1. エリンギはどんな料理にもなじむ万能食材

ヨーロッパでは昔から食材のひとつとして使われていたエリンギは、日本では自生せず、1990年代から人工栽培により出回るようになった。自生しているエリンギはカサが大きく、ヨーロッパで食べられているのは主にカサの部分だが、日本では軸の部分の食感が好まれているため、軸の部分が長くなるよう品種改良されている。クセがなくて食べやすいエリンギは、和洋中とどんな料理とも合わせやすい万能食材だ。主菜や副菜、スープなど幅広く使え、メニューを限定しないため、とりあえず購入しておけばどんなメニューにも応用できるだろう。軸がしっかりとしているため、調理しやすく、食卓に登場することも多い食材なのではないだろうか。きのこの中では香りの控えめなエリンギは、水で濡らすとさらに香りが飛んでしまう。汚れは乾いたふきんやキッチンペーパーなどで拭き取る程度にしておくのがポイントだ。
2. エリンギは切り方で食感が変わる!メニューによって使い分けよう

切り方によって食感が変わるのも、エリンギの特徴のひとつである。
- 縦にカット...エリンギらしい見た目に。大きめにカットしたり薄くカットしたりし、炒め物に使うのがおすすめ
- 横にカット...厚く切ればアワビのように、薄く切ればマッシュルームのような見た目に。見た目にも食感にも存在感を出すことができる。
- 斜め切りや乱切り...コリコリとした食感を楽しむことができる。炒め物はもちろん煮込み料理にも。
- 手で裂くようにカット...味がしみ込みやすくなる。
- 細かくカット...エリンギの存在感をあまり出したくないときに。きのこが苦手な人にもおすすめ。
メニューに応じて切り方を変え、エリンギの魅力を引き立ててほしい。
3. エリンギですぐできる簡単副菜

エリンギを切って焼くだけでも、立派な副菜になる。あと一品メニューに加えたいなら、エリンギのしょうゆ焼きはいかがだろうか。手で裂いたエリンギをこんがりと焼きあげ、しょうゆとおかかを和えるだけという簡単メニューだ。包丁が不要で洗い物を出したくないときにも使える。焼いたエリンギの香ばしいしょうゆの香りに、ついつい箸が進んでしまう。酒のつまみにもおすすめだ。しめじなどほかのきのこをプラスして、食感に差を出したきのこソテーもいいだろう。辛い味付けが好きなら、輪切りの唐辛子を入れて炒めると、ピリッとした刺激が加わり味のアクセントになる。普段と違う食感を楽しみたいなら、厚く輪切りにし格子状に切れ目を入れたエリンギを、バターしょうゆでソテーしてみてほしい。まるでホタテのような食感と味わいに、驚くのではないだろうか。
4. 作り置き副菜で毎日エリンギを食べよう

食物繊維が多く含まれるエリンギは、噛みごたえのある独特の食感で満足感を得やすいため、毎日意識的に摂取するのがいいだろう。時間があるときに作り置きの副菜を用意しておけば、忙しい日にもサッと副菜を食卓に添えることができる。弁当のすき間を埋めるおかずとしても活躍するだろう。作り置きすることで、エリンギにより味がしみ込みやすくなり、美味しさも深まる。余った食材と組み合わせてソテーにしたり、蒸したり、煮たりと、副菜メニューも幅広く、作った副菜をサラダにのせて食べるだけでもボリュームが増す。エリンギだけで作ることができるレシピもあるので、いくつか知っておくと便利だ。
油との相性がよく、独特の食感は加熱しても変わらないため、エリンギは炒め物など油を使ったメニューに最適な食材だ。ただし、油と相性がよい反面、吸収率が高いという側面もあり、油の使い過ぎは高カロリーになってしまう原因になることもある。体重制限を考えているのなら、油の量には注意が必要だ。
結論
どんなメニューとも相性がよいエリンギは、メインはもちろん副菜にも大活躍だ。簡単な副菜メニューや作り置きメニューで、毎日エリンギを食卓に並べよう。メニューによって切り方を工夫して、それぞれの食感の違いを楽しんでもらいたい。
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