ジョロキアってどんな唐辛子？ギネス世界一の辛さは料理に使えるの？

ブートジョロキアとは2007年のギネスブックで世界一辛いと認定された唐辛子だ。おもな産地はバングラデシュで、その辛さはハバネロの2倍、タバスコの200倍らしい。特徴は辛さの主成分であるカプサイシンの刺激が強く、収穫するときに手袋やゴーグルが必要だという。

市販されているビン入りのブートジョロキアの特徴を紹介すると、メーカーいわくシャープで香ばしく甘さ少なめの鋭い香りを放つという。また辛さが伝わるスピードは口の中にダイレクトに広がるほどらしい。さらに辛さの余韻は同程度の辛味を持つ唐辛子の中でも、キレのよさではブートジョロキアが断トツだという。

東京のある地域では商店会の名物料理としてブートジョロキアを使用したメニューが定着している。たとえばラーメン・寿司・もやし炒め・たい焼き・味噌煮込みうどん・ペンネアラビアータ・麻婆豆腐・カレー・チキン南蛮定食・サムゲタン・チーズバーガーなど。さまざまな料理にブートジョロキアが使用されており、多くのファンが足を運んで食べに出かけているようだ。また別の地域の店舗でもブートジョロキアを使用した激辛うどんが提供されている。

では飲食店に出かけなければ、ブートジョロキア入りの料理を味わうことはできないのだろうか？決して飲食店に足を運ぶ必要はなく、生のブートジョロキアはインターネット通販で購入可能だ。ただし先述したようにカプサイシンの刺激が強いので、目や粘膜に付くことを避けること。さらに自宅でも気軽に楽しめるジョロキアソースが販売されている。生と同じく取り扱いには注意が必要で、目や粘膜に付くと危険だという。

販売するメーカーによると、万が一でも目に入るようなことがあれば、流水でよく洗い流し医療機関に相談すべきだと話す。さらに使用上の注意として素手でさわるのもNGであり、子どもの肌に触れないようにすること、絶対にイタズラに使わないことだという。生でもソースでも、取り扱いには十分注意する必要があるようだ。次に市販されているジョロキアソースをピックアップして紹介しよう。

特徴はブートジョロキア・赤唐辛子・青唐辛子・サラダ油・マスタードオイル・酢を使用して作ったソースで料理の調味料やスパイス、香辛料として使用できる。たとえばサンドイッチ・カレー・フライドチキン・パスタ・シーフード料理・寿司など、バラエティー豊かだ。

カルディで販売されているブレアーズの「サドンデスソース ジョロキア」は、ブートジョロキア・ハバネロ・醸造酢などを原料に作られている。特徴はフライドチキン・ハンバーガーのような料理のトッピングに向いているという。

いろいろな料理で楽しめるブートジョロキアだが、手軽に味わえるお菓子で食べることはできないのだろうか。以前、東ハトからジョロキアペースト入りの「大魔王ジョロキア」というお菓子が販売されていた。悪夢のウマ辛さが魅力的と人気を博したが、現在は販売されていない。再販売を期待したいものだ。

次にブートジョロキアの苗の育て方を紹介しよう。ブートジョロキアの種まきに適しているのは3～6月にかけての時期だ。ベランダ栽培可能で発芽時期は2～3週間ほどかかる。ただし6月下旬～7月にかけての高温期にまくと約1週間で発芽する。発芽から葉が4～5枚くらい出るまでの成長はわりとスムーズだが、水やりをきらさないよう注意することが大切だ。

木箱に種子をばらまき、ビニールなどで保温するか温床で育苗すればOKだ。本葉が4～5枚くらい出たら、プランターか畑に60cmほどの間隔で植え付ける。水やりのポイントは、常に土が湿っている状態を保つことだ。株が若いうちは、しおれる前にしっかりあげること。成長したら、あまりあげすぎないことが上手に育てるコツだ。

ブートジョロキアの種や実をさわった手で目や口をこすらないこと。子どもが種や実を直接さわらないよう注意すること。生育環境によっては辛みが出にくいケースがある。

世界一辛い唐辛子であるブートジョロキアの特徴を紹介したが、種や実をさわると失明する可能性もあるといわれているので取り扱いには十分注意すべきだ。収穫されたブートジョロキアを調理するときはゴーグルと手袋で対応すべきだろう。