1. オーブンで簡単!ドライトマトの手作り方法

市販されているものは少し高いイメージがあるドライトマトだが、セミドライトマトなら実は自宅でも簡単に作ることができる。おすすめは、オーブンで作るドライトマトだ。用意するのは、新鮮なミニトマトと塩のみ。大きなトマトでも作ることはできるが、より糖度の高いミニトマトを使うのが一般的だ。クッキングシートを敷いたオーブンの天板に縦半分にカットしたミニトマトを並べて、トマト全体に塩をふりかけよう。160℃くらいのオーブンで1時間焼き、さらに温度を下げてもう1時間程度焼き、乾かせば完成だ。
そのほかにも、天日干しで作る方法や電子レンジを使う方法もある。天日干しの場合もオーブンで作る場合と同じく、半分にカットしたトマトに塩をふりかけ、水分が出たらザルなどに並べて4~6日ほど天日干ししよう。水分が少ないほど旨みが凝縮するため、果肉が目立たなくなるくらいまで干すとよい。太陽の力で栄養価もアップするため、天気のよい日が続くなら天日干しがいいだろう。
いますぐに作りたいという場合は、電子レンジがおすすめだ。キッチンペーパーを敷いた耐熱皿にトマトを並べ、600wで5分加熱を繰り返して様子を見ながら乾燥させよう。加熱しすぎると焦げてしまう可能性があるため、加熱時間を調節するのが上手に作るコツである。
2. 自家製ドライトマトはオリーブオイル漬けで保存

オーブンで作ったドライトマトは天日干しに比べると水分が抜けきらないため、長期保存には不向きとなる。そのため、保存するときはオリーブオイルに漬ける方法がおすすめだ。殺菌した密封容器にドライトマトを入れ、トマトが完全に浸かる程度にオリーブオイルを入れよう。使うのは新鮮なエキストラバージンオリーブオイルがおすすめだ。オイルに漬け込むことで空気に触れるのを防ぐことができるため、冷蔵庫で1~2ヶ月の間保存することができる。オイルを吸収したドライトマトが柔らかくなるうえ、ドライトマトの旨み成分がオリーブオイルにも移り、風味が増す。ドライハーブやスパイス、ニンニクなどを一緒に入れておけば、パスタや炒め物などに使える調味料になるだろう。
3. ドライトマトの使い方

ドライトマトをどう料理に使うのか悩む人もいるだろう。ドライトマトは、生のトマトの代わりに使うか、もしくは旨み調味料として使う方法がある。セミドライトマトなら、そのまま食材に合わせるだけで、美味しく味わうことができるだろう。調味料として使う場合は、ミートソースなどの煮込み料理に使うのがおすすめだ。味に深みが出て、美味しく仕上げることができる。市販で販売されているドライトマトは、しっかり乾燥しておりそのままでは使えないため、戻してから料理に使おう。
ドライトマトの戻し方は、少量の酢を入れた熱湯にドライトマトを5分くらい浸し、ザルにあけて少し放置したのちにお湯をきるという流れだ。酢には殺菌効果のほか、トマトの味を出しすぎないようにする効果がある。戻した汁には旨みが出ているため、そのまま捨てるのはもったいない。ペーパーフィルターなどでこして出汁としてスープやパスタに使い、ドライトマトの旨みを余すところなく味わってほしい。乾燥しているドライトマトを粉末にして、出汁として使うのも、ひとつの使い方だ。
4. ドライトマトの美味しい食べ方

最後に、ドライトマトの美味しい食べ方を紹介しよう。ドライトマトをそのままパンやチーズとともに盛り付ければ、オシャレなつまみになるだろう。オイル漬けでの保存なら、数日から1週間程度でオイルにドライトマトの風味が移るため、ドライトマト自体をパスタの具材として使うのはもちろん、ドライトマトを漬けたオリーブオイルを使ってオイルパスタを作ったり、サラダのドレッシング代わりに使ったりするのもおすすめだ。そのほかにもミネストローネなどのスープに入れたり、炒め物に使ったりと、たくさんの料理で活躍してくれる。また、ドライトマトというと洋食を思い浮かべる人も多いかもしれないが、和食にもおすすめだ。炊き込みごはんやおにぎり、みそ汁などに使えば、トマトの出汁のしみ込んだ美味しいメニューができる。いろいろな料理にドライトマトを使って、トマトの美味しさを再確認してはいかがだろうか。
結論
トマトの栄養や旨みが凝縮されるドライトマトは、食材としてはもちろん味に深みを加える調味料として活躍してくれる。市販のものを使うのもいいが、自宅で簡単に作ることもできるため、ぜひ試してみてほしい。手作りのドライトマトで、メニューの幅もさらに広がるのではないだろうか。
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