1. トルコ料理のデザートメニューの紹介
トルコ料理は世界三大料理とも呼ばれるほどであるが、クセが強く日本人には親しみにくいともいわれることがある。ボリュームのある肉料理はチャレンジしづらくても、甘さを楽しめるデザートであれば食べやすいという場合もあるのではないだろうか。まずは、トルコ料理の代表的なデザートにはどのようなものがあるのかをみてみよう。
・ドンドゥルマ
渡しそうで渡さない...店員の愉快なパフォーマンスも有名なドンドゥルマは、日本ではトルコ風アイスとして知られている。一時期は日本でもトルコ風アイスブームが訪れ、落ち着いたいまでも市販のカップアイスとして販売されているなど人気は根強い。ドンドゥルマの特徴は粘りのある食感。その秘密はサーレップという植物の球根の粉末にある。
・ストゥラッチ
家庭用デザートの定番のストゥラッチは、米入りのミルクプリンである。日本でよく食べられるプリンと同じように、材料を煮て冷やし固める場合と、オーブンで蒸し焼きにする場合がある。温かくしても冷やしても食べられるので、季節に合わせて食べ方を変えてみるのも楽しみのひとつだ。
・バクラヴァ
パイのような生地にクルミやピスタチオなどのナッツ類を包んだお菓子。バクラヴァそのもの自体にも十分な甘みがあるが、本場のトルコではさらにシロップなどをかけて刺激的な甘さに仕上げる。
トルコのデザートは、プリンに米を入れたり砂糖をたっぷり使ったりと、日本にはない食感や味わいを感じさせてくれる。現地の味を再現しようとするとなかなか難しく、日本人の嗜好には合わないことも多いので、もし家で作ってみようと思うのであれば日本人向きのレシピを探してみるのもおすすめだ。
2. トルコアイスことドンドゥルマを家で再現するためには
ドンドゥルマの粘りを出すために、本来であればラン科の植物の球根であるサーレップを粉末状にしたものを使うが、日本の家庭で再現しようとするとなかなか現実味がない。日本ではトルコ風アイスとして、独特の粘りを再現しようとたくさんのレシピが考案されている。
・切り餅を使った方法
まず、切り餅を小さめにカットして、水や牛乳とともに電子レンジで加熱する。アイスクリーム、ヨーグルト、練乳などを加えてしっかり混ぜ、冷凍庫で冷やしたら完成。
・納豆を使った方法
パックに入った納豆を混ぜて、別の皿に納豆を取り出す。パックのなかにバニラアイスを入れてよく練ると、トルコ風アイスの完成だ。納豆の臭いが気になるところではあるが、バニラアイスと調和されるため、それほど気にならないだろう。切り餅を使うよりも手軽に作れるので、勇気を出してチャレンジしてみよう。
使っている材料が違うので、本場のドンドゥルマを家で再現するのは難しい。しかし、切り餅や納豆を使ってドンドゥルマ風なら作ることができる。家でもビヨンと伸びるトルコ風アイスを作って、トルコに行った気分を味わってみてほしい。
3. トルコ料理のデザートに合わせたいドリンク
トルコ料理のデザートには、ぜひトルコの定番のドリンクを合わせて楽しんでほしい。
・アイラン
ヨーグルトがベースになっているドリンク。塩と水を足しているだけなので、日本の飲むヨーグルトのように甘いわけではない。甘いデザートを食べるときは、さっぱりとしたアイランを一緒に食べるとすっきりするだろう。
・ナル・スユ
ナルとはトルコ語でザクロのこと。ナル・スユはザクロジュースのことをいう。日本でもザクロジュースは手に入るので揃えてみよう。
・ス
スとは日本で水のこと。トルコは浄水が進んでいないため、家の水道水を料理やドリンクに使うことは少ない。トルコには飲み水専用の水屋という仕事があり、家まで配送してもらうのが標準的なスタイルだ。なかでも「SaKa」という軟水のミネラルウォーターが有名である。デザートを食べるときに、あえて水を合わせるというのも新しいかもしれない。
結論
トルコ料理の代表的なデザートは、日本ではなかなか出会えないものばかりである。本格的な材料を揃えるのは難しいものもあるが、代わりになるものを使って近づけることは可能だ。デザートだけではなくドリンクも揃えて、トルコに旅行したような気分を味わえるティータイムを満喫しよう。
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