1. むかごの名産地

むかごは、ナガイモ、ヤマノイモなどの珠芽。ナガイモ、ヤマノイモとは、自然の山で育つ自然薯や大和芋、長芋、および栽培されているもの。ナガイモ、ヤマノイモは、地上には蔓が伸び、地下で根茎が育つ。これがのちに収穫され、販売されるのだ。むかごは、蔓の先についた葉との境目につき、育つ。完熟になると地上にぽろりと落ちる。
むかごの味
むかごは、ホクホクとした食感と独特の香り、甘みが特徴。1~3cmくらいの豆やじゃがいものような見ためで、色は茶色でやや艶がある。漢字では零余子と書き、俳句の季語にも使われるほど、古くから日本になじみのある食材のひとつだ。地方によってはぬかごと呼ぶ地域も。
むかごの名産地
むかごは、ナガイモやヤマノイモがなければ、できることはない。すなわち、ナガイモ、ヤマノイモの名産地とむかごの名産地と同じ。北海道と青森がそのほとんどである。そのほか、沖縄でも広く食べられている。ちなみに沖縄でむかごと呼ばれ、よく食べられているものは、雲南百薬というツルムラサキの仲間の胚芽で実際は別物。収穫の時期は、10~11月頃。手で触れて、ぽろりと落ちる、または落ちているものが完熟だ。
2. むかごの購入方法

道の駅や直売所などでは見かけることのあるむかごも、一般的なスーパーでは取り扱いが少ないのが現状。もっとも確実に手に入れる方法は、通販。旬の季節に調べてみるとサイトにヒットする。自然薯など、ヤマノイモとセットで販売されているものも多い。
上手な選び方
もし、販売されていた場合、どんなものを選ぶのといいか。ポイントは皮の状態。皮に張りがあり、ほんのり艶のあるものが美味しい証拠。逆に、皮にシワがあるものは、水分が抜けていて、美味しさは半減している。
保存と賞味期限
芋の珠芽なので、簡単に腐るということはないが、できるだけ早く食べるといい。少量を購入し、一度に食べきるほうがいいだろう。もし保存する場合は、湿らせたキッチンペーパーや新聞紙でくるんで、ビニール袋に入れた状態で冷蔵庫の野菜室へ。
3. むかごの栽培

ヤマノイモ類を栽培すれば、自動的にむかごも収穫することができる。ヤマノイモ類は、蔓がのびるので、話題のグリーンカーテンとして楽しむこともできる。品種は、長芋、いちょう芋、自然薯など、幅広く存在するので好みのものをチョイスしよう。
育て方
育て方は簡単。春先にタネイモを植え付け、適度に追肥をしながら育てていく。土質もそれほど選ぶこともないので、比較的育てやすい。根が浅く、腐りやすい性質があるので、敷き藁などをして乾燥を防ぐといい。初夏には蔓が伸びてくるので、柵を立てて誘引する。9月くらいになるとむかごがつきはじめ、だんだんと蔓や葉が枯れてくる。ここで、まずはむかごの収穫期が到来。完全に枯れきったころに、地下茎であるナガイモやヤマノイモの収穫が始まる。
多年生
ナガイモ、ヤマノイモは、多年生の植物なので、そのまま放っておくと毎年芽が出る可能性が。さらに落ちたむかごもそのままにしておくと、春先に芽吹く可能性がある。いくつかは、芽吹きの時期を待って、そのまま放置しておいてもいいだろう。
結論
むかごは、ナガイモ、ヤマノイモの名産地とほぼ同じ場所で収穫できる。日本では、北海道や青森など、北部に多いが、沖縄でも比較的ポピュラーな食べ物として知られている。自宅で簡単に育てることもできるので、プランターで栽培してみてもいいだろう。
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