1. せせり鍋って?

せせりといえば、焼いて食べるのが定番で、あまり鍋の材料として味わうことはなかったかもしれない。しかしせせりの濃厚な味わいとジューシーでほどよい脂身は鍋の具材としても最高なのだ。もともと水炊きなど鶏を使った鍋料理はあったが、使う鶏の部位をせせりに変えるだけで、食べごたえとコクをより感じられる絶品鍋が作れる。せせりはシンプルな味付けから濃厚な味付けまで合うので、さまざまな味わいの鍋にも合わせやすい。今回は、定番のせせりを使った鍋から変わり種のせせりを使った鍋まで紹介するので、新感覚のせせり鍋を思う存分楽しんでみてもらいたい。
2. 定番のせせり鍋を紹介

せせりとキャベツの塩生姜鍋
せせりを使う鍋の定番といえば、塩味の鍋だ。塩と生姜を組み合わせることで、身体の芯から温めてくれる健康的な鍋料理になる。作り方は、鍋に油を入れ温めたら、食べやすい大きさにカットしたせせりとカットした長ねぎの白い部分を加えて塩をふって焼いていく。焼き色が付いたら、出汁と酒、塩、すりおろし生姜を加え、煮立ったらざく切りのキャベツを加えてさらに煮込んでいく。好みで舞茸などの具材を加えるのもいいだろう。最後に青ねぎの青い部分を加えて塩こしょうで味を調えたら完成だ。せせりからしっかり旨みがあふれだすので、スープまで美味しい鍋になる。
水菜とせせりの野菜鍋
せせりを使ったシンプルな鍋だが、いろいろな種類の野菜をたっぷり入れるので、美味しく野菜を食べられる鍋だ。作り方は、水菜や大根、人参などの野菜を食べやすくカットしておく。鍋に白出汁と日本酒、みりん、水を入れて火にかけてせせりを加えて火が通るまで茹でる。そこにカットした野菜を加えて煮込んだら完成だ。食べる際に好みで柚子胡椒を添えると、ピリっとした辛さの風味豊かな鍋になる。
3. 変わり種。せせり鍋を紹介

味噌ミルク鍋
せせりを使った変わり種鍋が、味噌ミルク鍋だ。簡単に作れるうえに、味噌とミルクのまろやかな味わいが子どもも喜ぶ鍋になる。作り方は、白菜やにんじん、白ねぎ、しめじなど自宅にある野菜を食べやすくカットして鍋に入れ、水と味噌、白出汁、酒、みりん、砂糖を加える。フライパンにゴマ油を熱し、にんにくと一緒にせせりをしっかり焼いたら、鍋に入れて煮込み、最後に牛乳を加えたら完成だ。さまざまな調味料とせせりの旨みが合わさって深い味わいの濃厚鍋になる。
中華風煮込みせせり鍋
ゴマ油と黒胡椒がきいた中華風の鍋にすることで、濃厚なせせりの旨みがスープに溶けだして絶品の鍋になる。作り方は、鍋に水とせせり、生姜、長ねぎを加えて火にかけ、アクを取りながら煮立ったら、弱火にして料理酒、しょう油、ごま油、塩、黒胡椒、春雨と好みの野菜を加えて少し煮込めば完成だ。最後にわけぎをトッピングすると彩りもよくなり食欲をそそる。野菜は冷蔵庫の余りもので十分なので、冷蔵庫の整理をしながら野菜をたっぷり食べられるのもうれしい。
4. せせり鍋は〆まで美味しい

せせりを使った鍋は、せせりの旨みが出汁となってスープにも溶けだしているので、〆まで楽しむことができる。好みで、ごはんを加えて雑炊にしたり、うどんやラーメンなどを加えて麺類で〆たりするのもいいだろう。ごはんや麺がせせりの旨みをしっかりと吸い込んで、余すことなく最後まで鍋を楽しむことができる。
結論
せせりを使った鍋は、せせりの食べごたえのある食感と旨みをしっかり感じられるのでいままでの鶏鍋とはひと味違った美味しさを感じられるだろう。シンプルな塩味の鍋から変わり種の濃厚な鍋までさまざまな味わいに合わせられるのもせせりの魅力ではないだろうか。
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