1. せせりは下処理が必要?

せせりとは、鶏の首の部分にある筋肉質な部位のことで、ジューシーで歯ごたえがあることから、焼き鳥や唐揚げなどさまざまな料理に使われている。そんなせせりだが、筋肉質なうえ骨もあることから、ちょっとした下処理を行っておくことで、より美味しく食べやすくなるという。今回はよりせせりを美味しく料理するための下処理について紹介していこう。
2. せせりの下処理方法

スーパーや精肉店で購入してきたせせりを、まな板の上に並べ指で触ってみると固い部分があることがある。これはせせりの骨の部分で、包丁でそぎ落としておくことで、食べた際に口の中に固い骨が残ることがなくなる。さらに大きいせせりの場合は、食べやすい大きさにカットするのもいいだろう。その際は、せせりを縦半分に切ってから好みの大きさにカットしていく。縦の筋に沿ってまず包丁で切っていくことで、より柔らかく食べやすい肉質になるからだ。
3. せせりを美味しくする下処理とは

せせりを料理する前にちょっとした下処理を行うと肉質が柔らかくなり、パサつかずしっとりとした仕上がりになる。まずは、せせりを日本酒に漬ける方法だ。調理前にせせりを日本酒に漬けておくことで、柔らかくなりしっとりとした食感になるので子どもでも食べやすくなるだろう。日本酒を使うとアルコールが気になるかも知れないが、加熱しているあいだに、日本酒のアルコール分は飛ぶので、子どもにも安心して食べさせることができる。さらに塩に漬けておく方法もある。せせりに塩をよくもみ込むと、せせりに味がしみ込みやすくなるので、煮込み料理などにせせりを使う際はおすすめの下処理方法だ。
4. 料理別のせせりの下処理

せせりの塩焼き
せせりの塩焼きは定番の食べ方でもあり、ちょっとした下処理を行うことで、焼肉店のような美味しさを再現できる。せせりに気になる脂身がある場合は、事前に取り除き、ボウルにせせり、ごま油、塩を加えてよく混ぜて味をしみ込ませる。あとは、焼くだけだが焼く際もせせりは、脂が多いので、脂がたまらないようにロースターなどで余分な脂を落としながら焼くのがおすすめだ。
せせりの塩肉じゃが
せせりをシンプルな塩味の肉じゃがにするのもおすすめだ。その際も調理をする前日にせせりに塩をもみ込んで冷蔵庫で寝かしておくと、味がしみ込みやすく美味しく仕上がる。作り方は、無水鍋にじゃがいもや人参、酒を入れてふたをし加熱する。そこにフライパンで炒めたせせりと玉ねぎを加えて、白出汁、みりんとともに煮込むだけだ。無水鍋なので、野菜からの水分だけで仕上がるため、シンプルなのに滋味深い味わいの塩肉じゃがが完成する。
せせりの唐揚げ
せせりは唐揚げにしても美味しいが、事前に食べやすくカットしたせせりを下味に漬け込んでおくのがおすすめの作り方だ。せせりは肉質がしっかりしているので、ある程度の時間をかけて下味をつけるようにするのがいいだろう。美味しく仕上げるには、事前に下処理や下味などの準備を行っておくのが大切なポイントとなる。
結論
せせりは鶏の首の部分で、骨などが残っている場合があるので、調理をする前に骨がないかどうかチェックして下処理を行っておくと、より美味しく料理に使うことができる。さらに事前に酒や塩などを上手に使って肉質を柔らかくしたり、味がしみ込みやすいようにすることで、よりジューシーなせせりの味わいや食感を活かすことができるだろう。ちょっとしたひと手間でより美味しくせせり料理を作れるので、ぜひ下処理を試してみてほしい。
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