけばまたわらび餅を作ったときのほか、バニラアイスなどにかけて楽しんでもよいだろう。

■わらび餅の材料をしっかりと混ぜ、こしておく

わらび餅そのものの下ごしらえとしては、わらび粉・砂糖・水をよく混ぜ合わせるだけでよい。ただ、この工程によって「粉っぽさのないなめらかなわらび餅になるかどうか」が決まるといっても過言ではない。わらび粉と砂糖は一気に入れて混ぜてしまってよいが、水を足すときには何度かに分けて少しずつ混ぜていくとよいだろう。粉っぽさがなくなるまで混ぜたなら、鍋のうえでザルを構え、そこに混ぜた材料を落とせば下ごしらえはおしまいだ。こうすることで材料がこされ、さらに粉っぽくなるのを防ぐことができるだろう。

3. わらび餅づくりのコツ&簡単な作り方

■1.材料を火にかけ、ツヤが出るまでまぜ続ける

鍋に入れたわらび餅の材料は、そのまま中火で熱する。このとき、鍋は放っておくのではなく、常に材料を練るようにヘラでゆっくりとかき混ぜ続けよう。混ぜ続けていると次第にツヤが出てきて、本わらび粉なら色が濃くなり、わらび粉なら透明といったわらび餅らしい色になってくる。そのように全体がわらび餅らしくなってくるまで混ぜ続けるのが、美味しいわらび餅を作るためのコツだ。

■2.容器に入れて冷蔵庫へ

ここまできたならもう一息。保存容器やバットなどに材料を移し、冷蔵庫で冷やそう。食べられるまでの時間を短縮するには、熱伝導率の高い鉄製のバットを使用するのがコツだ。わらび餅は冷やせば冷やすほど硬くなるため、自分好みの硬さになり次第、冷蔵庫から取り出そう。

■3.好きなサイズに切り、きな粉・黒蜜をかける

切り方はナイフを使ってもよいし、スプーンでくり抜くように切り取ってもよい。あとは器に好きな量を盛り、きな粉や黒蜜をかけていただこう。

■番外.わらび餅粉を使った場合はもっと簡単

わらび餅粉を使用するのなら、わらび餅の材料をすべて耐熱容器に入れ、電子レンジで加熱しては混ぜ、加熱しては混ぜを何度かくり返すだけで簡単に作ることができる。約1分ごとに加熱しては混ぜ、粉っぽさがなくなり透明になってきたならOKだ。あとは通常の作り方と同じく容器に移して、冷やしていこう。

結論

わらび餅をはじめ和菓子は洋菓子ほど作る人が少ないため、作り方が難しいのではないかと思われがちだ。しかし、わらび餅は解説してきた通り、とても簡単にできる。手作りならば市販よりも安く多く食べられるため、わらび餅が好きな人は一度挑戦してみてはいかがだろうか。

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  • 公開日:

    2019年4月13日

  • 更新日:

    2020年10月 6日

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