1. 筑前煮の味付けはめんつゆだけでOK?

筑前煮の味付けをめんつゆだけで済ますことは可能だろうか。
本来、味付けには複数の調味料が必要
筑前煮の味付けには、本来しょうゆやみりん、砂糖といった調味料が必要だ。筑前煮特有の甘辛さを出すためには、調味料を適切に配合する必要がある。
めんつゆには必要な調味料がひと通り含まれる!
しかし、めんつゆにはそれらがひと通り含まれている。さらに出汁も含まれているため、必要な量のめんつゆを水に加えれば味付けが成立してしまう。したがって、めんつゆ1本で本格的な筑前煮の味付けに仕上げられるのだ。
2. めんつゆで作る筑前煮は濃縮に注意!

めんつゆで筑前煮に味付けをする際は、めんつゆの濃縮に注意する必要がある。
濃縮を考慮に入れないと、味を崩してしまう
めんつゆはストレートだけでなく濃縮されたものも多く、使う量を間違えると味を崩してしまう。したがって、使おうとしているめんつゆが何倍の濃縮なのかを考慮し、使う量を求める必要があるのだ。
倍率別の使用量の目安
たとえば、2倍濃縮のめんつゆ60mlと、水120mlを合わせた合計180mlを1人分とする目安がある。同じ量と濃さの煮汁を作るためには、3倍濃縮の場合はめんつゆ40mlと水140ml、4倍濃縮の場合はめんつゆ30mlと水150mlを組み合わせる必要がある。めんつゆの量は濃縮の倍率と反比例し、残りを水で補うという形になる。濃縮の倍率があがるほど、少しの量の違いが大きな味の差を招くので、要注意だ。
めんつゆを使う場合は、水に加える量に気を付けよう。薄ければあとから足せるので、不安なら少しずつ加えていくのがよいだろう。
3. めんつゆを使った筑前煮はレンジ調理でも

筑前煮は、味付けをめんつゆで簡単にできるほか、調理工程ももっとシンプルにできる。ここでは、めんつゆとレンジを使った筑前煮の作り方を見ていこう。
下ごしらえ
それぞれの食材を食べやすい大きさに切っておく。レンジで加熱する場合は、大きさがまちまちだと加熱ムラにつながりやすい。なるべく食材ごとに大きさを揃え、かつ火の通りにくい食材は小さめに切っておくとよいだろう。こんにゃくは切ると味がしみ込みにくいので、スプーンなどで削ぐようにしてちぎるほうがよい。
ごぼうやこんにゃくを使う場合は、あらかじめアク抜きをしておこう。ごぼうは切ってから水にさらし、こんにゃくは下茹でをすればよい。
加熱する
下ごしらえが終わったら、耐熱容器に具材と水で薄めためんつゆを加え、ラップを軽くかけてからレンジで加熱すればよい。そのまま加熱し続けても均等に火が通らないので、ときどき食材の位置を入れ替えながら加熱していこう。レンジの出力にもよるが、20~30分ほど加熱時間を見ておくとよいだろう。
食材にまんべんなく火が通ったら完成だ。
4. めんつゆを使った筑前煮は炊飯器でもOK!

筑前煮のもうひとつの作り方として、炊飯器を使うこともできる。こちらはレンジ加熱以上に楽だといえる。
下ごしらえ
レンジで作る場合と同じように、食材の下ごしらえをする。炊飯器の場合は十分に時間をかけて加熱するので、食材の大きさにあまり神経質にならなくてもよいだろう。
炊飯モードで加熱する
食材と水で薄めためんつゆを加えたら、クッキングシートを落としぶたとしてのせ、炊飯モードで炊けばよい。あとは炊けるまで待っていれば自動的に仕上がるので、楽だ。待つ間にほかの料理を作ることもできる。
結論
めんつゆを使えば筑前煮の味付けが楽になる。ただし、めんつゆには濃縮があるため、倍率を間違えると味が濃過ぎる、または薄過ぎる結果になりかねない。使おうとするめんつゆについて正しく把握し、使う量を調整しよう。めんつゆのほかに炊飯器やレンジも組み合わせて、筑前煮をもっと簡単に作れる。日常の料理のレパートリーになれば幸いだ。
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