1. 基本の舞茸の天ぷらの作り方

舞茸は下処理もほとんど必要なく、天ぷらの具材として扱いやすい。たとえばエビの天ぷらは背ワタを取るなどの下処理に手間がかかるが、舞茸は石づきを取り除き適当なサイズに割るだけで済んでしまう。そのため、舞茸の天ぷらは衣と揚げ方をしっかりおさえておくと大抵はうまくいくはずだ。
■舞茸に水分が残らないように
舞茸は洗わずにそのまま使おう。もし汚れが気になるなら、固く絞ったぬれふきんなどで軽く拭くだけで十分だ。舞茸の表面に水分が残っていると衣がつきにくく揚げたあとの食感も悪くなってしまう。また、舞茸は購入してから時間が経つと水分が出てしなっとしてしまうため、新鮮なものを使うことも大切である。
■衣の作り方
水と小麦粉を混ぜて作るのが基本だが、卵やベーキングパウダーを加えるとふわっとした衣になる。また水の代わりに炭酸水を使うと、サクサクとした食感の軽い衣になりやすい。
■揚げ方
衣をつけた舞茸を、160~180℃の油で揚げる。舞茸のみの天ぷらの場合は、フライパンに入れた2cm程度の油でも十分だ。2~3分程度揚げたら、裏返してさらに1~2分揚げる。計5分程度、しっかりと揚げることで食感がよくなる。
2. 舞茸の天ぷらを美味しく作るコツ

舞茸の天ぷらの失敗例としては、衣がべちゃっとしてしまう、はがれるなどが多いようだ。美味しく揚げるには衣の作り方とつけ方に気を付けることが大切である。
■衣を混ぜすぎない・冷やしておく
天ぷらの衣は、少々粉っぽさが残る程度に混ぜれば十分である。あまりしっかり混ぜすぎると衣が重たくなってしまうのだ。ダマがあってもだいたい混ざっていればよしとしよう。また、意外と重要なのが衣の温度だ。冷たい衣のほうが揚げたときに軽い食感になりやすいため、衣を作る際は冷水を使うとよい。
■舞茸に粉をまぶしてから衣をつける
舞茸に衣をつける際は、まず小麦粉をまぶしておくとよい。そうすることで、小麦粉が衣と舞茸をくっつける糊のような役割となり衣がはがれにくくなる。
■油の中で舞茸に触らない
衣をつけた舞茸を油に入れたら、ひっくり返すのは一度だけだ。箸でつつきすぎると衣がはがれやすくなってしまうため、入れたあとは触らずに揚がるまで待とう。舞茸は火が通りやすい食材ではあるが、両面じっくりと揚げて水分を飛ばすようにすることで食感がよくなる。箸で触れたときに衣が硬くなるまで揚げよう。
3. 美味しい舞茸の天ぷらの食べ方

舞茸の天ぷらはそのまま食べても美味しいし、そばやうどん、丼にのせたり、ほかの食材と組み合わせてアレンジしたりするのもおすすめである。さまざまな食べ方をおさえて気軽に楽しんでほしい。
■基本の食べ方
天つゆとたっぷりの大根おろしでいただくのが基本の食べ方だ。一般的に天つゆは、しょうゆ、みりん、出汁を煮て作るが、めんつゆを代用してもよい。
■トッピングとして
そばやうどんにそのままのせて食べても美味しい。ネギなどの薬味やわかめなどを添えて食べよう。また、丼にする場合はタレで食べてもよいし、舞茸天ぷらを卵でとじてからごはんにのせても違った美味しさを楽しめる。
■かき揚げにアレンジ
舞茸はさまざまな食材との相性がよいため、ほかの食材と合わせてかき揚げにするのもおすすめである。たまねぎとコーン、あさりと三つ葉など、旬や好みの食材を選んで組み合わせてみよう。
結論
下処理が簡単な舞茸は、天ぷら初心者でも扱いやすい食材といえるだろう。シンプルな料理のためさまざまな食べ方を楽しめるのも魅力である。衣や揚げ時間など美味しく作るコツをおさえて、気軽に舞茸の天ぷらを作ってみてほしい。
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