1. 上手なオクラと梅の組み合わせ方

オクラと梅を使って料理をする際には、梅の酸味とオクラの食感をうまく絡ませるのがポイントだ。梅に関しては、柔らかいタイプの梅干しを選ぶのが正解。上手に組み合わせるためのコツを見ていこう。
■梅肉はペースト状に、オクラは適当にカットして
梅干しはそのまま使うのではなく、包丁で叩いてペースト状にするのが基本。ペースト状にすることによって、オクラと絡みやすくなる。完全に細かくしなくても、ある程度叩いて粗く潰せばOKだ。オクラは板ずりをしてサッと茹でたら、適当なサイズにカットする。2~3等分程度と大きめに切ると、外皮・種・ネバネバといった食感の変化を楽しめて見た目もよい。小口切りなど細かく切ればよりネバネバが引き出され、梅とのなじみがよくなる。好みで使い分けてみよう。
■梅干しの塩分を考慮して調味料は控えめに
梅干しには塩分が多く含まれているため、調味料はほんの少量で十分である。塩分をさらに加えるよりもかつおぶしや昆布、ごま、粉末出汁など風味のあるものを追加するのがおすすめだ。
■味付けは梅との相性で決める
オクラと梅には意外にもさまざまな味付けが合う。たとえばマヨネーズやめんつゆを加えることで、梅干しの酸味と塩気がマイルドになる。オクラは淡泊な味でとくに調味料を選ばない食材のため、梅との相性を考慮しながら味付けを決めればよいだろう。
2. オクラと梅を使った定番料理とは

オクラと梅で作る料理といえば常備菜や副菜の定番ともいえる和え物が挙げられる。また、パスタやそうめん、汁物を作ることもできる。
■オクラと梅の和え物
オクラを梅肉で和えるというシンプルな料理だが、調味料や追加食材を変えることでアレンジが幾通りも存在する。オクラを大きめにカットすれば副菜やつまみとしてそのまま食卓に出せるし、細かくカットすればトッピングやほかの食材の和え物としても使える。
■オクラと梅のパスタ、そうめん
さっぱりとした風味とネバネバが麺料理にぴったりである。とくに定番なのがパスタとそうめんだ。味付けはめんつゆのみで十分美味しい。鶏ささみやツナなどの高たんぱくな食品と和えて和風に仕上げると美味しい。
■オクラと梅のすまし汁
オクラと梅で作る料理と聞くと、冷たい料理のイメージが強いのではないだろうか。しかし意外にも温かい汁物にも使えるのだ。汁物にする場合は梅干しをあまり細かくせず果肉をちぎる程度にするのがポイント。薄い輪切りにしたオクラと梅干しを椀に入れ、塩で調味した出汁を注ぐだけでよい。オクラのネバネバによるとろみが特徴のさっぱりとしたすまし汁ができる。
3. オクラと梅との相性がよい食材

オクラと梅を和えるだけでも美味しいが、ほかの食材を加えることでさらにバリエーションが広がり食べごたえのある料理に仕上がる。さっぱりとした淡泊な風味の食材との相性がよい。
■ツナ、しらす、鶏ささみ、豆腐、納豆
オクラと梅だけではたんぱく質が足りないため、高たんぱくな食材を組み合わせることでおかずとしてのバランスが整う。ツナやしらす、鶏ささみを加えて和えればサラダやパスタの具材にも使える。また、冷奴のトッピング、納豆と和えて丼にするのもおすすめだ。
■キュウリ、大葉、みょうが、大根おろし
野菜を加えるなら、食感がよくさっぱりとしたものがおすすめ。キュウリは食感と水分、ボリュームを加えるのにぴったりだ。大葉やみょうがの独特な香りは梅とよく合う。また、大根おろしは高たんぱくな食材を加えたときに添えるとさっぱりといただける。
■わかめ、ひじき、めかぶ
ミネラル類を多く含む海藻との相性もよい。和え物に加えて磯の香りを楽しもう。めかぶはオクラと同様にネバネバ食材だ。細かく刻んで加えたい。
結論
さまざまな食材との相性がよいオクラだが、梅と組み合わせることでよりさっぱりとした味わいを楽しむことができる。柔らかい梅干しをたたいてしっかりと風味を引き出すことでオクラとよく絡み、少ない調味料でも美味しい一品ができるはずだ。食欲のないときもあるときも、好みの味付けで気軽に作ってみてほしい。
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