【スイカ】の栄養から人気料理まで紹介！産地やスイカの日についても解説！

スイカの生産量は熊本県が最も多く、次いで千葉県・山形県と続く。もっとも栽培されている大玉スイカの品種で広く知られているのは、「祭ばやし」・「縞王」などだ。スイカは冷やしすぎると甘みを感じにくくなるため、甘いスイカを食べたいなら冷やす時間に気を付けよう。また、塩をかけて食べると美味しいと感じるのは塩分を足すことで甘みが引き立つからである。熱中症や脱水症状の緩和に一役買ってくれるが、塩分のとりすぎには気を付けよう。

古くから日本人に愛されているスイカは、大玉で緑に黒の縞模様があり赤い果実の「大玉スイカ」が一般的な品種だが、近年はさまざまな品種が栽培されている。大玉スイカ以外で代表的なスイカの品種は、重さ1〜2kgと小ぶりで糖度が高い「小玉スイカ」や黄色い果肉の「クリームスイカ」など。産地によって特徴や味が異なるため、スイカを買う際は産地を見て購入する人もいるようだ。

90％以上が水分のスイカは、体内から熱を奪い身体を冷やす作用がある。食べすぎは腹痛の原因になるので注意しよう。スイカには、カリウムのほかにもリコピンやビタミンCが含まれている。リコピンといえばトマトをイメージする人もいるだろうが、実際はスイカのほうが多い。つるがついている部分「へそ」が、5円玉くらいのサイズでへこんでいるものを選ぶと美味しいスイカが手に入るだろう。

生のスイカのカロリーと糖質量は、100 g当たり37 kcal、糖質7.6 g 。生のりんご（57 kcal、糖質12.4 g）、バナナ（86 kcal、糖質19.4 g）と比べて低カロリー・低糖質な野菜だ。そのままでも美味しいスイカだが、同じく低糖質な豆乳と合わせてスムージーにしたり、サラダや冷製パスタを作ったりすれば、ヘルシーアレンジメニューが完成する。また、捨ててしまいがちな皮も、塩こぶ和えや一夜漬けにして一品料理を作れるので試してみてほしい。

もともと南アフリカで産まれたスイカは、平安時代頃には日本に伝来している。明治時代になると頻繁に品種改良や輸入が行われ、さまざまな種類のスイカが登場した。スイカ愛好家たちが制定したスイカの日は、スイカの縞模様を網に見立て「7／27」を夏の網と呼ぶゴロ合わせが由来となっている。毎年この日には、全国でスイカのイベントが開催され多くの人が美味しいスイカを楽しんでいるようだ。

スイカは、縞部分に多くの種が集まっているため、種を表面に出したくない場合は縞模様の間に包丁を入れて切ろう。種を取りやすくしたいときは、縞模様の部分に切り口を持ってくるといい。スイカの中心部分は甘く種がない。均等に美味しく切るためには、縞模様を垂直に半分に切ったらヘタと底を切り、切り口を上にして種に沿うように放射線状に包丁を入れよう。

香川県善通寺市で栽培されている四角いスイカは、産地の人気低迷の打開策として考案さされた。通常スイカは丸い形をしているが、四角くするためプラスチック製の容器を被せて生育させている。味はあまり美味しくないため、食用ではなく観賞用としての取引が主だ。1玉1万円と高額な四角いスイカは、その形のユニークさから海外でも注目され、カナダやロシアなどからの問い合わせも増えているらしい。

SNSで話題になっている「スイカとフェタチーズのサラダ」は、東地中海のリゾートエリアで食べられる「ヤズサラタス」をもとに作られたメニューだ。作り方は、スイカとチーズをキューブ状にカットしてミントと和え、オリーブオイル（またはバルサミコ酢）と塩胡椒で味付けるだけと簡単。チーズのしょっぱさとスイカの甘さの相性がよく、甘みが足りないスイカを美味しくアレンジできるメニューだ。

みずみずしくシャリシャリとした食感と、甘い果汁が魅力のスイカ。低カロリー・低糖質なので、ダイエット中の人も気軽に食べられるだろう。今回紹介したスイカの基礎知識や美味しい食べ方を参考にして、夏の風物詩のひとつのスイカの旨さを存分に味わってほしい。