1. 基本となるいわしのハンバーグ

まずは、ベーシックないわしのハンバーグから見ていこう。いわしのにおい対策や、どのようないわしを購入して作るのかなど、基本からチェックである。
いわしは自宅でさばけるか
いわしをまるごと買ってきて自宅でさばいて使いたいという人もいるだろう。しかし、魚を下ろすことに慣れていない人にとっては、脂が乗って身が柔らかく、かつ小ぶりないわしは難易度が高い。衛生面での注意も必要となってくる。しかし、刺身や煮物と異なり、ハンバーグにする場合には身が崩れてしまっても問題ないというメリットがある。いわしをおろすために練習をしたいという人にとっては、ハンバーグを作るのはよい機会となるだろう。
いわしのハンバーグの基本の作り方
ハンバーグにするためには、いわしの身はかなり細かくたたく必要がある。また、いわしはにおいに癖があるので、長ネギや生姜を大いに活用する必要がある。こちらもフードプロセッサーで細かくしたり、おろしたりしていわしの身に混ぜる。酒や味噌、醤油を活用して具に味を付ける。具が固めにならないときには、パン粉や片栗粉で調整しよう。ハンバーグ型にして、フライパンで焼けばできあがる。
いわしのハンバーグの食べ方
いわしのハンバーグは、和風で食べるのがまず美味しい。つまり、大根おろしや大葉を使用して、和風ハンバーグ風にするのである。醤油でもいいが、ポン酢で酸味をきかせてもさっぱりと食べられる。
2. さまざまな応用が可能ないわしのハンバーグ

基本はこのようにシンプルないわしのハンバーグであるが、子どもがいる家庭や毛色の変わったメニューで楽しみたい場合にも、対応可能な応用法がたくさんある。青魚の栄養をより摂取するためにも、こうしたレシピを活用したいものだ。
いわしだけではパサパサとして食べにくい場合
いわしの身だけではなんとなく食味がよろしくない、というときには鶏のひき肉をわずかに加えると格段に食べやすくなる。この場合も、生姜や味噌や酒など、いわしのにおいを消すための調味料は必須である。
甘辛いタレをあんかけで
生姜などの香味がきいたいわしのハンバーグは、甘辛いタレをかけてもよく合う。そのたれに片栗粉を加えとろみをつけると、照り焼き風になり食べやすい。甘ダレは、簡単に作りたい場合には市販のつゆを活用すればよいだろう。
いわしのほかにも具材を増やしてみる
子どもが普段あまり食べないニンジンやゴボウをフードプロセッサーで粉砕し、いわしとともにハンバーグの具にするという手もある。野菜の水分が加わることで、いわしのハンバーグの食感もまろやかになる。大人であればこのハンバーグに、七味などをふって辛みと香りをつければビールのつまみに。
キムチやチーズを加えてアクセントをつける
食べ盛りの子どもがいる場合には、いわしのハンバーグの具にチーズを加えてボリューム感を出すこともできる。味わいが洋風になって、子どもも喜ぶことまちがいない。また、どうしてもにおいが気になる場合には、キムチを添えて食べてみてほしい。キムチの香りと味わいで、いわし独特の香りはかなり弱まる。
3. 具材に豆腐を加えるいわしのハンバーグ

いわしのハンバーグを作るときに、いわしの身だけではまとまりが悪い場合には豆腐を加えてよりヘルシーに食べる方法はよく知られている。好みもあると思うが、より歯ごたえのある木綿豆腐の水気をよく切って、いわしの身と混ぜるのである。それでも具が緩い場合は、パン粉で調整してみよう。たまねぎのみじん切りを加えればよりハンバーグらしくなり、豆腐によってふわっとした食感も生まれる。ソースやケチャップなど、洋風の調味料で食べれば、子どもたちが普段食べるハンバーグにより似た食味を再現できるだろう。美容が気になる奥様方も、豆腐といわしという健康食材の組み合わせで作るハンバーグならば、大喜びで口にすることまちがいない。
結論
いわしのハンバーグは、身体によい青魚を使ったヘルシーな料理である。肉を使った通常のハンバーグに比べると、においの対策や具の固さには手間がかかるかもしれない。それでも、いわしが食べやすくなるという点においては右に出るものがないレシピといえる。夏の食卓にぜひ、いわしのハンバーグを加えて楽しんでみよう。
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