1. 和風に楽しむ冬瓜のサラダ

冬瓜は、それ自体が強い主張をしない味わいである。そのため、和洋中いかなる味付けともしっくりとなじんでくれる。まずは、和風のサラダで楽しんでみようではないか。
冬瓜をサラダにするための下処理
まず、冬瓜をサラダにするためには塩もみをする必要がある。千切りやいちょう切りにした冬瓜に塩をまぶして時間を置き、絞って水分を除去するのである。この塩もみをした冬瓜が、すべてのサラダの基本となる。
シンプル・イズ・ザ・ベスト!冬瓜と薬味だけのサラダ
冬瓜は夏に収穫する野菜である。まずは夏らしく、香味をきかせたサラダを楽しみたい。たとえば、大葉、ミョウガ、生姜などなどの香味と冬瓜を楽しむという趣向である。味付けは、めんつゆを薄めた手軽なものでもよいし、レモンと醤油でさらにきりっとさせても盛夏に合う。
鰹ぶしで和風に
塩もみした冬瓜に鰹節をかけて、好みの調味料で楽しめば和風のサラダとなる。もちろん、薄口醤油がふさわしい調味料の筆頭であるが、梅肉を加えたりレモンを絞ったり酸味を加えればさっぱりと食べることができる。
マヨネーズを活用して食べやすく
大葉や梅などの和風の食材を冬瓜のサラダに活用するときにも、マヨネーズはなかなかよい役割を果たしてくれる。マヨネーズと醤油の組み合わせは食材を選ばないため、鰹ぶしやツナを加えれば、子どもも食べやすい冬瓜のサラダになる。
2. 冬瓜サラダを洋やアジアンに

和の食材というイメージのある冬瓜であるが、もとをただせば世界中に存在するウリであるから、洋風へのアレンジは難しくない。調理が億劫になる夏の昼食、冬瓜のサラダは便利な一品として活躍してくれる。次は、洋風のアレンジを見てみよう。
コールスローサラダで食べる冬瓜
冬瓜とマヨネーズもなかなかよい相性であるため、それを極めてコールスローサラダにしてみよう。冬瓜とキャベツを塩もみして水分を除き、細切りにしたにんじんやコーンを加えて、マヨネーズで味付けをする。酸味を好む人は、酢を足してもよいだろう。栄養面を考えるならば、ミックスビーンズを加えるという手もある。
ゴマダレで中華風に楽しむ
ごま油の香り高い中華風のサラダで、冬瓜を味わってみよう。冬瓜のほかには、きゅうりやニンジンなど冷蔵庫にある野菜を加えれば、色合いも盛りあがる。少しボリュームを足すために、豚のバラ肉を茹でて脂分を落としたものを使用する。ごま油、醤油、みりん、砂糖などで作ったドレッシングを絡めればできあがり。好みでトウガラシを加えたり、クルミや松の実で食感にアクセントをつけてもいいだろう。
ナンプラーを用いてエスニックに
ナンプラーやパクチーを使って、少しクセのあるサラダを作るときにも冬瓜は活躍してくれる。この際には、ヘルシーな鶏のささみを加えてみよう。酒を使用して火を入れた鶏のささみ、塩もみした冬瓜に、ごま油、ナンプラー、ラー油、レモンの果汁で作ったドレッシングをかける。糸トウガラシをのせれば、ビジュアル的にも立派にアジアンなサラダができあがる。
3. モッツァレラチーズを使ってイタリアン冬瓜サラダ

冬瓜を、コテコテのイタリアンに応用してサラダにしてみる方法もある。冬瓜とモッツァレッラ、そしてトマトを使用し、バジルの葉を散らしてオリーブオイルをかければ立派なイタリアンである。あるいは、トマトの代わりに桃やイチジクをサラダに投入してみよう。レストランでもなかなかお目にかからないような、素敵な一品ができあがる。モッツァレラチーズがない場合は、オリーブやケッパーでメリハリをつけたイタリアン風のサラダも悪くない。冬瓜が淡白なだけに、塩味の強いフェタチーズなど夏向きのタイプも一緒に美味しく食べることができる。
結論
冬瓜といえば煮込むというイメージが定着しているが、じつはサラダにすればこれほどにアレンジがきくのである。できるだけ火を使いたくない真夏の昼食には、冬瓜を活用したさまざまなサラダで栄養補給をしてほしい。水分もたっぷりの冬瓜は、夏にこそふさわしい食材なのだ。
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