1. ジェノバレモンの歴史と特徴

ジェノバレモンの由来
レモンにはさまざまな品種がある。当然、品種がわかるように品種名というのが名付けられているが、スーパーに並ぶレモンの多くはメーカー名を表記しているため、あまり知られていない。レモンの品種名は、原産地や発見した人物の名前に由来して名付けられることが多い。ジェノバレモンの「ジェノバ」と同じ名前の都市が、イタリアにある。そこから察するように、ジェノバレモンはイタリアジェノバが原産のレモンである。
ジェノバレモンはイタリアで作られている?
イタリアの気候はレモンの栽培に適しているため、いまでもアマルフィなどでレモン栽培が続けられている。イタリア原産のジェノバレモンも、イタリア国内で盛んに栽培されていると想像してしまう。しかし、現在のジェノバレモンの主な生産地は南米のチリ、アルゼンチンである。アメリカ産のレモンの輸入が多い日本では、南米産のジェノバレモンの流通は少ない。また、国内でも栽培があまりされていないため、日本では珍しいレモンといえる。
ジェノバレモンの特徴
ジェノバレモンの最大の特徴は酸味にある。レモンがすっぱいのは当然だが、ジェノバレモンの酸味は特に強い。また、種が少なく、果汁がたっぷり含まれているのもジェノバレモン特有。さらに、レモン特有のさわやかな香りが強いのも大きな魅力だ。
2. ジェノバレモンの旬と選び方のポイント

ジェノバレモンの旬と流通時期
夏のイメージがあるレモンだが、露地栽培のレモンの多くは9~3月の寒い時期に旬を迎える。ジェノバレモンも同様で、9月~1月に旬を迎える。チリから日本に輸送される過程で多少の時間がかかると考えられるが、日本でも同じくらいの時期に見かけられるようになる。
美味しいジェノバレモンの見極め方
ジェノバレモンは、ほかのレモンと比較して出回っている量が少ない。そのため、ジェノバレモンを購入する機会があっても、どれが美味しいジェノバレモンか品定めできるか不安に感じるだろう。しかし、2つの見極めポイントを押さえておけば、美味しいジェノバレモンを選べる。
見極めポイント1
ジェノバレモンの皮を観察しよう。傷がないことをチェックすることは当然だが、皮の色合いやツヤも見るべきポイントである。新鮮なジェノバレモンであれば、皮がきめ細かくツヤがあり、色ムラも見られない。
見極めポイント2
触ることができるなら、実際に持ってみよう。レモンの最大の魅力は果汁だ。果汁がたっぷり含まれているものほど、重さを感じる。大きいジェノバレモンであっても軽く感じる場合は、鮮度が落ちている可能性がある。ジェノバレモンを購入する際は、大きさにとらわれず重さを重視するのがよい。
3. ジェノバレモンのおすすめの食べ方

酸味を活かしたアレンジがおすすめ
ジェノバレモンは、ほかのレモンよりも酸味が強い。そのため、生で食べることはあまりおすすめしない。ジェノバレモンは、さわやかな香りと強い酸味を活かして料理の薬味に使ったり、お菓子のトッピングに使ったりなど、さまざまな使い方が楽しめる。揚げ物にジェノバレモンの果汁をかけるだけでも、酸味と香りがほどよいアクセントになる。また、ジェノバレモンの酸味をできるだけ味わいたいなら、レモネードやレモンスカッシュがおすすめだ。レモン果汁を水や炭酸水で割るだけのシンプルな飲み物だが、ジェノバレモンの酸味と香りをたっぷり味わえる。酸っぱすぎて飲めなくても、砂糖を加えて好みの酸味に調整できるのも大きな魅力だ。
ジェノバレモンを食べるときの注意
魅力たっぷりのジェノバレモンだが、食べるときに注意しておきたいポイントがある。日本に出回っているジェノバレモンの多くはチリ産であるため、農薬が使用されている。日本に輸入される際に、きちんと検査はされているが付着していないわけではない。そのため、ジェノバレモンを食べる前にはしっかり洗浄しておくことをすすめる。どうしても農薬が気になってしまう場合は、皮をむいて食べるようにしよう。
結論
ヨーロッパから南米にわたり、いまではチリ産レモンといえばジェノバレモンといっても過言ではないほど普及している。日本にはアメリカ産のレモンが輸入されることが多いが、酸味の強いレモンを求めているならば、ぜひチリ産のレモンをゲットしよう。
この記事もCheck!