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【かしわ餅】は柏の葉とは限らない?島根の美味しい食べ方とは。

【かしわ餅】は柏の葉とは限らない?島根の美味しい食べ方とは。

投稿者:オリーブオイルをひとまわし編集部

監修者:栄養士 佐々木 倫美(ささきともみ)

2020年6月 4日

端午の節句には欠かせないかしわ餅。じつは、島根県には同名の郷土菓子が伝わっている。ところが、島根県のかしわ餅は柏の葉に包まれていない。島根県でも、端午の節句や田植えの時期に食するかしわ餅、その風習や作り方をみていこう。

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1. 島根県内でも場所によって名が変わるかしわ餅

日本全国で知られるかしわ餅であるが、その起源はよく知られていない。島根県に伝わるかしわ餅は、同県の郷土料理として認定されているほど県民に愛されている。そもそも、葉で食物を包むという文化は、日本の歴史や文化と深いつながりがあるのだという。

かしわ餅の葉

葉を食物とともに使用する伝統は、日本においては古来行事と結びつけられてきたようである。平安時代の貴族の風習であった葉の使用は、江戸時代になって庶民階級にも普及した。実践女子大学の調査によれば、現在和菓子などで使用される葉の種類は34種に及ぶという。その中でも、もっとも使用が多かったのがかしわ餅であった。ところが、西日本では柏の木が少ないため、サルトリイバラという植物の葉が使用されるのである。実際、最も多く菓子に使用された葉がサルトリイバラであり、2位に笹の葉、3位が柏と続いている。

島根県のかしわ餅は?

島根県も柏の木は自生していないため、かしわ餅にはサルトリイバラが用いられる。サルトリイバラの木は島根県の東部では別名があり、「かたら」と呼ばれる。そのため、かしわ餅もかたら餅と呼ばれ、西部では「まき」「かたりまんじ」などなど、場所によってさまざまな呼び名があるのである。

2. かしわ餅のカロリーは?

餅を包む緑、葉のほのかな香り。かしわ餅は、薫風吹く初夏の風物詩にふさわしいみずみずしさを有している。新茶ともマッチするかしわ餅は、この時期のおやつに最適であるが、じつはカロリーが思いのほか高い。かしわ餅1個分を80gと想定すると、そのカロリーはおよそ165kcalである。糖質は35g前後。つまり、おやつとするには1個が理想的であろう。
ただし、家で作るかしわ餅は無添加である。食物繊維が多い小豆や植物性たんぱく質を摂取できるソラマメのあんなど、メリットも少なくない。

3. かしわ餅の食習

甘いあん、ほのかなサルトリイバラの葉の香りは、いかにも初夏の風物詩にふさわしい。
島根県においても、かしわ餅は端午の節句のお菓子であることに変わりはない。ただし、本来の端午の節句は田植えの多忙な時期と重なるために、場所によっては1ヶ月遅れの6月5日にかしわ餅を食べるところもある。
また、田植えとかしわ餅も深い関連があるのが島根県である。すなわち、農作業がいったん落ち着く6~7月にかけて、女性たちが農作業をねぎらうためにかしわ餅を作るのである。このため、島根県のかしわ餅は「泥落とし団子」とも呼ばれるのである。

4. 島根県のかしわ餅の食べ方とは

島根県のかしわ餅は、あんは小豆のほかにソラマメも用いられる。もち米とうるち米で団子を作り、中にこのあんを詰める。団子の表面に片栗粉を軽くまぶし、サルトリイバラの葉に包んで蒸すのである。サルトリイバラの葉は表面がつるつるしていて餅がはがれやすいが、片栗粉をまぶすとよりはがれやすくなる。また、団子は上新粉で作っても問題ない。
ほんのり香る葉が、食欲を刺激する。島根県では現在も、各家庭でこのかしわ餅を作るところが多い。子どものおやつとしても絶大な人気があるのである。

結論

島根県に伝わる郷土菓子かしわ餅は、柏の葉を使わないのが特長である。端午の節句だけではなく、同県の農作業とも深い関連がある郷土菓子である。島根県に倣って、われわれもほのかに香る柏やサルトリイバラの葉をめでつつ、かしわ餅を自宅で作ってみるのもよいかもしれない。
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