1. カニカマで本格的な天津飯ができるって本当?

カニカマはカニ風味のかまぼこで、カニのむき身とは食感も風味も異なる。そのため、天津飯の材料としてカニカマを代用してうまくいくのか不安に感じる人もいるかもしれない。しかし、カニカマを使った天津飯は意外にも本格的な味を表現できるのだ。
■カニのエキスによる風味
カニカマはカニのむき身に似せて作られたかまぼこで、そのほとんどにカニのエキスが含まれている。そのため、見ためだけでなく味もカニに近いのだ。甲殻類アレルギーの人は、カニ風味のかまぼこだからといってカニカマを食べてはいけない。さらにカニのむき身が少量ブレンドされたものもある。かまぼことはいえ、カニの風味を感じられる食材のため天津飯に使った場合もカニっぽい風味が出せるのだ。
■味付けがしっかりしている天津飯はカニカマで十分
カニカマをそのまま生食する場合は、やはりカニのむき身との違いははっきりとわかるだろう。しかし、天津飯のように加熱調理し味の付いたあんをかけてしまうと、案外違いがわかりにくくなるものだ。
2. カニカマを使って美味しい天津飯を作るコツ

天津飯を自宅で作ったことのない人も多いかもしれないが、中華料理のなかでも非常に簡単な料理である。カニカマを入れた半熟の卵焼きと甘酢あんをごはんにかけるだけなので、休日のランチなどに気軽に試してみてほしい。
■具材はシンプルに
基本的には卵とカニカマ、ごはんさえあれば作れるため家計にも優しい。好みでしいたけやたけのこなどを卵に加えても美味しい。また彩りとして最後に茹でたグリーンピースを添えてもよい。
■1人前ずつ作る
美味しい天津飯を作るには、手間でも1人前ずつ焼くのがポイント。フライパンをいっぱいに使って大きくかきまぜるように卵を焼くと空気が含まれてふわっとした食感になるのだ。カニカマはあらかじめ大まかにほぐして溶き卵に加えておこう。卵1個につきカニカマ1本を目安に、好みで調整するとよい。
■油を絡ませるとふわふわに
フライパンには油を多めにひき、溶き卵を流し入れたら空気を含ませつつ油を絡ませるように大きく混ぜる。こうすることで少量の卵でもふわふわに仕上がる。強火で手早く片面だけ焼いたら半熟の状態でごはんにのせるため、あらかじめ丼にごはんを盛っておこう。
■あんはたっぷりかける
しょうゆ、砂糖、酢、鶏ガラスープなどを煮て水溶き片栗粉でとろみを出す甘酢あんは、卵を焼く前に作っておこう。カニカマを使った天津飯にはこのあんをたっぷりとかけることで、カニのむき身との違いも気にならなくなる。
3. 味付けをアレンジ!カニカマで作る変わり天津飯

天津飯は好きだけど甘酢あんが苦手という人もいるのではないだろうか。とくにカニカマで代用する場合は、カニカマ自体が甘めの食材のため甘さが気になるかもしれない。その場合は、砂糖を控えめにして調整するとよい。また、あんの味付けを甘酢以外にアレンジすることもできる。
■塩味あんの天津飯
甘酢が苦手な人でも食べやすく、店によっては通常メニューとしても用意されているのが塩味のあんかけ天津飯だ。鶏ガラスープと塩で味付けをしたシンプルなあんは、誰の口にも合いやすい。甘酢あんよりやや薄味のため、カニカマの存在感が気になるという人はしいたけなどほかの具材を加えるとよいだろう。
■オイスターソースあんの天津飯
濃いめの味付けが好みの人におすすめなのが、濃厚なオイスターソースで作った黒っぽいあん。カニカマとの相性もよく、一般的な天津飯とはまったく異なる風味を楽しむことができる。
結論
カニカマでも美味しく作れるなら、自宅でも天津飯を作ってみようかなと思う人も多いのではないだろうか。自宅で天津飯を作るときはあえてカニカマを使うという声もよく聞かれる。あんの味も好みにアレンジできるため、ぜひ気軽に作ってみてほしい。
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