コッペパンの作り方を紹介！作り置きで朝食を豪奢に！

最初に紹介するのはコッペパン作りに必要な食材の選び方と必要な道具だ。コッペパン作りの食材の主役といっても過言ではない小麦粉。薄力粉や中力粉などの種類があるが、パン作りに向いているのは強力粉だ。強力粉は硬質小麦からできており、とくにタンパク含有量が多いものを一般的に最強力粉とよんでいる。

小麦粉には小麦にしか存在しないグリアジンとグルテニンというタンパク質が含まれている。このタンパク質が水と結合すると、グルテンと呼ばれる網目状の組織を形成する。パンが膨らむのはイーストの発する炭酸ガスをグルテンが覆うからだ。つまりタンパク含有量が多い小麦のほうが、よく膨らむきめ細かなソフトなパン作りに向いている。

強力粉以外に今回のコッペパン作りに必要な食材は、砂糖・塩・ドライイースト・バター（食塩不使用）・溶き卵・ぬるま湯だ。必要な道具はボウル・まな板・はかり・計量カップ・計量スプーン・ふきん2枚・スプーン・キッチンタイマー・はけ・めん棒・スキッパー。もし食塩不使用のバターがなければ有塩バターでもOK。木のまな板は生地がくっつく可能性があるので、ポリエチレン製がおすすめだ。

次にコッペパンの簡単な作り方について紹介しよう。通常家庭でパンを作るときは1次発酵・2次発酵と2回発酵を行うため、焼きあがるまでに3～4時間ほどかかるが、今回紹介する方法は発酵が1回のみなので、1時間15分くらいでコッペパンを作ることができる。

コッペパンの作り方だが、まず生地をこねていく。次にぬらしてかたく絞ったふきんの上にボウルをのせ、強力粉・砂糖・塩・ドライイーストを入れてスプーンで混ぜ、ぬるま湯を注ぐ。指を開きボウルの側面に手を沿わせるように混ぜる。ポイントは指をしっかり開いて混ぜること。開いて混ぜると生地がひとかたまりになりやすい。またボウルについた粉も取るようにしながら混ぜること。生地がまとまりだしたらバターを加えて指で潰し練り込む。あとは手に体重をかけて少しこね、粉っぽさがなくなればOK。

続けて滑らないようまな板をふきんの上にのせ、生地を移し、手に体重をかけてこねる。生地を奥にギューッと押し出したら、手前に戻して整えるという作業を5分ほど繰り返す。生地がなめらかになったら両手で少し引っ張り、表面を張るよう丸めていく。スキッパーで生地を等分にし、断面を内側に隠すよう生地の端をくっつけて閉じ、つまんでなじませる。生地の閉じ目を下にし、まな板においたら乾燥しないよう、ぬらしてかたく絞ったふきんをかぶせ10分ほどおく。

次にコッペパンの生地を成型し、休ませて焼く工程を紹介しよう。寝かせておいたコッペパンの生地をひっくり返し、閉じ目を上にしてまな板にのせ、手で強めに3～4回ほど押してガス抜きをし、平らにする。生地をめん棒でのばし、10cm×20cmの楕円形にしたら、1／3くらい折りたたみグルグルに巻く。

巻き終わりを指でつまんで止める。両端は少し折り曲げて止め、形を整える。生地をしっかり折り曲げ止めておくことで、型崩れせず美しいコッペパンに仕上がるのだ。次に鉄板にオーブン用シートを敷き、生地の閉じ目を下にしてのせたら乾燥しないよう、ぬらしてかたく絞ったふきんをかぶせ、35分ほどおき発酵させる。溶き卵を生地の表面にはけで塗り、190℃に温めておいたオーブンで15分ほど焼けばコッペパンの完成だ。

コッペパンの作り方は2回発酵するのが一般的だが、今回紹介した方法は1回の発酵のみでOK。これまでパン作りは時間がかかって大変では...と思っていた人もこの方法で作ってみてはいかがだろうか。あとは焼けたコッペパンに切れ目を入れて、好みの具材を挟んで味わってもらいたい。