1. 無限ごま油鍋とは?

無限ごま油鍋は、ごま油を多く使った鍋料理のことである。「無限ごま油鍋」というネーミングのよさから、2017年10月頃にSNSを中心にインターネット上で話題になった。無限ごま油鍋の特徴は「ごま油をたっぷりと使っていること」と「ごま油で肉や野菜を炒めていること」。また、鶏ガラスープの素などであっさりと味付けする。寒い冬ではなくほかの季節でも美味しく食べられる。
2. シンプルな無限ごま油鍋の作り方

無限ごま油鍋はごま油をベースにした汁を作り、具材を入れて煮込めば完成するシンプルな鍋料理である。いくつか作り方はあるが、以下は基本的な無限ごま油鍋の手順となっている。
- 鍋に多めのごま油を入れて肉類を炒める
- 肉類に火が通ったら水と鶏ガラスープの素などを加える
- 野菜やキノコ類など好みの具材を加える
- 野菜に火が通ったら、豆腐などを入れて完成
3. 無限ごま油鍋と相性バツグンの具材

無限ごま油鍋によく使われる具材は、肉類・葉物野菜・キノコ類などが多い。また、シャキシャキした歯ごたえが特徴の根菜類やごま油との相性がよい香味野菜などもおすすめとなっている。そこで無限ごま油鍋と相性がよい具材についても紹介しておこう。
具材1.肉類(鶏肉・豚肉など)
無限ごま油鍋を作る際には、鶏肉や豚肉などの肉類は必須だ。よく使われているのは、鶏もも肉や豚こま切れ肉などである。鶏肉は一口サイズにカットしてから使い、豚肉は薄いものを使うようにしよう。また、煮詰める前に肉類をごま油でこんがりと炒めておけば、香ばしさもアップするのでおすすめだ。ごま油を多めに使うため、あっさりとしている肉類でも美味しく仕上がる。
具材2.葉物野菜(ねぎ・キャベツ・白菜など)
無限ごま油鍋には、ねぎ・キャベツ・白菜・水菜などの葉物野菜が欠かせない。たくさんの葉物野菜を入れても、しっかりと煮込むことでかさが減りたっぷりと食べることができる。特にねぎは時間が経つにつれてトロトロの食感になり美味しくなる。長時間煮込むことを前提に、煮崩れを防ぐために大きめにカットしておこう。また、煮て食べるイメージの少ないレタスも相性バツグンだ。
具材3.キノコ類(えのき・マイタケなど)
無限ごま油鍋にえのきやマイタケなどのキノコ類を入れるのもおすすめだ。定番はえのきだが、別の種類のキノコを使ったり、複数のキノコを加えたりしてもよい。キノコ類を入れることで歯ごたえがよくなるだけでなく、キノコ類のうま味がスープに広がってさらに美味しくなる。鍋に入れるタイミングは、葉物野菜を加えるときと同じにするとよい。
具材4.根菜類(ニンジン・ゴボウなど)
無限ごま油鍋にはニンジンやゴボウなどの根菜類を入れても美味しくなる。根菜類は葉野菜に比べると火が通りにくいため、長めに煮込むようにしよう。または、ピーラーなどを使ってリボン切りにすると火が早く通るのでおすすめ。普通に無限ごま油鍋のアクセントとして入れるのもよいが、根菜類たっぷりの無限ごま油鍋も美味しい。さまざまな方法で根菜類を加えてみるとよいだろう。
具材5.香味野菜(ニンニク・ショウガなど)
無限ごま油鍋を作るときには、ニンニク・ショウガ・鷹の爪などの香味野菜を加えると美味しく仕上がる。最初に肉類を炒める前に、ニンニクやショウガなどを炒めるようにするのがポイント。これでごま油に香味野菜の香りが移るので、肉類も鍋のつゆも美味しくなる。ニンニクは好みに合わせて2~3片程度使うとよいだろう。また、鷹の爪やゴマなどは仕上げのタイミングに入れるのがよい。
具材6.シメ(中華麺など)
無限ごま油鍋のシメは、中華麺を加えたラーメンがおすすめだ。少し煮詰まって味の濃くなった鍋つゆに中華麺を入れ、お好みで卵を加えよう。これでごま油の香りとほどよい塩気が食欲をそそる、絶品ラーメンが完成する。仕上げにゴマやネギをふりかけても美味しくなる。
4. 無限ごま油鍋をアレンジして楽しもう!

無限ごま油鍋をもっと楽しみたいなら、タレやつゆなどを工夫してみるのがおすすめだ。例えば、タレであればポン酢を使ってみるとよい。また、つゆであれば「ビール」を使うという方法がある。そんな無限ごま油鍋のアレンジ方法についても確認しておこう。
アレンジ1.タレを変えてみる
無限ごま油鍋はそのまま食べても美味しいが、タレを変えることでさらにいろいろな味を楽しむことができる。あっさり食べたいときは、シンプルなポン酢やおろしポン酢がおすすめ。また、こってり食べたいときは、生卵を加えたすき焼きダレなどで食べると美味しい。タレは市販のものを使用してもよいが、家にあるものでアレンジしながら作っても楽しいだろう。
アレンジ2.つゆを変えてみる
無限ごま油鍋のつゆは水と鶏ガラスープの素を使うのが定番である。ただ、これ以外にもビールを使った「無水ビールごま油鍋」なども人気である。これは料理研究家のリュウジさんが考案したレシピで、水を使わずにビールで煮込む料理となっている。通常の無限ごま油鍋とは作り方が異なるが、SNSなどで「非常に美味しい」と好評なのでぜひチャレンジしてみるとよいだろう。
結論
ごま油の香りがよくていくらでも食べられる無限ごま油鍋は、家にある材料でササっと作れることが特徴となっている。食材を変えたり、タレを変えたりしても楽しめるのでぜひ作ってみよう。なお、無限ごま油鍋を作るときには一般的な茶色いごま油を使う必要がある。香りのない白いごま油(太白胡麻油)は、無限ごま油鍋には向かないので注意が必要だ。
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